身近な人の「心の不調」 家族が共倒れしないために | くまがい鍼灸院のブログ

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NHK 健康チャンネル

2023年11月24日 より。

 

 

解説いただいた専門家
日本自殺予防学会 理事長
張 賢徳(ちょう・よしのり)

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つらい気持ちや悩みを人に話してみる

「自分が支えなければ」という責任感からすべてを背負い込み、やりたいことや仕事、趣味などを後回しにしたり我慢したりしている人ほど、誰にも悩みを相談できず、つらい気持ちをためこんでしまうことが多いようです。
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自分のつらい気持ちを友人など誰かに話してみましょう。誰かが耳を傾けてくれるだけでも、気持ちが少し楽になるものです。もちろん、たとえ何でも話せる友人であっても、家族の心の不調についてはなかなか言い出しにくいものです。そんなときには日常的な話題のなかで、「きのう、こんなことがあって大変だったんだよね」というような感じで切り出すとよいかもしれません。話をしてみて、もし相手が戸惑っているようなら、「ほかの人には言えなかったけど、あなたには話したくなった」などと正直に伝えると、信頼しているという思いを理解してもらいやすくなります。
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よくある「どう接したらよいかわからない」という悩み

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部屋に引きこもっている場合

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声かけは1日1回ほど、「何かしておいてほしいことはある?」「必要なものはある?」などと聞く程度にします。たとえ返事がなくても続けましょう。こうしていると、本人に少し元気が戻ってきたときに、家族に対して要望を切り出しやすくなります。それ以外は、そっと見守るようにします。1か月以上状況が改善しなければ、専門家に相談しましょう。

通院しない・薬をのまない場合

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心の不調の治療には、薬や認知行動療法などがあり、医師はその患者さんに最も適切と思われる治療を提示します。ただ、治療によっては、即効性はなく長期間かけて効果が現れてくるものや、病気の悪化を防ぐ目的のものがあります。こうした治療では、患者さんが効果をすぐには実感しにくいため、通院や服薬をやめてしまうことがあります。しかし、治療をやめると再び症状が現れたり、病気が悪化・進行したりすることもあります。特に服薬を自己判断でやめるのは非常に危険です。

「死にたい」と言う場合

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患者さんが「死にたい」と言うことを繰り返すうちに、家族が、逆に「本気じゃないんだ。死なないだろう」などと思うことがあります。しかし、この考えは正しくありません。実際に自殺した人たちを調査した結果、死にたいという気持ちを誰かに伝えていたケースが多いことがわかっています。患者さんが「死にたい」という場合、ほんとうに自殺してしまうかもしれない重大なサインととらえて接することが大切です。
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そして、「死にたいほどつらいんだね」と本人の気持ちを受け止めて、「でも私はあなたに死んでほしくない」とはっきり伝えましょう。
 
 
 
 
----- 引用ここまで -----
 
 
 
 
人の心の中を全て覗き込むことは不可能。
 
一つの言葉や、些細な行動。
 
発する「サイン」をいかに汲み取るか。
 
とても難しいことだなと。