こんにちは、メルです。

 

今回は気持ち悪い写真で済みません。
11~13歳の成長期に跳躍等の激しい運動を行うと、膝関節の骨が異常に変形してエラい事になります。
「オスグッド氏病(状態)」と言います。


私自身、小学校高学年から中学生時代に、今は死語となった激しい「しごき」に会い、「ウサギ跳び」等をサーキットトレーニングでやらされました。
関節の骨が飛び出し、運動はもちろん、正座をする事も困難になります。整形外科を幾つも回りましたが、結局状況維持のまま成人となりました。

 

サッカーや野球で幼少から激しい運動をされている小中学生の皆さん、親御さん、要注意ですよ。先生やコーチは責任を取ってくれません。自己管理・自己責任で身体の成長を見て下さい。

 

もし、その時代にくま先生にお会いしていたら、こんな事にはならなかったと思います。

 

 

こんばんは。くまさん参上です。

ここんところ、ずっと業務多忙で書き込みできなくてすみません(-_-;)

気にはなってたんですよ。

久々の健康ネタですし、実はくまさんの本職の血が騒いでいたんです。ウズウズと。

 

さてメルさん、見事に変形してますな。痛々しいですね。

別名 オスグッド・シュラッター病ともいいまして、小学校高学年くらいの男の子に膝を酷使させると発生しますね。うさぎ跳びなんか最悪ですよ(;・∀・)

まったく苦々しいことですね。

教員にとって子供の生理学、解剖学特性の理解は教育学の基本でしょうに。

 

膝が硬くて、よく曲がらない子なんかは変形しやすいですね。

軟らかい子にくらべて、さらに強力に筋緊張を誘発しますからね。

最近多いんですよ。

昔のようにちゃぶ台で正座してご飯を食べなくなったから。

大腿直筋やハムストリングスの硬い子が増えましたね。

 

まず、メルさんは初期段階では膝の前面に疼痛が起きたのではないでしょうか。

それでも、子供って筋肉が柔軟ですから回復力がすごいんですよ。大体一晩で疲れとかとれちゃう。痛みも感じなくなって、何となく治った気がして、でも膝が何となく変な感じがして、動かないこともなくて、体を動かすことが好きな子供なんかは気にしないで、また同じ動きをして膝に負担をかけちゃうんですね。

この段階であれば、炎症を起こしている段階ですから、運動を中止して膝を出来るだけ屈曲しないようにして、脛骨粗面を圧迫するサポーターか、伸縮性のバンドで固定することで治まってくることが多いですね。

変形もしにくい。

でもメルさん、このまま運動を続けてしまいましたね。しっかりと休んで後に脛骨粗面の固定と大腿四頭筋の筋トレとかをした方が良かったですね。

レッグエクステンションみたいな。

ま、状況によりますけどね。

基本は安静固定です。

運動は発熱や腫れが引いてから。

 

変形部位は脛骨近位部の大腿四頭筋の停止部、「脛骨粗面」とも言います。

発生機序は大腿四頭筋によって、付着部位の脛骨粗面が強力に継続的に引っ張り続けられることで、脛骨の付着部位が引っ張り出されてしまい起きるんです。

でも、なぜ子供に特有なのでしょうか?

 

こどもの骨、長い骨の遠位端は軟骨でできています。

「骨端成長軟骨」と言います。

カルシウムの沈着は少なくほとんどがタンパク質でできているのです。コンドロイチンとかコラーゲンとかですね。

だからレントゲンで子供の骨の先端部を撮影すると骨がないんですよ。

白く骨が見えない。X線を透過しちゃう。タンパク質だから映らないんです。

けど硬い。

一応骨ですからね。

脛骨粗面ってのは脛骨の近位部、骨端成長軟骨の際にあります。

だから付着している筋肉で引っ張られちゃうと変形しやすいんですね。骨と言ってもタンパク質だから、大人のそれほど硬くない。

でも成長期は骨端部にカルシウムが少ないから、押し込んで固定しておけばまた戻ってきます。子供の成長のスピードは驚異的ですからね。

メルさん、ここでしっかり治療するべきでしたね。

私がその時、気づいていたらと思うと残念です( ;∀;)

 

成長期の子供を持つ親御さんには、次のことをしっかりと伝えておきたいですね。

骨の先端に負担を強いる運動は、将来に禍根を残す変形が発生する恐れがあります。

子供の鍛え方は大人になった体のそれとは大きく異なります。

子供のうちは全身運動を旨とし、心肺機能の向上を図ること。

巧緻性や筋肥大を図るような運動は避けること。

長骨の先端に発痛した場合は速やかに安静をとること。根性論や精神論は時代遅れです。

もっとも、子供の怠け心を助長してはいけませんけどね。塩梅は難しいところですが(;^_^A

 

今回はちょっと難しかったかな?

 

ではこの辺で。ご無礼します。