きいてきた | 熊田プウ助

熊田プウ助

中年の、漫画家の、ホモのテキトー

はじめてボサツノバさん、ボサツノバンドを聴いたのは大久保ニューさんに誘われていった渋谷青い部屋でした。ボサツノバさんの甘い声とギター、そこにエビ子・ヌーベルバーグさんが子守唄をきかせるお母さんのように優しく唱和した「きりんさん」、かわいらしいバンドだなとリラックスして油断していたら、数分後にエリス・レジーナが、えっ、エリス・レジーナって死んでなかった? 墓から蘇って渋谷に? しかも生前よりファンキーになって降臨した?
…という目の前で起こっていることが信じられない、否なんなのかもよくわからない、この文では読んでるかたも不得要領な奇跡が展開されてた。とにかく笑ってた。

さて、数年ぶりに下北沢でお三方を聴く事ができて大満足。「きりんさん」ではやっぱり腹筋三つ編みになった。ボサツノバさんはお坊様だそうで、普段お経のアカペラソロ聴かせるかたは間が美しい。心にすぅと入る。そして歌姫エビ子・ヌーベルバーグさんは女優さんでもあられるので歌を演じるお力はもちろんなのだが、聴くだにテクニックが安定してるなぁと思う。計算された声質やコーラスをリラックスして聴かせるのはほんとのエンターテイナーだ。でも今回浮上したのは、このバンドを一番楽しんでるのはドラムの的場真木さんではないかという疑惑。クール&ストイックに三人をまとめるドラムが、逆にウキウキして聞こえるのは気のせい?「世田谷線」のトントコ走る音…いいなぁ

CDゲットしたのでおうちでヘビロー中。
熊田プウ助-ボサツノバ