今日でマンションから子どもを連れて逃げ出した日から3ヶ月となる

正直、まだ3ヶ月かぁと思うが、めまぐるしく忙しい日々だから、これから先はあっという間に月日が過ぎて行くのだろう


マンションを出て後悔したことは一度もない
この選択肢は間違っていなかったと言い切れる


3ヶ月前の今朝


私は大変緊張していた

旦那に計画がバレたら、全てが水の泡であると思ったら夜も眠れなかった

スマホはロックし、寝ている時も肌身離さずにいた

なんとなく

そう、なんとなく旦那は何かに気づいているようだから


冷静に考えれば、当たり前の話である


4月1日から私は就職し、息子は近所の保育園へ通うことが決まっているのに

3月末になっても自宅には通園バッグや制服がなく、それらの代金を旦那に請求しない
私の通勤服や靴などの準備もされていない


なぜあと数日で入園式なのに勤務も始まるのに、妻は何も準備しないのだろうか?お金はあるのだろうか?



旦那は気づくべきである
数週間前の夫婦の話し合いで、「私にはもうお金がありません」と大泣きした妻が、お金を請求してこない



だが


傲慢な旦那は最後まで、そこに気づくことはなかった


何か最近行動が怪しいなとは思っていたようだが、マンションを抜け出すという結果までは辿りつけなかった


3月26日
旦那は日勤だった


計画実行は今日しかないと踏んだ



朝、いつものように息子と旦那を見送った

息子はいつも通り「バイバーイ」と言い、私は旦那と目を合わせず無言で我が子を抱いていた


旦那を乗せたエレベーターが降りていった



よし


行動開始である



すぐに両親へ電話し、荷物をまとめる



必要最低限の荷物は、まとめると意外に多く
父の車を3往復させて実家へ運ぶこととなった


80歳を超える父は
一度も文句を言わず黙々と荷物を運んでくれた


すべての荷物をまとめ
簡単に掃除をした



マンションの玄関から出る時、なんとなく中に向かってお辞儀をした


二度とこのマンションに入ることは、もうない



父は運転をしながら
「もうこの道を通ることはないな」
と呟いた



そのあと、実家近くのスシローで夕飯を食べた

しかし全く食欲がなかった

時計ばかりを見ていた

そろそろ弁護士事務所から旦那の携帯へ電話が入る


旦那は驚くだろう


当たり前だ


仕事終わりに突然知らない番号から電話がかかってきて、それは妻がつけた弁護士であり

当の本人は大事な息子を連れて逃げ出してしまっている事実を伝えられる

マンションへ帰ると息子と妻の私物がなくなっておりガラーンとしている




と思ったであろう



まぁそんなことは、どうでもいいのだが


この事実を知り、旦那が今後どのように行動をしていくのか不安でたまらなかった


実家に押しかけてくることはない、とは思っていたものの


裁判や民事訴訟が だーーーーい好きな旦那は、今後どう戦ってくるのか?


考えるだけで苦しくなった



やはりお金はかかるものの、弁護士をつけて正解であった



弁護士をつけろ金の心配はするな
と言ってくれた親には大変感謝している



両親がいなかったら、私は逃げ出すことが不可能であっただろう



その日の夜は実家に泊まった

とても疲れた一日であったが、夜はあまり眠れなかった

やはり時計ばかり気になった

ラインの着信音が鳴ると、もしかして旦那では!?と鼓動が速くなった



旦那は、今ガラーンとしたマンションでどんな気持ちでいるのだろう


そんなことを考えながら3月26日という日は過ぎていった




今日は6月26日

まだ離婚まで時間がかかりそうである。