今回は、1996年3月30日、ニューヨーク州で起きた『母性愛の強い勇敢な母猫』の実話に
ついて伝えてみたいと思います。
母猫は廃ガレージで平和に穏やかに五匹の子猫と過ごしていました。
ある日、その廃ガレージが火事になってしまいました。生まれて間もない子猫達は
まだ歩けません。母猫は一匹ずつ口に加えて安全な場所に移動させました。
火事の通報を受け、駆け付けた消防隊員が目にしたものは顔中、そして全身に
火傷を負った母猫の姿でした。皮膚はただれて、失明寸前の状態。真皮の深い
部分まで焼けてしまっていると思われます。その後、子猫と対面した母猫は子供たちの身体
なめながら確認しました。その姿は、まさしく残されたエネルギーを出し切る、絞り切るような対面だったと
言われています。心にしみる感動的なこの話は、瞬く間にメディアで取り上げられ母猫、子猫たちは、
7000人という里親希望があったそうです。数か月後、治療を終えた母猫は『スカーレット』と名つけら、女性に引き取られました。
子猫の一匹は感染症で亡くなったそうですが、他の4匹はそれぞれに里親に引き取られていきました。
子供を持つ親の強さ、勇気、犠牲的精神、愛の深さ等々スカーレットから学ぶ事沢山ありますね。
焼けただれたスカーレットの姿を見た時は、私は嗚咽が止まらず、その後号泣してしまいました。
本当に感動的な、心温まる、美談でした。