日本に来る海外の選手、海外に行く日本の選手
サッカーの考え方に大きな違いがあるため、良い判断力を持ち、トラップやパスの技術も高い海外のプロ選手でも、日本のサッカーには適応できないことがあります。
最近の一番の良い例が、日本に来て数か月後に、彼が思っていたような活躍ができないことに気が付いたためサッカーを引退した、フェルナンド・トーレスです。
他の例が、ヴィッセル神戸のセルジ・サンペールです。とても小さい頃からバルサで学び、技術面でも戦術面でも高いものを持った選手ですが、日本に来て最初の数か月は上手くいきませんでした。
今は、日本のサッカーに段々慣れてきていて、どんどんよくプレーできるようになっています。
それと同じことが、日本で際立った選手が海外へ行き、今までやってきたものとは全く違ったサッカーと出会い、簡単には適応できない、というように起こります。
そして、海外に行く日本人トップ選手の殆どは、攻撃の選手ではないでしょうか?
今の日本は、私よりも背が高い人を沢山見かけるので、体格の問題は言い訳にできません。私は、日本人は技術練習に全力を注ぐので、攻撃力のある選手が多く出てくるのだと確信しています。日本人選手が海外に行った時、その技術の高さに驚かされます。
例えば、久保建英・乾貴士・香川真司・本田圭佑などがそうです。
このタイプの選手は、海外のチームによく嵌り、その上海外の人々は、そのような選手を見るのが好きです。
何故なら海外、ヨーロッパでは日に日に、2人や3人を相手に一人で、次々とドリブルで抜いていくような選手が少なくなっていて、そのような選手を求めているチームは、ブラジルや、中には日本のマーケットから選手を探し当てるからです。

