今年の花火は8月17日から22日に延期となった。
予定通りおこなわれると15万人を越える人出となるが、今年は主催者の発表によると9万人ほど。
美しい海岸を使った、美しい花火大会は日本一と言われるほど、熊野の地の利を活かした独特の花火大会。
しかし、一夜明けた花火会場は無惨である。
ゴミの山となる。分別されていないゴミ、おしめなどが入ったゴミ、テキ屋の残した大量の残飯、会場だけではなく熊野に入る道にも沢山のゴミが残される。
花火会場には、朝早くから県・市職員、ボランティアの方々が集まり清掃をする。
ゴミの中には場所取りに使った杭やビニール紐も残されている。
外から来た人ばかりではない、地元の人もゴミをそのままにして帰るようだ。
誰かが片づけてくれるし、熊野市が片づけるだろうという考えが無くなったことはない。
地元新聞でも毎年のように記事として載り、問題視するが、動き出したのは民間のNPO団体がゴミ持ち帰りを叫びながら、ゴミ持ち帰り袋30,000枚の配布ボランティアをおこなうぐらいだった。
関係者の人から「もう花火はいいんじゃないか」ということを毎年のように聞く。
大勢の人が一度に集まることが効果なのだろうか?
美しいものを、ゴミを平気で捨てる人に見せても効果はないだろう。
今後も熊野自身の持つ価値観を見なおすことがおこなわれずに続けられるであろうが、
正直この日は、熊野を離れてのんびりしたいという地元民も少なくない。