江戸東京博物館で、特別展「写楽 幻の肉筆画」を見てきました。
歌麿、豊国、広重、北斎など、たくさんの浮世絵版画の初版刷りも
展示されていて、しかも、これが全部、ギリシャ国立コルフ・アジア
美術館の所蔵品だというからビックリしちゃいますよ。
19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパに赴任したギリシャ
大使でグレゴリオス・マノスという人が、パリやウィーンで買い集めた
ものらしいです。
すっごいお金持ち。
写楽の肉筆画が一般に公開されるのは世界で初めてとのこと。
東洲斎写楽の肉筆扇面画
「四代目松本幸四郎の加古川本蔵と松本米三郎の小浪」
写楽の肉筆画は、これ1点です。
すごいことなんでしょうけど、正直、拍子抜け。
これだけか~と思ってしまいました。
それに、何か、あまり感動もなく・・・
肉筆画だけあって、色はよく残っていてきれいではあるのですが、
あんまり、うまいって感じでもないんですよね。
ふ~んって感じ。
私の見る目がないのかな。。。
それにしても、数々の版画を見て、彫師の技のすごさを感じます。
よくあれだけ細かく彫れるなと感心しますよ。
髪の毛の生え際の部分とかすごい。
ただ、色が退色してしまっているものがほとんどで、
これも仕方がないことだけど、ちょっと残念。
当時はとても綺麗だったんだろうな~。
帰りに美術館のショップで、歌川広重 「月に雁」の木版画
を
買ってしまった。
こっちの方が、断然キレイ。
本阿弥光悦の扇面「月に兎」を持っているので、対になって
いいかなと。
届くのが楽しみです。