久々に観劇の予定がない週末なので、今週は購入後1ヶ月近く温めていた「哀しみのコルドバ/Cool Beast‼︎」を観ました気づき


「哀しみのコルドバ」は2009年の花組全国ツアー公演を観て以来好きな作品だったので、今の花組だとどんな感じになるのだろう…ととても楽しみにしていましたおねがい


円盤を購入してすぐにショーの方は何度か観たのですが、お芝居はエネルギーを吸い取られるということが十分すぎるほどわかっていたためなかなか再生ボタンを押す勇気がなく…笑

今日、全国ツアーに足を運んでから約3ヶ月ぶりの再会を果たしました。


感想


幕開き。和海しょうさんのナレーションとともに柚香さんが1人で踊る場面からの始まり。

柚香さんはお衣装の裾やマントなどの布捌きが、とにかく素敵。布がとても綺麗な軌道を描いて舞うんですよね。今回のムレータでもそれが生かされていたと感じました。

ナレーションと音楽が終わると少し間を置いてから柚香さんが「Olé」と言うのですが、少しも音を立ててはいけないような張り詰めた空気で。そんな中吐息混じりで発せられる「Olé」の色気。

プロローグはダンスシーンなのですが、男役→永久輝さんと娘役→全員という流れがとても好きで、プロローグだけで良いもの観たなぁという気持ちになります照れ


場面は変わって、闘牛士がエリオについて話す場面。ビセント役のほのかちゃん(聖乃あすかさん)は毎公演どんどん成長されていくので今後がとても楽しみです。


夜会の場面。エリオとエバの再会。

8年の年月を経て、心の奥底を隠して生きる大人になってしまった2人。昔の話をしている時だけ若い頃の無邪気な表情になるのがかわいらしくて切なくて。

エリオの「祭りでは友達に冷やかされながら一緒に踊った」というセリフ。ここが後の祭りの場面繋がってくるんですよね。

鐘がなる中幸せそうに抱き合う2人だけど、音楽も鐘の音もどこか暗くて、すでに破滅する結末が見える気が…

キスをする時にエリオの視線がエバの目と唇を行ったり来たりするのが堪りません。

その後のやりとりでのエリオの「セビリアにいたのか…」というセリフの言い方が天才的で。エバがいなくなってコルドバ中走り回って探したエリオの姿が目に浮かんで胸が痛くなります。


エバが結婚しているかどうかが気になるエリオとエリオの婚約者の好きなものまで把握してるエバ。

めっちゃお互いのこと好きじゃん…


ここでエリオの名前を呼びながら出てくるエリオの婚約者アンフェリータ。声だけでひまわりのような明るい子を表現する音くり寿ちゃんはさすがとしか言いようがないです。


ビセントとセバスチャン伯爵夫人メリッサの不倫を闘牛士仲間に聞いてビセントを止めようとするエリオ。

ちなみにこの前の場面で、ビセントとメリッサが目を合わせて嬉しそうな顔をしているのですが、一度離れてからまたメリッサを見つめるビセントの瞳がとても真っ直ぐで情熱的だったのがとても記憶に残っています。

ここで歌う「男と女」も後々の場面に繋がってくるんですよね。伏線だらけだな、この作品。

「盗ってはならない花がある 花盗人の汚名は着るな」とビセントを説得するエリオ。

マタドールとしてのことを1番に考えながら、理性を失ったビセントの目を見てそれ以上何も言えなくなってしまうエリオ。仲間同士のすれ違いも悲しい…


長くなってしまったので、②に続きます。