高島市の市営住宅に入居を希望するSさんから 一貫してお役所対応をする受付窓口の仕事ぶりを聞いている。

 

先日聞いたのは 晴れて市営住宅に入居が決定したものの... 

・入居日が未定ということ

・保証人が2人の住所と署名が必要でそれが一枚の用紙に書かなければならないようになっていて

 

  「保証人1の人に署名してもらってから また保証人2の人に郵送で返送してもらうと時間がかかるので 保証人の署名は2名分が1枚の用紙ではなくて それぞれ1枚づつにしてもらえないか」

 

 「保証人1の住所や氏名という個人情報が保証人2の人にわかってしまうのは問題ではないのか?」とSさんが窓口の職員に問うたことろ

 

 「この書面の様式は条例で定められたもの。個人情報の問題なんて今までそんな声は上がっていない」という趣旨の返答をもらったそう

 

 出ました〜「条例」

 書式を定めて条例の内容を作成したのは お役所なのに まるでお役所に責任はないような言い方だなぁ 議会はお役所が作成した条例を可決しただけ

 

 そして「今までそんな声は上がっていない」

 

 市民参加の行政において 議員を通した「市民の声」ではなく 直接の生の「市民の声」が重要だという姿勢が示されている

 

 議員が「こんな要望が届いているが」とお役所に伝えても「そんな声は市民から上がっていない」とか言われたりする。


だから 困っている市民が直接 お役所に声を上げる、伝えることは とても重要なこと。

 

 

 

 

 2022年2月17日の京都新聞記事

 

 高島市は移住推進に力を入れているはずなのに...

 

 Sさんは今回の市営住宅の入居に関して、おかしいと思う疑問点は 直接担当者にも伝え 市役所や市議会議員にも伝えて 働きかけにより 「条例で決められていることですから」と窓口の担当職員がはねつけた問題もクリアされた。

 

Sさんが市役所に送信された文章を一部転載します

 

2.市営住宅について

 

申込資格には、「市内に居住している方、または市内に勤務地を有する方」とあるのですが、実際は勤務地があっても通勤時間が1時間以上ではないと資格にあたらないと説明を受けました。

 

今の通勤は50分くらいで、1時間あればよいが、50分ではいけないとのことで、どういう基準で1時間かかればよくて、10分でも足りないといけないとなるのでしょうか。交通事情によっては1時間をこえることもありますが、そうしたことも考慮されないのはどういうことですか。

 

また、入居希望の市営住宅が、地域振興の住居らしく、条件にあてはまらなくても入居は可能な住宅にはなるが、その際家賃は一律3万円と決まっているとのことなので、市営住宅にしては金額が高く感じ、一体その3万円が何の根拠なのか疑問になって質問したのですが、「条例で決められているから決まりです、納得いかないなら申し込みはされませんか」と言われました。ただ疑問になってお聞きしたのですが、条例で決められていれば説明は不要でよいものなのでしょうか。

 

所得の証明に関しても、すでに退職して所得のない時期を経て現職についているのに、現職の公的な所得証明がないため、前職の前々年度所得が審査対象になってしまうようですが、所得が減ることが明らかであるのに、少しも考慮がなされないのは正当性にかけるのではないでしょうか。

これらの資格要件自体が本当に市民のために正当であるといえるのでしょうか。

市民のためのよりよい行政、制度であってほしいと願っています。

 

 

 Sさんの訴え 働きかけた内容は 議会の一般質問レベルの問題だな...と感じると共に 議員ではない市民ひとりがお役所の対応を改善させた...後に市営住宅に入居を希望される人たちが困らないような形に改善した と言える

 

 これこそが市民参加の行政だ