「SUZUKI JAPAN CUP 2014 全日本エアロビック選手権大会」
Aerobic競技選手なら誰もが憧れる舞台。
私も7年前に初めてあの場に立ち、それから日本代表を目指して笑いあり、涙あり…色々な事がありました。
8年連続8回目の出場となった今回は、今まで以上に色々な想いを背負ってステージに上がりました。
3月に右膝前十字靭帯断裂・内側側副靭帯損傷・半月板損傷という大怪我をして、4月に手術。
正直、何度も挫けましたが沢山の応援と周囲のサポートにより、今までに無い苦しい事でも頑張れました!!
松葉杖が取れてから一人で体育館へ行き、エアロバイクを漕ぐ事から始まり…
専門学校同級生の田中トレーナーがスタジオでトレーニングしようと声をかけてくれ、そこからトレーニングをやり始め…
プールで水中歩行、徐々にレッスン復帰、トレッドミルで一時間走れる体力をつけ…
当時は思いませんでしたが、こうして振り返ると大変だったな…



そして…
競技練習以外では一切やらなかったトレーニングとストレッチを時間を作ってコツコツやり、好きな食べ物や飲み物を我慢して数ヶ月かけて身体を絞り…
今までの様に量をこなす練習は無理なので頭をフルに使って質を重視した練習に切り替え…
出発前最後の練習でなんとか、それなりに仕上げる事が出来たので本番が楽しみでした

一緒に練習してきた中学生のユウカも頑張りました

怪我をして練習出来ない時期に色々コーチをして、彼女の成長にちょこっと貢献した
立場でもあるので、今回のパフォーマンスは心にくるものがありました…

熊谷翔太が認める素質があるので、今後が楽しみな選手です

2年前もこんな事があったけど、ヒョウドウ選手のインナーシャツを樋口先生がレオタードからはみ出さないようにハサミで切る
(笑)

今年は北海道から沢山応援に来てくれました

そんなこんなで「よしっ!俺もやるぞ~
」とスイッチが入りました


こんなスイッチが入ったのは2年振り

良い感じでウォーミングアップが出来、細かい部分も修正して、良い状態でステージに上がれました

今までは順位や点数ばかり追っていましたが、今回は順位も点数も全く予想出来ないし、特に気にせず程よい緊張感とリラックスで最高な精神状態でした。
「とりあえず出れただけで嬉しい
」

そんな気持ちでいっぱいだったので、序盤のちょっとしたミスなど全く気にならずのびのび気持ち良く動けてました

全体の2/3ぐらいのところでのエアターン11/2回転の着地で左膝がゴリッと外れた様なズレだ様な感触…
そう。
あの時と全く同じ…
なので、自分ではわかりました。
前十字靭帯が切れたと…
あと30秒だったのに…
もうジャンプ系の技は入って無く、ただ動くだけだったのに…
何よりも今回は沢山の方が熊谷翔太を応援してくださっていたのに…
誰も来てくれなかったので、なんとか自力で(歩いた気がする…)ステージから去り、ステージ裏で医師に診察してもらいました。
「これは前十字が切れてるね~」と言われました。
違っていて欲しい。とは思いつつも、あの感触からしてやっぱりな…という思いもあり。
一気にドン底に落とされました…。
樋口コーチ、関西の仲間、スタンドから沙織コーチがずーっといてくれ…
なんてこった…
これからどうしよう…
@Smile Party…

など思ってました。
樋口コーチと関西の木村琴美さんにかかえられながら、ウォーミングアップ場であるサブアリーナに連れて行ってもらい、ずーっとアイシングしてました。
なので、他の選手のパフォーマンスは全く見れませんでした。
だんだん人がいなくなり、最終演技者が近づく頃にはサブアリーナに一人ぼっちでした

あれはさすがに寂しかったな…(笑)
沢山のプレゼントありがとうございました

直接お礼を言えず、申し訳ありませんでした。
そして、ありがとうございました

帰りはタクシーで空港まで連れて行っていただき、脚を引きずりながら飛行機に乗り…
AIR DOに感謝✨
千歳空港に車を置いていたので、なんとか自力で荷物を持って駐車場へ行き、運転して帰宅しました。
長くなりましたが、実はそんな一日を過ごしてました。
昔、ペアで本番失敗して日本代表を逃して号泣した事がありましたが(笑)、あの時とは比べものにならないぐらい苦~い思い出となりました。
でも、不思議とスッキリしている部分もあります。
怪我をしてステージ裏で応急処置を受けている時は「これ以上周りに迷惑かけられないし、両膝靭帯切ったし、もう辞める」としか考えてませんでしたが、まだ不完全燃焼ということで、もう一回やりたい気持ちもあり…
引退する時はあの曲と決めているものもあるし。
今後の事についてはゆっくり答えを出そうと思ってます。
みなさま、ご心配をおかけして申し訳ございませんでした。
熊谷翔太、少し元気です
