毎日小学生新聞にメッセージを送信しました。
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こんにちは 毎日小学生新聞を購読しています。
滋賀県高島市在住の 中学1年、3年、高校1年になる子どもたちの母親です。
毎日小学生新聞を私も夫も毎日目を通し「大人の新聞よりも
わかりやすく いいことが書いてある」といつも感心をして
また子どもたちにも読ませています。
しかし 今日10月24日の毎日小学生新聞を開いて
目を疑いました。
「国の借金 返すのはみなさん」と大きなタイトル
内容を読むと
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生活が苦しくなった人を国が助けるのは当然のことですが、気になるのは、給付に必要なお金をどう工面するかです。各党は、当面は国が新たに借金をしてまかなう考えを示しました。日本は財政状態が悪い国ですが、さらに借金が増え、それを返していくのは将来、大人になるみなさんです。
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とありました。
「生活が苦しくなった人を国が助けるのは当然のことですが、気になるのは、給付に必要なお金をどう工面するかです」
苦しんでいる人を助けることに対して なんの迷いが必要なのでしょうか
「日本は財政状態が悪い国ですが、さらに借金が増え、それを返していくのは将来、大人になるみなさんです。」
子どもたちに将来を不安にさせて脅すような印象を受けました。
そんな話があるでしょうか。ひどい話です。
国の借金は政府の借金であって、国民の借金ではありません。
ましてや将来世代 子どもたちに背負わせるツケや負担でもありません。
2013年12月の講演で自民党の麻生太郎さんは
「国の借金は日本政府の借金であって、国民のみなさんの借金ではありません。
国の借金を貸しているのは国民のみなさんです」という趣旨のことを述べています。
麻生太郎さんの講演の書き起こし記事 https://logmi.jp/business/articles/14626
ーーーーーーー記事を一部転載しますーーーーー
帳簿っていうのを見れば、まず借り方と貸し方と、二つがあるでしょ、簡単なこと言えば。今お金を借りているのは、みなさんじゃありませんからね。お金を借りているのは、政府です。お金を100借りていれば、必ず、100貸している人がいないとおかしい。帳簿って言うのは左と右が必ず揃うことになってますから。
100借りてる政府がいれば、100貸している誰かがいる。誰が貸しているんです? そうです、国民が貸しているんだね。ところが新聞を見てごらん、「子どもや孫に至るまで一人700万円の借金」……違うでしょう。700万円の貸付金が起きているんですよ、あれは。貸しているのはみなさん。
「いや俺、国債なんか買ってないよ」と言われるかもしれませんが、みなさんはお金を銀行に預けておられる。銀行にとって預金は借金ですから、帳簿の上では借金ですからね。
ーーーー転載終わりーーーーー
毎日新聞の経済部副部長の 会計に対する認識を改めていただきたいです。
新聞という影響力のあるメディアで
ましてや子どもたちに対して
“今生活に苦しんで困っている人を助けたツケは 将来お前たちが負担することだ“
と将来に不安を持たせるようなメッセージ
本当に子どもたちにとって悪影響でしかありません。
毎日小学生新聞はそんなメッセージを発する新聞だったのですか?
子どもたちに より良い未来 社会を作っていく
希望を持てるメッセージを 伝えいくのが役割ではないのですか?
環境のこと カキじいさんのお話や
内山節さんのお話…毎日小学生新聞は素晴らしい記事も連載されています。
毎日小学生新聞を楽しみに読んでいますので
どうか
国の借金に対する誤解だけは解いてください。お願いします。
わたしは2010年に信用創造の仕組みと貨幣の歴史について描いた絵本「銀行がナイショにしているお金のひみつ」を出版し 現在は財源研究室の研究員として活動しております。
お金と暴力の歴史解説(もも)
デヴィッド・グレーバーの「負債論」をマンガにしました。
財源研究室HP https://zaigen-lab.info
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