イジメられっ子生活~第3期~

(中学校1年~3年)

 

中学に入り、新たな門出。

環境も変わり、新しい友人も少しはできる。

久しぶりに友人と呼べる数人のグループが出来る。

 

が、そんな普通の学校生活は長くは続かない。

 

時代も時代。

同じ小学校から来た同級生の多くが、他校から来たイケてるやつらと組み、いくつかのヤンキーグループが形成される。

話したこともない奴から、廊下で蹴られる。

「おい、プッツン野郎!」「コンパス野郎!」「調子のってんじゃねーぞ!」毎日のように挑発される。

ボクはひたすら・・・無視。

さらにやられる。

日々、自分より小さい奴らに威嚇される。

毎日、誰かに胸ぐらつかまれる。

我慢。

 

気づいたら、ボクの周りには、また誰もいない。

 

自分で言うのもなんだが、成績は優秀。

女子からはそこそこモテたけど、当時、誰も信用していないので、無視。

また、万一、その子がイジメの対象になったらいかんので、基本、誰とも仲良くしないように気をつける。

 

そんな中、母の期待はエスカレート。

目立ったら、狙われると解っていたが、母を喜ばせたい一心で中学1年から生徒会へ。

学校代表で熊本市の少年の船に参加。

他校のイケてるやつらと仲良くなるが、心を開けないままでした。

この彼らとは、高1くらいまでは付き合いがありましたが、ボクの付き合いが悪いのでいつの間にか・・・です。

 

中2 生徒会長選挙立候補 イジメられっ子が当選するはずもない。

イジメ・・・エスカレート。

 

生活委員長(風紀委員長)就任。

さらに、ヤンキーに狙われる。

 

中3 クラス替え。

自分以外にも、ヤンキーからヤラれてる側のような・・・

そうじゃないような・・・

小4~6年のクラスメイト1人と、他校からのメンツ5名、の仲間に入れてもらえる。

担任の先生は、体育教師で学年主任。

超イイ人だったが、小学校のトラウマで、心開けず・・・

 

この頃には、世の中の仕組みに気づく。

イジメられない為には、イジメる側になるか、イジメるふりをしている(ヤンチャなふりをしている)

しかもグループ(同志を募る)でいたら良い。と・・・

 

更には、小5から鍛え続けた、鋼の肉体が完成しつつあるのである。

毎日、腕立て100回、腹筋100回

いざという時の為に・・・ただそれだけの為に。

 

時が訪れる。

中学3年、秋。

 

体育、ソフトボールの時間、隣のクラスのいつも廊下ですれ違う度、蹴ってくるヤンキーから、ツバを吐きかけられる。

 

バッター、自分。

そいつはサードの守備についている。

 

ただのヒット。

が、ボクは無理やりセカンドベースを蹴り、サードへ。

 

ジャンピングドロップキック。やらなんやら・・・キれてしまったらしい。

 

気づけば、体育教官室。

暴力でやり返した事を怒られはしたが、先生達は、ボクがずっとイジメられていることを知っていた様子。

しかも、相手がらカランだ事を親共に認めた為、おとがめなし決定の会議も終了済みでした。

 

それから卒業まで、何度か、落とし前がどーとか、からまれることはあったものの・・・

何故か、大した被害もなく中学卒業。

 

小さなトラブルは多発してましたが、30年の時間が経過・・・もう、覚えとらん。

 

⑤へ続く