10週の診察は前回と同じ先生でした。
初診から今までずっと診てきてくれていた、入院中の主治医でもある先生。
この日の診察はこの先生の外来日を選びました。
先生「大分立派になってきたね。これが右手。左手。右足。左足。」
エコーを見ながら教えてくれました。
頭殿長は34.1㎜、週数相当でした。
先生からは何も言われなかったけれど、カルテには、NTなし と書いてありました。
次回までに母子手帳を取りに行くように言われました。
そして、今日でリプロ科は卒業、次回からは産科での妊婦健診になりました。
先生「今までいろいろ不安になったと思うけど、早く妊娠できましたね。」
笑顔でそう言ってくれました。
『いろいろ不安に』というところ、
誘発しても2個しか卵胞が育たなかったことや、チョコレート嚢腫を手術すると更に卵子が減ることを不安に思い両側の手術はしないでほしいと相談に行ったこと、胎嚢が小さくてhcgの伸びが少なく6週でも空っぽの胎嚢しか見えなかったこと…。
先生が何を指してそう言ってくれたのかはわからないけれど、「いろいろ不安になったと思う」、この一言で、これまで治療してきたいろいろなエピソードが頭の中を駆け巡りました。
夫が夜勤中に職場で採精すると言い出して、本当にちゃんと採精できるのか不安だらけで迎えた採卵当日の朝もあったなぁ。
まだゴールではないけれど、卒業。
ここに来るまで、人知れず家で泣いたことも一度や二度ではなかったけれど、ここまでよく頑張ったと思います。
これからもお世話になるけれど、支えてくれた病院関係の方達、職場の上司、お互いの両親や家族、友達。
現実ではまだ報告するのは早くて、そして誰も見ていないけれど、一つの区切りなので一旦ここで言っておきたいです。ありがとうございます。
これから12週、NIPT、妊娠中期、後期…そして出産と、先は長いです。
いろいろな方のブログを見ていると、どの時期に入っても何があるかわからなくて、どこまで行っても今ある不安が解消されることはないのだと感じます。
元気な産声を聞けたら違ってくるのかな。
陽性判定が出てから、絶望したり、希望が見えたりと、妊娠できた喜びの気持ち一直線という道のりではなくて、その絶望していた期間が半月程あって、それは自分にとっては辛く長い期間で、そのときに自分で思っていたより結構な心のダメージを負ってしまったみたいです。
もう少し喜びたいのに、心が不安モードからなかなか脱却できません。
でも、ひとまずここまで来れたこと、嬉しいです。