久しぶりに本のお話。


著者の手嶋龍一さんは、元NHKワシントン支局長。
911の同時多発テロの時には、
毎日のように画面に登場されて

いました。現在は外交ジャーナリスト。
本を書かれていることは全然不思議ではありせんが、
こんな面白い小説を書かれていると知りませんでした。


もっと早く手に取れば良かった。


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1968年、東京、若き彫刻職人が失踪した。それが全ての始まり

だった。
2002年、ダブリン、新種の偽百ドル札が発見される。
巧緻を極めた紙幣は「ウルトラ・ダラー」と呼ばれることになった。
英国諜報部員スティーブン・ブラッドレーは、大いなる謎を追い、

世界を駆けめぐる。
ハイテク企業の罠、熾烈な諜報戦、そして日本外交の暗闇・・・。
わが国に初めて誕生した、インテリジェンス小説。
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スパイ小説でも、国際謀略小説でもなく、
インテリジェンス小説 と紹介されています。


何が違うんだ。


解説によると、
インテリジェンス小説とは、公開情報や秘密情報を精査、
分析して、近未来に起こるであろう出来事を描く小説。
だそうです。


とするとこれは、本当のことになっているかもしれないことが
書かれているってことだ。興味深い。


私はただただ、最後の解説を読むまで面白いスパイ小説だと

思っていた。主人公のスティーブン・ブラッドレーはカッコイイし、

彼を取り巻く女性達は美人で頭が良くて、最後にはハードボイルド

ちっくにドンパチあって、やっぱお話の世界だと思っちゃうよね~。