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夜、子どもを寝かしつけようとしたら旦那から「ママさん、もう寝ますか?ちょっと…いいですか」と言われた。

 

私は、子どもを寝室で寝かしつけてからリビングへ戻った。

 

旦那から、話が始まった。

 

いろいろ言われたけれど、要約すると

 

「離婚はしない。色々理由をつけて離婚をしようとしているけれど、それは子どもの為ではなく自分の為なのではないか」

 

「なぜ俺が、一度離婚を提案した時に理由を聞かなかったのか。それは心当たりがあるからなのか?」

 

の2点であった。

 

 

私は、改めて、性的不能が旦那の理由であるのだろうと聞いてみた。

 

旦那は

 

「あ、分かってるんだ。ふーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。」

 

と何やらノートにメモをした。

 

(昨日も言ったと思うけどな…そしてこのメモ、証拠としてとっておくんだろうな…)と思った。

 

 

私は続けていった。

 

「私にも…不満はあります。」

 

「何?」

 

「お金のことです」

 

「・・・お金?」

 

私は、話出した。旦那は、一字一句漏らさないようにノートにメモを取り続けている。

 

 

私が仕事を辞めて、旦那の扶養に入ってから、私は一度も「お小遣い」という形で定期的にお金は貰えていなかったこと…

 

携帯代、NHKの受信料(マンションだからBSも)、子どもの習い事の交通費、その他もろもろ自分で払っていたこと…

 

このマンションを買う時、私は頭金200万以上出し、さらに家具購入費も出した…

 

息子を産んで3年半、一度も旦那は私のお金を心配したことはなかった・・・

 

旦那に言えば「働けなるのを見通して、貯金をしてきたのではないか」と言われるだろうと思って言えなかったこと…

 

貯金が減って苦しくなり、携帯代を負担してもらえるよう頼んだら「携帯代くらい自分で払って」と言われたこと…

 

NHKの受信料も…「私が払っている」と遠回しにアピールしたら無視をされたこと…

 

 

それから…

 

旦那が急に車を買い替えて、運転できなくなり辛かったこと…

 

子どもを一時保育へ連れていく際、車なら5分で着くところを寒い中、謝りながら徒歩で何十分もかけて歩いたこと…

 

バスで児童館へ出かけた帰り道、バスを待っている間寒くて、子どもと抱き合いながら我慢したこと…

 

雨のなか、新しい傘を買う余裕もなく、ボロボロのビニール傘で子どもを歩いたこと…

 

お金もなく、行くところもなく・・・子どもを連れて近所ばかり散歩していたこと…

 

 

毎月の食費が26000円でも高いと言われていて辛かったこと…

 

スーパーで子どもがカゴに入れた498円のイチゴを買うのが苦しく、そっと棚に戻したこと…

 

駅の自販機でたった130円のお茶を買うのも辛かったこと・・・

 

 

 

涙が止まらなかった・・・だけど、言葉は次々に私の口から溢れだした

 

ずっとメモをとっていた旦那が、急に泣き出し、手を止めた。

 

「俺は…母子家庭で辛い想いをしてきた・・・だから息子には、辛い想いをさせないように俺なりに頑張ってきたつもりだった・・・」

 

「あなたが、ここまでお金に苦しんでいるとは思わなかった・・・」

 

あんなに強気だった旦那が、急に弱気になったように見えた…

 

 

「生活費のことを含め、これから少しづつ改善していく・・・だからもう一度、チャンスをください、お願いします。」

 

頭を下げられた。

 

 

 

全く・・・私のこころに響かなかった…

 

どうして、ここまで言わなければ気づかない?今更・・・もう遅い……

 

だけど、旦那も引こうとしない…

 

 

「しばらく時間をください」

 

私はそう言った。両親に、今日の出来事を聞いて、感想が欲しかった。

 

「よろしくお願いします」

 

と言われた。

 

何を言われても、心に響く感覚はなかった。私は絶対に離婚をするし・・・あなたを絶対に許さない・・・改めて・・・そう思った。