久々に見た「中東の笛」「おかしい」の声 | ロメロの言いたい放題

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日本代表は19日、アジアカップグループリーグ第2戦でイラク代表と対戦し、1-2で敗れた。立ち上がりからイラクのハイボール攻撃に圧倒され、189cmのFWアイメン・フセイン相手に前半だけで2失点。試合終了間際にMF遠藤航のゴールでようやく追いつくも、痛恨の黒星でグループ2位に転落した。

初戦でベトナムを4-2で破って国際Aマッチ10連勝を果たした日本と、インドネシアを3-1で下したイラクとの首位決戦。互いに勝てば決勝トーナメント進出が決まるという条件の中、日本は初戦から先発2人を入れ替え、MF久保建英とFW浅野拓磨が今大会初先発を果たした。

初戦に続いて4-2-3-1のシステムで臨み、GKは鈴木彩艶。4バックは右からDF菅原由勢、DF板倉滉、DF谷口彰悟、DF伊藤洋輝が並び、ダブルボランチはMF遠藤 航とMF守田英正が組んだ。2列目はトップ下に久保が入り、サイドハーフは左にMF南野拓実、右にMF伊東純也。1トップは浅野が務めた。一方のイラクは先発5人を変更。スタジアムには大勢のイラクサポーターが埋め尽くす中、フレッシュな布陣で臨んできた。

試合はイラクが今大会初先発となった189cmの長身フセイン(Ḥusayn)にハイボールを集めてきた中、立ち上がりから劣勢を強いられた日本。すると前半5分、左からのクロスをフセインにそらされ、右から攻め上がったMFアリ・ジャシムにクロスを入れられると、GK鈴木がパンチングを狙うも強く弾き切れない。このボールをフセインに頭で叩き込まれ、先制を許した。

一時逆転を許したベトナム戦に続き、2試合続けて先行された日本。その後は伊東の単独突破、浅野の裏抜けでチャンスを狙うが、イラクの帰陣も早くシュートには至らない。前半14分には久保がペナルティエリア際で巧みに収め、起点を作って左サイドに送ると、伊藤が南野とのワンツーからエリア内を打開。だが、クロスは味方につながらなかった。

尚も攻める日本は前半18分、菅原のスルーパスに伊東が抜け出し、キックフェイントで相手を振り切り、クロスを送るが、大外の伊藤の折り返しは味方に通らない。同32分には久保のスルーパスに浅野が抜け出すも、左足シュートがゴールマウスの左へ。ゴール前には伊東が走り込んでいたが、クロスは出てこなかった。

その後もイラクはフセインにボールを集め、空中戦で谷口を圧倒。すると前半アディショナルタイム4分、日本は菅原がDFアフメド・アルハジャジに入れ替わられ、ラインギリギリで残ったボールを前進されると、クロスボールにまたしてもフセインが飛び込む。ヘディングシュートは鈴木が触れたが、かき出すことはできず、2点のリードを許した。

この菅原の1対1のミスが、この試合の勝敗へ大きく左右した。

そのまま試合はハーフタイムへ。日本は後半開始時、空中戦で厳しい対応を強いられていた谷口に代わってDF冨安健洋を投入。今回の合宿では足首の負傷で別メニュー調整が続いていたが、これが今大会初出場となった。また2列目の並びも左から伊東、南野、久保に変わり、攻撃陣のテコ入れも行われた。イラクも2得点のフセインが下がり、10番のエースFWモハナド・アリ(Mohanad Ali)が入った。

日本は後半5分、久保が右サイドでFKを獲得すると、久保のキックが相手の中途半端なクリアを誘い、伊藤がそのままダイレクトでボレーシュート。枠を捉えられなかったが、最初の攻撃をフィニッシュに結びつけた。ところが同9分、

日本はカウンターから大ピンチ。菅原がMFユセフ・アミンに抜け出されたが、鈴木がなんとかカバーした。

すると後半10分、日本は守田のスルーパスに伊東が抜け出し、折り返しのパスに浅野が反応。DFレビン・ソラカとの競り合いで倒れ、主審はペナルティキックを宣告した。だが、ここでVARが介入。主審がピッチ脇のモニターでオンフィールドレビューを行った結果、正当なチャージだったと判断され、日本のPKは取り消された。

日本は後半15分、久保の左CKに板倉が頭で合わせたが、シュートはGKの正面。同16分には浅野と久保に代わってFW上田綺世とMF堂安 律が投入された。直後には菅原と守田のコンビで右サイドを打開し、折り返しが堂安に渡ったが、コースを狙った左足シュートは相手DFがブロック。イラクの守備をなかなかこじ開けることができない。

日本は後半20分、守田、南野、堂安の3人が近い距離感で絡み、南野がドリブル突破を仕掛けると、相手のファウルを誘ってゴール正面でFKを獲得する。キッカーは堂安。左足で巻いて落とすシュートを狙ったが、枠の上に外れた。同22分にはイラクがシンプルなロングフィードから決定機。冨安に競り勝ったM・アリのシュートはわずかに枠を外れた。

日本は後半25分、冨安の持ち上がりから菅原が縦に出し、南野がニアゾーンを抜けたがクロスは相手DFがクリア。同28分、同じくニアゾーンを使った左サイド攻撃も堂安のクロスが阻まれ、良い形は作れない。同29分には守田と伊東に代わってMF旗手怜央とFW前田大然を投入。森保 一監督はここで交代カードを使い切った。

その後も日本はサイドを使いながら攻め込み、クロスを主体に攻撃を展開。後半アディショナルタイム3分、旗手の左CKから遠藤がヘディングで決め、ようやく追い上げに成功した。しかし、試合はそのままタイムアップ。

グループリーグ2戦目で痛恨の黒星を喫し、首位通過が大きく遠のいた。

日本は24日の最終節でグループリーグ突破をかけ、インドネシアと対戦する。