松井録「永年ノ憶」~氷室祭〜 | 熊本城おもてなし武将隊武録ー雲外蒼天ー

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松井録を読んでいただき、誠にありがとうござりま
する。

昨日皐月三十一日から、拙者がかつて治めておった八代の八代神社、妙見宮にて「氷室祭」と言う祭りが行われておりまする。

八代以外にお住いの方々は、八代の祭りと言えば、霜月に行われる「妙見祭」を思い浮かべる方がほとんどと思いまする。
しかしながらこの「氷室祭」も歴史が古く、起源は拙者の主君である忠興公が関わっておりまする。


この祭りは元々、八代で隠居生活を行っておった、細川忠興公が無事夏を越せるように、村人たちが三室山という所に氷室を作り、この日に雪や氷を献上したのが始まりなのでござりまする。

時代が流れ、当世では夏場の無病息災を願う祭りとされておりまする。
またこの日に「雪餅」と言う、米ともち米の粉で作られた、白い和菓子を雪の代わりに食べると、その年の夏を無病息災で、過ごすことが出来ると言われておる。

本日まで開催の祭りではござりまするが、是非ともお近くにお住まいの方は足をお運びくださりませ。

以上
松井興長


〜松井録「永年ノ憶」〜
此の表題は400年前、拙者が生きた日々の追憶、当世に蘇って流れかていく日々や記憶を綴るもの……