西之川から土小屋ルート | モンベラーの久万山ブログ

西之川から土小屋ルート

石鎚山への登山は数年ぶりです。

しかも初めてのルート。

興味があって地図ではよく見てましたが、車便の都合などもあってなかなかチャレンジできなかった西条市「西之川」から土小屋に至るコースを踏査しました。

 

●西之川登山口

ここからの登りは初心者向きではない、との注意喚起。

実際分岐が多く、道標を見落とすと遭難しやすいと感じました。

(今回は行ってませんが十字分岐あたりが迷いやすいとのこと。)

しばらく上ると民家や石積みの跡が出てきます。

マムシ注意の看板も多く、このあたりは注意が必要です。

看板はしっかり表示されてます。

人工林を進み、岩原分岐。

ここから2ルートになります。

・刀掛~十字分岐経由

・そのまま土小屋

今回は時間の都合で土小屋へと直接登るコースを選択しましたが、紅葉時期には十字分岐から夜明峠へ、その後石鎚山頂へというコースを登ってみたいものです。

分岐からはしばらく急な上り坂が続き、なかなか厳しいなという印象。

確かに初心者向きとはいえない感じでした。 

このコースは、7割がた人工林なのですが、時折癒しの空間も出現します。

60年に一度しか咲かないといわれるササ。

あたり一面咲き誇っている光景をはじめてみました。

ちなみに、咲き終わった後のササは枯れてしまうそうです。

 

少し迷いやすいなと感じる場所は、テープで通行止めが表現されています。

木漏れ日が疲れを忘れさせてくれます。

人工林を抜けるといよいよ土小屋が近いという合図。

西之川から約5キロ、この看板地点を土小屋に向かわず、刀掛方面へと下ると、さきほど登ってきたルートに出合います。

 

いよいよ西条市側の数少ない原生林地帯へと突入。

残り30~40分はこのような気持ちいい空間を進んでいきます。

(土小屋から石鎚に至る登山道から、少し下を歩いています。)

登りははじめて約5時間、土小屋第2駐車場へと登ってきました。

コース距離は約7㎞、久々に気持ちの良い登山でした。

 

何年かぶりに山登りしてみて、登りはじめた10年前より今のほうが体力的にはあるな、というのが実感できたので、次は西之川から天柱石を見て、頂上へと登るコースを踏査してみようと思います。

 

西条側は加茂川を使った木材搬出ルートが古くから確率されており、植林と伐採が行われていたようです。

このため人工林が多い印象ですが、木材を容易に搬出できなかったことで、久万高原町(面河)はその分手つかずの原生林が多く残され現在に至ります。

特に土小屋ルートは眺望もよく、個人的には最も好きな登山コースのひとつです。

ほかにも面河古道ルートなど魅力的な登山道が数多くあり、改めて久万高原町側ルートの価値を実感するきっかけにもなりました。