クマさんに出会って
11年の婚活を1年半で終了
10倍速で結婚したクマノです。

 

 

 

婚活面談当日は、暑い夏の日でした。

 

面談場所の最寄り駅に降りたクマノは

なんだか嫌な予感がしました。

 



かつて、はるか昔就活していた学生時代に

何度か面接に訪れていた

天王洲アイル。

 

方向音痴のクマノは

たいてい時間よりずいぶん前に駅に行っても

迷子になったあげく、ようやくついた会社で

面接も落とされることが常だったからです。

 

トラウマだらけの天王洲アイルで

きっと今日も良いことなんてあるはずない

と思いながら向かいました。

 


 

初めて対面した岩熊さんは

音声でいつも聴いている声のまま

とても冷静にいくつか私に質問して

気になる人がいるんです…

という、私の話をひととおり聴いてから

最後にちょっと言いにくそうに言いました。

 

 


「う~ん。。その男性

誰かほかに本命の女性がいると思いますよ。」

 

 

え?今なんて??

 


彼を紹介してくれた知人と自分の3人で

毎月ごはんに行って、2人で映画に行って

お店もサクサク予約してくれて

別れ際には「また連絡するね」って

言ってくれるのに??

 



自分が信じたくないことを言われると

人って耳が遠くなる

(貧血で倒れる時みたいな感じ)

のかな、とぼんやり思いました。

 


 

それでも、気を取り直して

岩熊さんの言わんとすることを

頭のなかで整理しながら聴いていました。

 



岩熊さんは、私への質問をとおして

彼がバツイチになった状況を

いろいろな角度からイメージして

彼がいまどんな思いで生活して

なぜ仕事に打ち込んでいるのか

仮説を考えてくれました。

 


 

〇〇という業界で〇〇という立場で当時

働いていたなら、接待が多いはずだから

〇〇の仕事をしている奥さんとは

生活がすれ違いになって当然。

 

でも、あなたに話した

離婚の理由としては、何か肝心なところが

抜けているように感じる。

 

離婚直後だからといって

好きな人がいないかどうかは関係ない。

 

そもそも離婚に至るには、

どちらかが浮気したとか、片方に何が何でも

結婚生活を維持したくない理由があるはず。

 


もし、それでもどうしても

彼と距離を縮めたいなら

彼が朝起きてから夜寝るまでの間

朝何時に起き、何を食べ、仕事で誰と会い

昼は何をして、夜はどう過ごして

何時に寝るか。

 

それくらい具体的なレベルで

彼の一週間を把握して

彼の生活の中に入っていく必要がある。

 

何なら、仕事帰りにあなたのところに

立ち寄れるような状況を作る必要がある。

実家暮らしだとちょっと難しいけれど…

 


 

ぼーっとした頭のまま

思いました。

 



私、彼のこと何もわかってないや。

 



でも、彼に近づくためだけに

一人暮らしに戻る気力もない…

 


 

いろいろ考えていたら

メモするために持っていたペンの先が

ワンピースに知らないうちに触れていて

インクが小さく黒くにじんでいました。

 


テンションを上げようと

お気に入りのワンピを着ていったのに

私、何からなにまで何やってるんだろう

と悲しくなりました。

 

 


そして、面談の最後に御礼を伝えました。

 

「いままで、結婚相談所でも

面談したことはありますが

こんなに私という個人の人間を

みてもらった面談は初めてでした」

 



岩熊さんは、その時はじめて

少しにこっとしました。

 

 


つづく


 

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