※オリジナル席官&隊士が出て来ます※
詳しくは熊猫設定(鰤)の記事をご覧下さい。
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「………それは…」
「隊長があたしを大切な部下だと思って下さっていることは知っています。だからと言って虚を前にしてあたしの治療を優先させるなど、本来ならあってはならない事ですよね」
あたしは隊長を責めてるんじゃない。
ただ、隊長の心が知りたくて。
あの時、あの判断を下した隊長の心が。
知りたかった。
「隊長としての矜持の為に、お前を見殺しにしろって?出来るわけがねぇだろ」
「理由を、お聞きしても?」
「聞くな」
「隊長~~~~~~」
しつこく食い下がったら、ポツリ。
「………………ねぇ、からだ」
「はい?何て仰いました?」
驚くほどの小声での囁き。
どれだけ耳を凝らしても、聞こえなかった。
問い返したら、ソッポを向いてしまう隊長。
「………お前を手放したくも、死なせたくもねぇからだっ」
それ以外に何の理由がいるかと。
文句あんのかとでも言うように。
隊長は偉そうに踏ん反り返って言い放つ。
ソッポを向いたままって、可愛いんですけど。
「あの、でも……」
部下を死なせたくない気持ちを隊長が持つのは当たり前の事で。
だからと言って、虚を放り出す理由になるかしら。
考え込んでるあたしを見て、小さく隊長ったら舌打。
「お前が聞いたくせに…全部言わねぇと解んねぇのかっ。お前が大事だからに決まってんだろっ」
いやいや、何で怒ったように言うのかが解りません。
あたしが大事だからって、何で怒るんですか。
部下として大事だと思って下さってる事は。
すっごく良く解ってます。
そんな事を考えてたら、隊長ったらまた舌打。
「あーもー……鈍い女」
「ちょっ…何ですかぁっ、鈍いってっっ!!」
「……俺は随分と解り易い男だと思うが……」
「はぁ……」
隊長が解り易い男…。
確かに嘘を言わないし、機嫌は不機嫌さに限って顔にすぐ出るし。
真面目で実直だから、解り易いと言えば頷ける。
でも誤解もされ易いし。
無表情か、不機嫌丸出しの顔かしか見せないから。
いつも怒ってると思われてるけど、実際は違うし。
あたしはかなり隊長を知ってる方だと思うんだけど。
それでも、隊長の懐の広さは計り知れないって感じるし。
周囲にはもっと解り難いと思うのよねぇ。
これで解り易い……かしら?
「隊長は結構難解だと思いますが……」
「お前みてぇに迷路のような女に言われたくない!!」
「迷路って…また随分な事を仰いますねぇ」
迷路ってどうよ。
どんだけ複雑怪奇だと思ってるのかしら。
「俺が言ってるのは………」
「はい?」
「……………あー……何でもねぇ」
何ですか、途中で止めるって。
歯切れ悪いじゃないですか。
「隊長らしくないですよ、途中で止めちゃうなんて」
「…………はぁ…」
だーかーらー。
何なんですか、その諦めタップリの盛大な溜息。
気になってしょうがないじゃないですかっ。
「松本……」
「はい?」
「好きだぞ」
……………………………………。
………………………………はい?
続
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ふふ。
メロメロ降臨です。笑