昔の木地山道路・『山洋道』跡を探訪した。

 今の道路(県道)は昭和37年完成の木地山ダム工事で造られた。
聞いた話だとそれ以前は、木材会社が切り開いて造った道路・山洋道が有り、今の県道と4ケ所で交差している。又、現在は桂谷分校跡から三体山登山口へのアクセス道でもある。

 この山洋道は堀割までは里山的に感じるが、堀割から先はいよいよ木地山に入った感じで深い山になる。

 以前から一度歩きたかった道跡であり、今回は県道と交差する堀割から入って初探訪した。


今回の軌跡地図
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 P1:舟引沢  P2:今回最後の小沢  P3:ラスト地  P4:県道に下った所
 A~Dは今回ラスト地から木地山ダム右岸に続く 想定ルート

堀割からの山洋道跡
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歴史、山好きな梅さんと同行した。
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やぶの道跡
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きれいな道跡
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やぶの道跡・・・オラは毎年やぶこぎに合う。引き返さずに進むからやぶも嫌いで無いのだろう?。
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舟引沢・・・沢は二又になっていて写真は手前の沢である。
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沢右の石が人口的に整然と並べられたような?。梅さんは人口物論。
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2つの沢にあった橋の跡・・・道路遺構?
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2つの沢にあった石積の跡
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石積と橋の跡・・・舟引沢は2つの沢をカーブしながら渡る。
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今回探訪の最後の小沢・・・このような小沢は土管かコンクリート管を入れて造ったのだろう。
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山は深い
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今回のラスト地・・・やぶの道跡は続く。出発が遅かったのでここで昼食をして帰る。
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帰り道は県道が近くなったP4から県道にエスケープした。
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木地山ダムへ続く県道
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 探訪記録・・・自分の参考のために過去の探訪記録・情報を一元化する。
1)桂谷~折草・・・2008/6/11  ●6/17ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/okusan2005/archive/2008/6/17
 ※地元精通者Oさんに道案内依頼した。当時はGPS無し。 
2)県道~合地沢~三体山登山口・・・2013/6/28  ●ブログ無し
 ※梅さんと同行した。
3)掘割~舟引沢の先へ40分・・・2014/6/1  ●6/2ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/okusan2005/archive/2014/6/2
 ※梅さんと同行でこのコースは初めての探訪。
4)関連情報・今の県道・・・2014/5/8  ●5/9、6/3ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/okusan2005/archive/2014/5/9
http://blogs.yahoo.co.jp/okusan2005/archive/2014/6/3

 雑記
 ◎サンヨーは漢字表記が不明だったが、山川歩さんに『山洋道』と教えて貰った。
 ◎道跡は藪になっているが車道で幅も広く歴史も古く無いので道跡は分かる。
  木地山ダム完成が昭和37年。この道は昭和40頃まで使用されたと推定すると、50年経過した。
 ◎今回の探訪までは堀割から左に入って山を巻きながら、舟引沢の上流を横切って今の県道に出ると考
  えていて、軽い気持ちで山道に入ったが奥は深い。
  想定ルートのように高石沢の上流部を通るのだろうか?。
  木地山ダムへの送電線があり鉄塔に登ると西の山地形が見えるだろうか?。カシミールで見ろと鉄塔
  はピークより下のようだ。
 ◎探訪中で頭をよぎったのは、今の県道は掘割を過ぎると山側は急斜面で野川本流に沿った谷側も急斜
  面の地形である。山崩れ防止なのか山側にはコンクリート吹付け、谷側もコンクリートで固めてい
  る。このような険しい地形だから工事費用もかかるし、維持管理面からも地形が安定している深山に
  道を造ったのだろう。
 ◎昔の山道路は高い橋をかけないで(技術が低かった?)山地形通り横を巻いて沢上流を通った。11
  3号線の山合いを走っていると、旧道は山すそに見える。今回の舟引沢・橋も同じと想定していた。
 ◎この道路は長井の歴史、平野郷土誌などを見ても出てこない。オラの見落としかな?。
 ◎この道跡を初めて知ったのは1990年頃、山の会で残雪の三体山~合地峰登山時、尾根を下って道
  跡に出て掘割から県道を下って桂谷つり橋駐車場に来た。

 分からないこと
 ◎サンヨーの会社はどこから木材を出したのか?・・・中の沢?
 ◎道では、1)合地沢~堀割間 2)堀割のルート(山を割ったのか、巻いたのか、巻いたのならその
  ルート 3)木地山ダムは当時無かった。ダム湖付近の野川本流の橋の場所 など

 遅かったこと
 何かの機会に昔、木地山で炭焼きをしていてトラックで炭を運んだ話を聞いた。道幅が狭くてトラッ
 クの外側タイヤが道から沢側にはみ出して走った、恐怖の話だった。当時は興味も薄くて詳しく聞かな
 いで今、知りたいと思った時は故人となった。
 しかし当時、山仕事をした長老もいるので、ぜひ話を聞きたい。出来たら現場の合地沢、堀割に行き道
 ルートなどを聞きたい。