「写楽展」に行ってきました | 気まぐれ備忘ログ「ジジイ放談」 

「写楽展」に行ってきました

場所は東京国立博物館(上野公園)
6月12日まで開催してます。

ウチの会社のアーカイブ関連の方々は
「東博(とうはく)」ってよく呼んでますけど。


行ってみたら、流石に有名だし・・・
まぁ、凄い人、ヒト、ひと・・・・・

この東洲斎 写楽、一瞬にして世に出てすぐに消えたので有名。
北斎とかの変名説とかありますが・・・・。
現在では阿波の能役者斎藤十郎兵衛
(さいとう じゅうろべえ)説が有力です。

「とうしゅうさい」は「さいとうじゅうろべい」の
アナグラム(文字の組み換えによる遊び、暗示)で
あるという説もあります、
なるほど洒落が効いていますねぇ(笑)


有名な「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」
(有名な、手をパーの形にして「アジャパー」みたいなヤツ)
などは黒山の人だかり・・・・(笑)
ベンチでは、疲れ果てたヒトがたくさん座ってました。


刷った時代ごとに違う色彩や落款の位置などを比較展示し
東洲斎写楽が、版元の蔦屋
(レンタルショップの語源ですが無関係)の意向に従い
段々と、他の役者絵と同じような作風になって行った
課程がよくわかります。


やはり、初期のデフォルメされたものが
有名だし、インパクトが大!
今は、これぞ写楽の感がありますが、
当時はウケなかったようです。

そして、路線変更・・・・・

写楽は、版元蔦屋の今でいう専属アーティスト。
レコードプロデューサーには今のアーティストも
逆らえないのと、同じでございます。


同時期に活躍した絵師の中では歌川豊国は写実的、
勝川春英は写実的ながら、迫力がプラス、
喜多川歌麿は女性の艶やかな色気で勝負という感じです。

同じ役者をこの人達が、それぞれに
書いているので画風が現れますね。

「大童山」という当時の人気力士を皆さん描いていますが、
やはり写楽はおどけたムードが出ています。

歌麿に至っては、脇役に女性を描いて、面目亦如といった感じです(笑)

結局、写楽は、他の絵師の流れに習って、
後期は写実的な感じに変わっていきます。

漫画で言うと「がきデカ」が「ベルばら」になったぐらいの差がありますね(笑)

その中に、北斎の作品が2点飾られていて、
多くのヒトは素通りしていましたが、
なかなか飄々とした感有りで良かったです。

しかしながら、所属美術館を見ると
相当数の作品が海外の美術館から借りてきてるので
浮世絵に見向きもしなかった時代に相当数海外のコレクターに
流出したことが伺われます。




帰りは、グッズコーナーで・・・・
目録のみを買うつもりが・・・・・

結構、策略に乗せられてしまった
私が策略を練る方の立場なんですが(笑)


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Iphoneのバンパーや、三次元立体の回転する写楽フィギュアもありました



この後は、博物館の常設展へ

ココは、ガラガラ・・・・(笑)

展示品は、コチラのほうが興味をひくものが多かったです。

皆さん、立ち寄らないのですがコチラにも浮世絵コーナーが!!(画像:右上)

古九谷の「吉田屋」(画像下2点とも)

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吉田屋も、7年ほどしか焼かなかった幻の窯場
紫とグリーンという、ともすれば下品になりがちな
難しい色を巧みに演出しております。




北斎もありました(画像:左上)

加賀藩邸出土の食器類など(画像:右上)

大判小判も・・・・ザックザク(笑)

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高取焼(画像:左上)この雰囲気、私は好きです、渋い・・

古伊万里もあります(画像:右上)

唐津(画像:左下)

鍋島(画像:右下)

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実は、焼き物が結構好きで現在勉強中なのですが、
伊万里、九谷、高取、備前など良いものが沢山ありますね。


その中でも、織部はイイですね、
いわゆる「侘び寂び」

織部は今、Eテレ(昔の教育テレビ)で「へうげもの」という
アニメをやっていますが、この主人公です。
茶の湯では、利休の後継者

この人も、自分では焼かず、自身の目利きで
人に焼かせたという意味ではプロデューサーですかね?


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何と、コチラは殆どが撮影オーケーの太っ腹(笑)



次回は、5/28からのの根津美術館の、
伊万里、柿右衛門、鍋島の特別展示にも
行こうと思っています。

それから、7月開催の九博(福岡)の
「よみがえる国宝展」も気になっております。


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ちょっと、私には
意外な趣味のご紹介でしたかね?・・・グルメは無いよ(笑)