十月十四日
ほんをよんで、はじめのほうをわするるは、そこなきおけに、みづをくみいるるがごとし。
くむばかりのほねおりにて、すこしもみづのたまることなし。
されば一さんも捨さんも、よんだところのおさらへをせずして、はじめのほうをわするるときは、よむばかりのほねをりにて、はらのそこにがくもんの、たまることはなかるべし。
「ひゞのをしへ」『福澤諭吉選集』3巻、岩波書店、1980年、pp,34
試験勉強は、結局テキストを読んでいるだけの私のことを、福澤先生はもうとっくにお見通しだったのかと、ドキドキです。(汗、汗、汗)