2017年の12月、昨年の事だけど、スマホを操作しながら電動自転車を運転していた女子大学生が歩いていたお年寄りと衝突。
死亡させたという事故があった。
そして今日その女子大学生が書類送検されたという。
何やら、左手にスマホ、右手に飲料水、左耳にイヤホンをして自転車を運転していたらしい。
そして今日、スマホを操作しながらエスカレーターを逆に乗り込もうとした女性を見かけた。
幸いにもエスカレーターに乗っていた人はいなかったっが、エスカレーターを降りる人が目の前にいたらぶつかっていた事だろう。
そんな光景が日常となっているにも関わらず、日本の法律で歩きスマホは禁止とされていない。
自転車運転時でのながらスマホは都道府県の条例で明確に禁止されているが、あまり厳しく取り締まれていないという事実。
厳密にいうと自転車運転時の傘やイヤホンも条例違反となり、5万円以下の罰金となる。
とはいえ、実態としてはこのような条例違反行為をグレーゾーンとして寛容に容認してきたのが今の社会。
そろそろ本腰を入れて厳しく取り締まらないと被害者が増えるのは確実。
ながらスマホで本人だけが事故や怪我をするのは自業自得としか言いようがないけれど、他人を巻き込んで怪我をさせたとなれば、された方はたまったもんじゃない。
高齢化社会でお年寄りだらけとなる日本において、「危険な自転車運転」や「歩きスマホ」がこのままマナーやモラル違反ごときで改善されるはずがない。
死亡事故にいたるケースは益々増えるだろう。
2017年の昨年、アメリカ・ハワイ州のホノルル市で道路横断時の歩きスマホが条例で禁止となり話題となった。
罰金ももちろんあり、違反の回数によって1700円~11,000円ほど。
また、ホノルルに続いてカナダのオンタリオ州でも道路横断中の「歩きスマホ」禁止法案が提出されている。
またドイツでは歩きスマホをしていても路面電車の信号が分かるようにと信号機を路上にも埋め込むという社会実験をしている。
世界中で歩きスマホの問題を問われる中、日本はどうもそこまで議論が白熱していないように思う。
受動喫煙問題での健康被害に比べると、ニュースでの取り扱いも少ないと感じるし、日本社会の関心も受動喫煙問題の方が関心が高そう。
歩きスマホがTVなどで取り上げられる際は概ね、ハプニング動画さながらの紹介ばかりだ。
日本社会が受動喫煙に関心が高いと感じるのは私だけではなく、東京都知事の小池百合子知事もそう感じたからこそ、鼻息荒く、東京オリンピックにむけて「屋内原則禁煙」条例を制定したわけだし。
このニュースを知った時、私はなぜ、歩きスマホの禁止条例はしないのかと違和感を覚えたわけだが。
多分、歩きスマホ禁止条例を出すと支持率が低下することを考えたのだろうと・・・
私はこの女子大学生の事件で「ながらスマホ」や「歩きスマホ」の危険性にもっと注目が集まれば良いと思っている。
社会の関心が高まらないと政治家は条例案を出しにくいですから。
そんな気持ちもあってちょっとブログに書いてみました。