五輪後の「小倉」も調子を上げ、後半から投入されて機動力を上げた。
岡山哲也・デュリックス・浅野哲也・平野孝」といった4人がフラットに構えたことに理由がある。プレスの初期動作における仕事負担率は、4人ほぼ均等です。しかも4人が横隊してるので、後方への漏らしも少ないです。サイドで数的不利に陥ることもない。サイド攻撃には安定感があった。コンパクトで有機的な魅力溢れるサッカーだった。
せっかく高い位置で、ボールを奪ってもサイドバックの攻め上がりを待たなければならない「4-2-2-2」に比べると、攻撃のスピード感という点でも勝っていた。
しかし、身近に良いお手本があることは、何故かあまり語られなかった。
ブラジル式フットボールでプレッシングを行おうとしたと言うより「南米式プレッシング」戦略と布陣とマッチングが悪い「加茂ジャパン式」と「ベンゲル式」が比較されることはなかった。
現代では、加茂式をアトレチコ・マドリッドのシメオネが「片サイドプレス」として改良してるように考え方としては、前線でプレスを仕掛け、何処に誘い込み、何処で奪う。それが、高い位置であればショートカウンターで得点に伝わると言うことを、当時のマスコミや日本のサッカー関係者は分からなかったと言うことではないか?
ここで、加茂式とベンゲル式を紐解くと左図に魚の追い込み方でシュミレーションしてみた。サイドにスペースを作り追い込んで行く漁は、ヤナを仕掛け追い込んで行くようなイメージだろうか?
一方、ベンゲル式は、前線で魚を「通せん坊」して、中盤の網に追い込んでいくイメージだろうか。
前述でも話したようにゾーンプレスというのは、オールコートにおけるゾーンディフェンスの陣形のことを言います。言われるようにディフェンス側からプレシャーを掛けることで、ミスを誘うディフェンス戦術です。
ゾーンプレスと言っても追い込み型は、いろいろな考え方があります。
ある解説書には同じように書かれてましたが、私は全く追い込み方が違うように思います。
そして、トルシエ退任の後を受けて「ジーコ」が就任するわけだが、初戦のジャマイカ戦で「4-2-2-2」を見せられるとは、謎はいちだんと深まった。4年後のへの危機感も募った。
4-2-2-2中盤ボックス型です。前線2FWが、ボールをサイドへ誘い込みます。ボールをサイドへ誘い込んだら、まず、SBが縦を切りに移動します。
そして、中盤VO。そして、ボールをチェンジサイドされないようにFWが囲みます。同時に縦が押し上げ、横がスライドし、プレスエリアを形成します。そのエリアは、縦35m、横は逆サイドのセンターサークル恥が基準になります。
この二つの「ゾーンプレス」をメディアは、比較対象しますが、加茂式とベンゲル式では違いがあります。加茂式は、現在、シメオネが行なっている「片サイドプレス」です。ボールを失ったらPエリアまで絞り、両サイドレーンを空け、そのスペースに相手を誘い込んだら一気にスライドしプレスを掛ける。
一方、ベンゲルは、AC.ミランのサッキが行なっていた、前線をフラットにし、ボールを失ったと同時プレッシングしボールを囲い込見ボールを奪う。今、クロップが行っている「ゲーゲンプレス」です。
魚を取るなら「ヤナ式」」と「巻き網式」の違いです。
