(ネタばれアリです。嫌な方はここでスルーしてください。)
ランボーシリーズは、1作目から劇場で観ていました。
それだけに、今作は感慨深い。
(子供は、大人のいう事をよく聞くべし)
ランボーが娘の様に育てていたガブリエラは、成績優秀で良く出来た子だった。
しかし幼い時にクズな父親に母子ごと見捨てられ、その母親も死んでしまった。
クズ父親は、母親の葬式にさえ、顔を出さなかった。
純朴で、大人の汚さを知らないガブリエラは、本当の父親に実際に会って、真相を聞き出したいと思っていたのだった。
そこに、クズその②のジゼルという女から、ガブリエラに連絡が入る。「父親を見つけた」と。
ガブリエラは「父親に会いたい」と、率直にランボーに申し入れるが、大人のランボーは「絶対に会ってはいけない」という。
しかし、子供・・・というか、精神的にはガキ同然のガブリエラは、ランボーの忠告を本心から聞き入れない。そしてメキシコに行ってしまうのだった。
(⇒正直、このガブリエラには、あまりのバカっぷりにイライラするのである。)
(メキシコの敵役は、どいつもこいつもクズばかり)
つなぎ役のジゼルは、見るからにクズ女なのだが、純朴なガブリエラはそれを見抜ける心境ではない。
やっと会えた実の父親は、クズ男の典型。会いに来た実の娘に向かって、お前になど用はないと言い切る。
ここで初めて、ガブリエラはメキシコに来たことを、今さらながら後悔するのであった。
(⇒考えが甘いんだよばーか。ほんとイライラする。)
傷心のガブリエラは、ジゼルの口車に載せられ、ナイトクラブに飲みに行ってしまう。
そして、あれよあれよと人身売買組織に売り飛ばされてしまった。
この人身売買カルテルの連中が、絵に描いた様なクズっぷり。まあヒドイ。
クズがクズに徹している為、後のランボーの大爆発に理由が立つ。
もう、登場した時点で、「こいつら全員死亡フラグが立っている」のである。
(即、行動を始めるランボー)
ガブリエラがメキシコに行ったまま帰ってこないと聞き、即行動を開始するランボー。
メキシコに乗り込み、ジゼルをとっ捕まえ、すぐにウソを見抜いて「ドン!」と一喝。この当たりが清々しい。
組織のアジトに直接乗り込み、ボコボコにされてしまうが、都合のいい事に、女性ジャーナリストに助けられる。
そして出直しランボーの救出劇が始まるが、それは非常に残念な結果になってしまう。
大人の忠告を聞き入れなかったガキ・・・いや娘は、死んで当然の運命をたどってしまったのだった。
(ランボーの容赦ない復讐が始まる)
これから先のランボーは、遠慮というものをしない。
入念に計画を立てて、DIYで仕掛けを作っていく。最初から全員殺す気なのだ。
そして大挙して訪れたクズというクズを、片っ端から残虐に片付けていく。必ずとどめを刺す。
観客は、完全にランボーに感情移入しているから、「もっとやれ!!」状態になってしまうのだ。
(有言実行で、ボスにとどめを刺す)
クライマックスは、敵ボスウーゴに無線で連絡。「心臓をつかみ出してやる!!」
そしてその通りにするのであった。
家族を守り切れなかったランボーが、悪の組織を壊滅させる。
そしてラストシーンは、これまでのファンへの贈り物となっている。
エンドタイトルも見逃せない。
この映画は、ぜひ劇場で見るべし。
これは、大人の漢の映画だ。