水道事業の民営化について議論が絶えない今日この頃ですが、何かにつけて専門化の意見として自治体にはない、民間の知恵を活かした運用で、合理化を推進するのが狙いだという。
なてな。
民間にはガリレオやエジソンのような目から鱗の知恵がゴロゴロと転がっているのだろうか?
ちょっとやそっとの知恵で自治体が「いやーなるほどなるほど、やっぱり民間の知恵は違いますなぁ~」なんて言っていたら、そもそも勉強不足なのである。
私が思うに、合理化を進めるにあたり、自治体では大きなコストカットが出来ない体質なのだが、民間に委ねると大規模なコストカットがし易いというそれだけの理由なのではないだろうかとうがった見方をしてしまう。
何も民間に委ねなくとも、自治体がコストカットをすればいいのだ。
では誰が悪者になるのか。
誰も悪者になりたくない。
それが嫌だから民間に頼むのだろう。
そう思うのである。
水道料金は民営化してもしなくとも上がるだろう。
安くて不味い水道を取るか、高くて美味い水道を取るのか、これは国民投票クラスの賛否両論なのではとも思う。
民間に委ねて、変な匂いの水が出てくるのも嫌だし、日本の水道は飲めないよ。
なんてことになるのは抵抗がある。
これまでの品質の水が蛇口から出てくるのだろうか。
また、水圧がちょろちょろなんて事にはならないだろうか。
水道料金は上がってもいいから、今の品質を維持してほしい。
そう考える人も多いのではないだろうか。
どうなんだろう。