「非核」

 

被爆国として、平和の大切さと

自国は丸腰であることを主張してきた日本。

「私たちはあなたの国を核兵器で攻撃しませんよ」

「私たちには自衛隊しかいません。核で反撃したりしません」

というアピール。

 

お隣さんがせっせとミサイル作りに励むなか、

日本は大丈夫なのだろうか。

 

過去をさかのぼれば、世界恐慌のときは大きな下げを経験したマーケットも、

超長期で見れば、リーマンもコロナも、その下げは誤差みたいなもん。

とくにWWⅡ以降、平和や経済発展、社会の安定により、

ダウなんかすごい上げを築いてきた。

 

日本は平和なのだろうか。

安定しているのか。

ニッケイはもっと上がってくれるのか。

 

「非核」なんてのんきなことを言ってる場合じゃないのか。

 

 

たぶん、日本が非核なのは、せっせと核兵器作りをがんばる必要がないから

なんだろう。

 

日本の最大の防御は、自然や伝統、おもてなしマインドではない。

その経済力と、ODAだ。

 

「諸外国に金をばらまいて!」とかいっしょうけんめい主張する人がいるけど、

ODAは考え抜かれている。

てきとーに、「発展途上国を助けたいっ」とか「大東亜戦争とかやってごめんなさい」

で支援しているわけではない。

 

数年前に中国へのODAはやめたけど、

合計金額としては、中国にかなりの経済支援をしてきた。

日中両国の国民は知らない人が多いけど、

中国政府は、たとえ戦争で蹂躙され、中国帝国の発展に日本が邪魔でも、

発展を支えてくれた日本を攻撃したりは、

しないはずなんだ。

 

留学生から就労ビザ在留者、観光客にビジネスいろいろとあるので、

中国が日本に今すぐミサイル発射!となるわけがない。

これは、アメリカさんが報復するからとか、あまり関係ない。

 

訪日者といえば、最近は在日ベトナム人の数が多い。

ODAも、最近ではインドネシア・フィリピン・ベトナムが多い。

EPAとやらだ。

マレーシアではない。

人口一人当たりのGDPが高くなってきていて、

人口も多い国を支援していれば、超長期的には日本の経済発展

にも役立つ。

 

そして、この3国。

南シナ海を囲んでいる。

ベトナムはどうしても共産党の力が強いものの、

中国との仲は微妙。

海も、川の水源も奪われてしまうかもしれない。

まんまんまんがいち、日中がバチバチになったとき、

アメリカさんだけでなく、「ODAで支援してきたんだからよろしくね」の国々

に味方してもらいたい。

 

もっと言うと、最近はミャンマーやインド、中東、アフリカあたりにもODAしている日本。

ミャンマーは、国内が大変なことになっているのを助けてあげるのが名目だけど、

もしミャンマーを攻略し、陸路が安定確保できれば、東南アジアをぐるっとし、

マラッカを通らなくて済む・・・

つまり、日本は自国のエネルギーの源である「石油」を守りたいわけだ。

オーストラリアなどからくる「LNG」や「石炭」も、南シナ海が敵国に握られたりすると

日本はとんでもないことになる。

火力発電なしに日本はやっていけない。

 

「毎年数千億の支援してるんだから、私たちを攻撃なんかしたら、

もうお金あげないよ?」で牽制し、同時に、他国から日本がいじめられたときの味方にする。

そして、なにがなんでもエネルギーを守る。

それがODA。

 

日本みたいな小国こそ、投資が上手にならなくちゃいけない。

正しい投資で平和や安定を買うことができる。

 

平和・安定 → 経済発展 → 平和・安定 →・・・

の循環だ。

 

ただ、ここ数十年のダウを見ても、常に上げてきたわけではない。

横ばいの期間が10年以上続いたときもあった。

『敗者のゲーム』・"You have to be there when lightning strikes."

のチャールズ・エリスがインフレを恐れるのはここが理由なのでは。

 

株を長期保有するのはいいけど、

ヨコヨコ期間中に物価上昇が続くと、相対的に保有資産が目減りすることになる。

こんなときのために、インフレ恩恵銘柄や、ちゃんと増配を続けてくれる企業を買うべきだ。