未明から平屋の屋根を打つ、本格的な雨の日曜日。
父の日から縁がなくなって 14年。
真ん中の枯れた枝は、真っ青のアジサイでした。
父の残したアジサイを葉ざしで増やし、きれいに咲いていたのに。
3回連続の台風で枯れてしまい残念。
父の思い出はあまりないけれど、
私が中学1年の時のびっくりしたことを。
冬休みの習字の宿題で、 「謹賀新年」と縦長の半紙に書いていた。
習字は学校の授業でだけしか書かない。
なかなか思うように謹賀新年が書けずにいたら、
父が、
「どら。」と腰を上げ、私をどかせた。
筆を持つと、さささっと「謹賀新年」と書き、
「これを写して書いていけ。」と 一言。
真面目だった私は、
えー(-_-;) こんなことしていいの? と驚きました。
でも写し書きをして始業式の日に提出しました。
何日か経ったころ、廊下にみんなの習字が張り出され、
私のところには、銅賞の赤い札が。
複雑な気持ちでそれを見ていた時、
通りかかった国語の先生が声をかけてくれました。
「形は整っているけれど、勢いがないね。」
ああ、書き写したのを見抜かれていたか、やはり。
複雑な心境になりました。
わたしにそんなことをやらせた父は、
教師でした
☆どうもありがとうございました☆