オリジナル席官が出て来ます。
詳しくは小説一覧より『オリジナル席官について』の記事をご覧下さい
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「ちょ、あんた達、どうしちゃったのっっ」


 たった今さっきの隊長の霊圧に中てられたとか?
 え?あの程度で?
 うちの子達が?


「鷹宮っ、大鋸っ」


 三席と四席の名を呼んでみるけど、無反応。


「ちょっと、神楽ぁ、宇治ぃ」


 五席と六席を呼んでも、遠い世界に旅立ってるみたい。


「ねぇ、竹添、宿利、高部、須佐ったらっ」


 七席、八席、九席、十席も、空ろな目をして返事がない。


「どしたのよぉ、米沢、木芽、木崎?」


 えぐえぐと、次席の二人と次席候補は泣いていて。
 すっかり別世界の住人になってる。

 一体何事なのと思っても、返事もないから解らない。

 ガラリと目先の執務室の襖が開いて。
 隊長がチョイチョイとあたしに手招き。


「隊長っ、席官達が……」

「あー、解ってる。今はどうにもならん。今日はずっとその調子だ。隊舎行って見ろ。
二五十の屍隊士に会えるぞ」


 十番隊は完全に機能停止だと、隊長は渋い顔。

 もしかして呼び出されたのって、これの事?
 隊長の結婚報告なんてどうでも良くなって来た。
 だって聞きたくないわけだし。

 それよりも、皆の方が心配。


「でもこれ、どうしたんですか……」

「今から話す。心配すんな、刀は取り上げてあるから、自害するもんはいねぇだろ」

「じ……」


 何事ーーーーーー!!!?

 隊長は冷静に恐ろしい事を言うけれど。
 こんなの緊急事態の何物でもないわよ。
 
 真面目と誉れの高い十番隊隊士が。
 席官さえ機能していないなんて。


「取り合えず来い。そいつらの問題は後回しだ」


 何なの、一体……。
 だけど何度呼んでも無反応だから。
 全員が遠い目をして飛び去ってるから。
 あたしにも出来る事がなくて。
 隊長に従った。


「遅く、なりました……」


 一応のお詫びを告げて。
 隊長の前に。


「本当にな」


 まだ怒っているのは気温で解る。
 深く刻まれて眉根の皺でも。


「それで……お話とは……?」

「まぁ座れ」


 いつもあたしが休憩ばっかりしているソファへと、顎で促され。
 素直に従う。
 座ったあたしの目の前に、隊長が立った。





 
 
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 『十番隊の日常』の延長戦の話です。
 隊長は隊士達の異様さに気付いていますが
 乱菊は知りません。笑



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