2023年7月22日(土) 21時54分~22時00分

◆第二百九十八夜「共鳴」

 

 

 

プレッシャーに押しつぶされて

泣いた時もあった

 耐えて勝つ・天才プレイヤー

クリス・エバート(Chris Evert) 1954年12月21日生

アメリカ 元女子プロテニス選手

 

彼女はいつも

美しいチェーンを纏って、戦っていた

 

彼女の前に、もう一人の天才がたちはだかる

マルチナ・ナブラチロワ(Martina Navrátilová)

1956年10月18日生 チェコスロバキア 元女子プロテニス選手

 

ストロークとネットプレー

二人は対照的なスタイルで80回に亘り

女王の座を奪い合った

1986年 全仏オープンテニス 決勝

 

ライバルがいてこそ、才能は輝き合う

 

 

うこそ 名馬たちの物語へ 

風のロマンを伝えた あの馬の名は

今夜の名馬座は、チョウカイキャロル

 

 

桜花賞を断念するも、チョウカイキャロルは

忘れな草賞を制して

1994年 忘れな草賞 

1着  6枠 10番  チョウカイキャロル     小島貞博   2人気

 

オークスへと駒を進める

 

夢に見たクラシックの大舞台

絶好のポジションで直線に向くと

桜花賞に出走が叶わなかった悔しさを爆発させる

熱きレースの末、戴冠を果たすと

1994年 第55回 オークス (GⅠ) 

1着  2枠  3番  チョウカイキャロル       小島貞博    2人気
2着  7枠 15番  ゴールデンジャック      四位洋文    6人気
3着  6枠 11番  アグネスパレード         河内洋      4人気

 

彼女は、ライバルへの闘志をみなぎらせた

 

も う 一 頭 の 女 傑

 

決戦の舞台は、エリザベス女王杯

重賞6連覇を目論むヒシアマゾンに

オークス馬の誇りを賭けて挑む

2頭の一騎打ちは ハナ差で、

ライバルに軍配が上がった

1994年 第19回 エリザベス女王杯 (GⅠ) 

1着  3枠  6番  ヒシアマゾン       中舘英二      1人気
2着  8枠 17番  チョウカイキャロル    小島貞博     2人気
3着  8枠 16番  アグネスパレード     河内洋        4人気
 

それでも、プライドは失わなかった

 

重賞戦線を沸かせ

オークス馬の意地を見せていく

翌年は、男馬をねじ伏せて

重賞タイトルを手に

1995年 第43回 中京記念 (GⅢ) 

1着  5枠  6番  チョウカイキャロル      小島貞博     1人気
2着  7枠 10番  メイショウレグナム     藤田伸二     6人気
3着  7枠 11番 メモリータイヨウ         佐藤哲三     10人気
  

 

存在感を解き放っていた

 

 

 

才能が激しくぶつかり合う
それは、闘いのようでもあり
時に魂が共鳴しているかのようだ

 

 

fin.
 
 
 
チョウカイキャロル 1991. 3.26生 牝 栗毛

父:ブライアンズタイム 母:ウイットワタースランド

調教師  鶴留明雄(栗東)

 

 

 

2023年 第71回 中京記念 (GⅢ) 結果

1着  3枠  6番  セルバーグ       牡4    松山弘平      8人気

2着  6枠 11番  ディヴィーナ       5    M.デムーロ    2人気
3着  8枠 16番  ルージュスティリア    4    川田将雅      1人気
    

 

 

 

 

(次週の土曜名馬座)

2023年7月29日(土) 21時54分~22時00分

◆第二百九十九夜「COMEBACK」