松井録「永年ノ憶」~八代市立博物館〜 | 熊本城おもてなし武将隊武録ー雲外蒼天ー

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松井録を読んでいただき、誠にありがとうござりまする。

拙者がかつて治めておった八代の市立博物館「未来の森ミュージアム」の展示ががらりと変わっておりまする。





博物館一階の常設展示、金工コーナーは「肥後鐔の美Ⅰ 〜透かし鐔の技〜」と題し様々な肥後鐔が展示されておりまする。


この肥後鐔とは、拙者の主君である細川忠興公(三斎様)が千利休様の元で学んだ美学を刀の鐔に落とし込み、誠に雅な鐔を作ったのが始まりでござる。

忠興公は晩年八代で過ごされた為、八代で肥後鐔が多く作られたのでござりまする。

この肥後鐔の数々が展示されており、この展示は、8月6日まで行われておる。


そして、博物館一階の松井文庫常設展示室には、「茶の湯の世界 〜松井家の茶道具名品選」と題し、我ら松井家に伝わる茶器の数々が展示されておりまする。


拙者の父である、松井康之は忠興公(三斎様)と共に千利休様の元でお茶を学んだのでござる。
そのため、我ら松井家も代々お茶を嗜んでおったのじゃ。
その時の茶器の数々を展示しておるのでござる。
こちらの展示は、6月18日までと相成っておりまする。


我が主君である忠興公や我ら松井家に関わる品々が今博物館に展示されておりまする。
ぜひとも皆様方、この良き品の数々をご覧くださりませ。







以上
松井興長


〜松井録「永年ノ憶」〜
此の表題は400年前、拙者が生きた日々の追憶、当世に蘇って流れかていく日々や記憶を綴るもの……