2年目から面白いから。


そう人に勧められて3年日記をつけはじめた。

今年2年目だ。去年の今日のあたしが、何をして何を考えていたのか分かって確かに楽しい。

いや、先週までのあたしは、確かにそれを楽しんでいた。

今週のあたしは、去年の今日のあたしを振り返るのが苦痛だ。日記をつけることを止めてしまおうかと思うほどである。


男と別れたのだ。


去年のあたしは、毎日その男のことばかりで浮かれ気味だった。

今年のあたしを苦しめることも知らずに。何した、何話した、と自分で書いた文章ながら、去年のあたしのオノロケっぷりには参る。

そんなことなら、ステキでラヴラヴなコトを書くもんじゃなかった。でも、素直な気持ちを偽った文章を記録しても日記じゃない。


そんな風に自問自答しながらも、あたしは次の男が出来たら、懲りずにまた日記に登場させ、浮ついた文章を書くのだろう。


そして来年のあたしは今年のあたしを振り返って、どんな風に感じるのだろうか。去年も幸せだったと楽しむだろうか。また過去のあたしに苦しめられるのだろうか。


ま、新しい男の出来る気配は、今のところないが。