プログラム(全体について 1) | 熊野大学コーディネイター・ブログ

プログラム(全体について 1)

今年の熊野大学夏期セミナーは、おおきく5つのパートで構成する予定です。

1)公開講座--初心者のための中上健次
2)隈之會講座--人間・中上健次
3)特別講座--中上健次の部落差別認識と新宮の部落史
4)討議--21世紀の日本で小説はほんとうに可能か
5)テーマ別部会

第Ⅱ期の熊野大学夏期セミナーは、「中上健次と~」のように全体が中上健次の作品をテーマに行われていましたが、第Ⅲ期では「中上健次が生きていたら「俺も混ぜろ」と言いたくなるような学校」をモチーフにとコーディネイター三人で話し、討議ではより広範な話題を、という方向でプログラムをたてています。同時に、コーディネイターが必ずしも毎年登壇すると決めずに、より多くのひとを巻き込んでいこう、と話しています。

今年は第Ⅲ期初年度ということもあり、去年までと地続きに「文学」がテーマですが、2010年は映画、2011年は音楽についてやりたい、というおおまかな方向性も固まってきました。第Ⅲ期1年目の今年は、はじめてのひとでも入りやすいように初心者講座を、また、熊野大学の初心に戻る意味も籠めて、中上作品のテーマのひとつである差別の歴史についてもゲストを招いて話してもらう予定です。

逆にいうと、「文学」メインの夏期セミナーは、いまのプランだと次は2012年。文学好きな方は、ぜひぜひ今年の熊野にどうぞ。いま、最終メンバーを固めています。(M)