癌と診断されて気づいたこと 気づかされたことがいくつかある
「女の定義」もそのうちのひとつだ

自分が癌になって まわりの同世代の友人に 既に闘病生活をおくっている人や 時を同じくして癌と診断された人がいることを知った
いずれも乳癌であったり子宮系であったりと女性特有の癌だ

私は未婚で出産経験もまだないが いつかは子を産み 育てたいと漠然と思ってはいた
だが年齢的に40を過ぎてしまったのと 子宮内膜症の診断もされている身なので そう簡単に子を授かることはできないかもしれない とも思っていた

そう思っていたにも関わらず 子宮全摘と言われた時は 悲しくて悲しくてしょうがなかった
「出産は女の象徴」みたいな考えって あるじゃん?
そうじゃない考えの人たちもいるけれど 世間一般にはあるじゃん?
だから子宮がなくなってしまうと 女じゃなくなるみたいで そう思われるみたいで嫌だった

乳癌の友達は「おっぱいがなくなるって女じゃなくなるみたいで すごく悲しい」
そう言っていた

子宮も乳房も女性のシンボルみたいなパーツであるが故 それが失われることが たまらなく悲しく 哀れな気がして みんな葛藤する

この間 お見舞いに来てくれた友達は 昔から生理不順に悩まされている
3ヶ月や時には半年もご無沙汰な時があるというから そんなもんだと開き直っている
「私 生理がこないとか そーゆうのが全然気にならないの 女としての自覚が全然ないんだと思う」
女としての自覚••• 女としての自覚•••女としての自覚•••
女としての自覚 わたし今まであったっけ???

子宮がないから 卵巣がないから おっぱいがないから 女じゃない
違うな
子宮があるから 卵巣があるから おっぱいがあるから 女である
うーん ・・・( ̄_ ̄ i)

あたりまえの事があたりまえではない世の中なんだ
‘風評に 惑わされない 気にしない’ ☜俳句:くまこ作

女の定義とはなんなのか
これだ!という答えはみつからないんだけど
その時その時 等身大のまるはだかの自分をぜんぶ愛していけばいいんだ
結局は 自分自身がシンボルなんだから