ねえ、神様。なんでわたしはこんなにコウケンテツになりたいの?
「リクルートできちゃう旅館の和装ユニフォーム」ならおまかせの布の力久磨衣(くまい)の安達美和です(^◇^)オリジナル暖簾や館内着・羽織なんかも企画製造してるんだぜッ
どうしようもなく落ち込んだ時。なんで自分はこんなにアホなんだと白目を剥きたくなった時。ああ、自分をやめたい、顔と身体を捨てたろかなと自暴自棄になってしまう時。わたしには、我知らずつぶやいてしまうひとつのセリフがあります。それが、
「ああ、コウケンテツになりたい」
わたし、あまりテレビを観ない方なのですが、それでも欠かさず録画している番組がありまして、それがコウケンテツさんが出演されている番組なんです。NHKの深夜にほんの5分ほど放送される短いもので、コウさんが世界中を回りながら現地の方とその土地ならではのお料理を作るというもの。
日本に30年以上暮らしているわたしの頭からは逆立ちしたって出てこない様々な料理が目白押し。使う食材も、調味料も独特で、見ているだけでワクワクして、ほんの5分の番組とは思えないほど幸せな気持ちにさせてくれます。
でも、やはりなんと言っても、コウケンテツさんが素晴らしい。持ち前のソフトな笑顔と人懐こさで、どんな相手との間にも朗らかな空気を創りだす様子は見事です。もしもわたしがコウさんの立場だったとして、誰とでもあんな風ににこやかにやり取りができるだろうか……。そんなことを考え出すと、やっぱりコウケンテツはすげぇなぁとため息が出ます。
長身で爽やかで、イヤミのないハンサム・ガイ。
世界中を旅して周りながらお料理にいそしむハンサム・ガイ。
わたしが自分をやめたくなる時、「ああなりたい」と願わずにはいられないハンサム・ガイ。
あまりにも落ち込んだ日には、「良いよなぁ、コウケンテツは。わたしも世界中の人と朗らかにコミュニケーションして毎回必ず好かれて何やら味見して『ほー、意外と甘みがあるんやねぇ』とか言ってまたそれで好かれたいよ」とやけ気味に思います。
人間が渇望するものは、常に自分が所有していないものと決まっています。
持っていることが当たり前になると、その有り難さを忘れがちになるから。
あなたが人間に憧れる魚でもない限り、「あーあ、わたしも肺呼吸できたらなぁ」とはなりません。我々、人間にとって肺呼吸はしたいとかしたくないとかいうレベルをはるかに超えて、それは日常だから。
だから、自分が激しく憧れる人というのは、総じて「自分が持っていないものを持っている人」になることが多いかと思われます。そう考えると、わたしがああなりたいと願わずにいられないコウケンテツさんという人物は、わたしとは正反対の人間と言うことになります。
試しにコウケンテツさんの特徴を挙げていけば納得です。
長身、人懐こい、イヤミがない、イケメン。
続いて、わたくしの特徴。
背が低い、引っ込み思案、ちょっとイヤミ、若干残念寄りのフェイス。
……え、やだ。なんか、ちょっと、やだ、落ち込む。自分で書いててムカついてきた……なんでわたしはコウケンテツじゃないの? なんで、「ほー、意外と甘みがあるんやねぇ」って言って人に好かれることができないの?
元々の長所を生かすという考え方がわたしは好きで、そのように生きてきたつもりですが、でも自分とかけ離れた人間に憧れ、「ああなってみたい」と願う気持ちは止まりません。
自分に備わった才能を生かして日々を過ごしつつも、時に自分とは正反対の人に憧れを募らせてひっそり努力をしてみるというのが、穏やかな過ごす方法なのかもなぁ、とは思うのですが。
fin
ユニフォームを10着以上ご検討の方は、
下記からお問い合わせの際その旨ご記入くださいませ。
無料サンプルをご用意致します(^▼^)