今日は本の紹介。

 

「僕はこうやって11回転職に成功した」

 

山﨑元さんなる人の本です。

1958年生まれ。東大経済学部卒業後三菱商事入社。為替ディーリングのスペシャリストを志すも、大企業にありがちな抜擢という名の不本意な異動で4年で退職。

その後、投信会社、保険会社、銀行、証券などなど11回転職。現在はシンクタンクなど複数の仕事を掛け持ちしつつ、執筆活動などをするフリーランスの立場。

 

バブルの恩恵を多分に受けた世代の人の本だし、学歴も職務能力も凡人より勝っているのだとは思うが、何より強力に凡人を圧しているのは、“己に対する圧倒的な信頼”と“見切りの速さ”つまり判断の速さの尋常ではないスピード。

 

普通の人間は、自分の判断が正しいのかどうか何度も反芻し、そのうち決めることが面倒になり、そもそも自分のことを信用してないから、うだうだ悩んでそのまま踏みとどまることが多いものだ。

そういう私も若気の至りで結構大きい会社を1年で退職して転職した口だが、その後は日々の激務に踊らされ貴重な20代をあっという間に浪費。

今転職しても、この年でまた新人扱いされるのが関の山の予感。


 

この山崎さんは転職してるが、別に新人チャンを何度もやっているわけではない。

マネージャーもしくはスペシャリストとして年収3千万!なんていう条件で外資を渡り歩いてたわけだ。三菱商事時代から徹底して為替、運用という職種にこだわったのが功を奏しているのだろう。あと、自分がやっていることを具体的に説明できる能力ですね。彼は匿名で雑誌や書籍の運用系に記事を結構書いていたらしいので、こういう努力(文章にすると自分の中でまとまるしね)が必要なんだろうな。実名で書いた本はたいしたお金にはならなかったようですが、転職時の有効なツールにはなったようです。“手に職”そしてemployability がこれからは重要ってことね・・・。

 

本の内容的にはまあまあ楽しめますが、転職希望の凡人にはあんまり参考にはならないかなー。山崎さん並のスペックと知識を身にまといそれをプレゼンする能力というか社交性まである人ならばどう転んでも前途洋々だろうが、と凡人は思ってしまいます。しかしこれだけ転々とした方ですので、よく思っていない人もそりゃぁいるだろうなぁ。

 

ところで。この本、ワタクシ図書館で借りたんですが、なぜだか鉛筆で傍線がところどころに引いてある。

 

“専属の秘書を必要とするような職種の人以外、コピーやFAX、PCなんかは自分でするように習慣づけておいたほうがいい。そのほうがどこに転職しても適応できる”

 

なんてとこに線引いてるわけですよ(笑)。

オイオイ、これ図書館の本ですぜ。

ってか、そんなとこに線引いてなんかの参考になるんだろうか??

ってか、それ、線引かなきゃ頭入らない内容か??

そんなこと線引かなきゃ頭に入らないような方は、転職などせず今のところでマッタリと、若手社員に嫌われながらPCの使い方やら、同じ事を何度も聞きつつ頭ひねっている方がハッピーだと思うんだけど。
 
山崎さんがあとがきでこっそり打ち明けられています
「転職には快感があります」
 
これは同意。
自分は必要とされ得る人間なんだと確信できる瞬間。
 
しかしながら決まんなかったら不快感と徒労感、精神的孤独感でドロドロになりそう(笑)