新海誠監督「天気の子」

 

7月24日に見て、ほんとう最高やった

他の人の感想を読んだりすると、

えっ!そう思ったん?とか思った

いろんな見方があってええにゃけど

ももの感想というかインスパイアされた感情を記します

 

 

 

 

 

 

 

 古代、お米を収穫するために、田んぼに水がないから、雨を降らそうとする...雨乞い...そのために犠牲、生けにえを捧げたりすることはあったと思う。

 

 それは古代のこと、昔のことだって思うかもしれないけれど、でもそのマインドは現代にも残ってしまっていると思う

 

 

 こんなわたしでもみんなの役に立つことができて嬉しい

 みんなのために神様にこの身を捧げることが喜び

 

 名誉のような形で誇りを持って

 生けにえになったと思う

 

 お国のために死ねるのなら本望だ

 神風特攻隊にもつながる精神と思う

 

 みんなのために自分が死ぬことが美しい 

 尊い犠牲の物語...

 

   が、いまだ現代にも残ってしまっていると思う。

 

 

 たとえばブラック企業とかブラック部活で

一生懸命頑張って....

「みんなのために...」

「わたしが辞めたらみんなに迷惑をかけてしまうし...」

「わたしさえ我慢すれば、みんなが助かる...」

 

とか、すごく美しいような気もするけど

全然美しくないよ!って強く言いたい

 

 

 みんなのために自分は死んでいいの?なら

 じゃあ「みんなはあなたが死んでいいと思ってる」

とあなたは思ってるの?って思う

 

 あなたがみんなを大事に思うのと同様に

 (あなたは知らないかもしれないけれど)

 みんなはあなたのことを大事に思ってる

 (たぶん)

 

 「みんなのためにわたしが犠牲になればいい」

っていう発想はすごく美しくて尊くて

かっこいいかもしれないけれど、

 

 でも、すっごく

 自分を軽んじているようにも思える。

 みんなの命は尊くて失われてはならないが

 わたしの命は失われてもよいと思ってる?

 

 いやいやそんなことはないと思う

 

 自分勝手とか自分本位とわがままとかと

区別がつきにくいかもしれないけど

 

 

 命は尊い

 あなたは尊い

 わたしは尊い

 

 

 

 

 生贄の命と引き換えにして手に入れた

「恵みの雨」で実った稲穂は、みなを幸せにしましたか?