ランナーズ online
2024年4月5日 より。
「全日本マラソンランキング」に関する様々なデータを取り上げるこの企画。今回は「マラソン好きな世代」は何歳かを、データをもとに考察していきます。
まずは全日本マラソンランキング(2022年度)の年齢別フルマラソン完走者数を調べてみました。1番人数が多かったのは、男女ともに50歳。生年だと1971~73年(※1)にあたり、男性7,803人、女性2,004人でした。
では、この世代が「マラソン好きな世代」なのでしょうか?50歳がマラソンを走りやすい年齢であり、たまたまこの年に50歳だったのが1971~73年生まれだったとも考えられます。そこで、10年前の2012年度の全日本マラソンランキングのデータで、40歳(2022年度の50歳)の完走者数を調べてみました。男性が7,378人で最多、女性が1980人で2番目に多いという結果でした。1971~73年生まれの方が、他の世代と比べてランナー人口が多いのは間違いなさそうです。
ただし、日本の人口分布上、1971~73年生まれはもともと人口が多い世代であり、人数ベースで見るとある意味当然の結果でもあります。この世代間の人数差による影響を排除し、本当に「マラソン好き」なのかを調べるために算出したのが「年齢別マラソン完走率」です。これは全日本マラソンランキングの年齢別完走者数を、その年齢の全人口(※2)で割った数値。この値が0.1%なら、人口1,000人あたり1人がフルマラソンを完走した計算になります。下記は男女の50歳の年齢別マラソン完走率と、その数値を年齢ごとに比較してつけた順位です。
■男性50歳 1位(0.775%)
■女性50歳 1位(0.204%)
ここでも50歳が1位でした。平均値は男性0.413%、女性0.096%ですから、男女ともに2倍近い値となっています。
なぜ1971~73年生まれはこんなにもマラソンが好きなのでしょうか。この世代が多感な小学生~高校生の頃、マラソン界では宗兄弟、瀬古俊彦、中山竹通らが世界を相手に大活躍していました。少し健康が気になり始める34~36歳のときには東京マラソンが始まっています。また、女性ランニングブームの立役者・長谷川理恵さん、シドニー五輪金メダリストの高橋尚子さんは同世代です。こうした社会的な背景も、少なからず影響を与えたと考えられます。
世間一般では「団塊ジュニア世代」といわれている1971~73年生まれの方々。ランニング界では「マラソン大好き世代」と命名してもよいのではないでしょうか。
----- 引用ここまで -----
私は1972年3月生まれ。
まさにドンピシャ。
第2次ベビーブーム世代で、受験も大変だった年代。
4月7日(日)に出場してきた「第27回 吉川なまずの里マラソン」
ハーフマラソンの部合計は、1,743人。
男子39歳以下 314人
男子40歳代 428人
男子50歳代 475人
男子60歳以上 286人
女子39歳以下 56人
女子40歳以上 184人
やはり男子50歳代が圧倒的に多い。
今後もマラソンランナーを代表する年代として努力していきます。