全話放送!終わりなき復讐リバイバル・山崎敬介へ29th ANIV. 総集編エディション | ベア吉のおもちゃトーク♪シーズン6 ~いいねはベア吉を救う~

全話放送!終わりなき復讐リバイバル・山崎敬介へ29th ANIV. 総集編エディション

 

■以下に相当する方はこの作品は読まないで下さい。

 

●小説なるものをあまり読まない故、文字・文章を多く読みたくない方

●連続物があまり好きでない方

●真っ先に人間的な考えに偏見を持ってしまう方

●同性愛を汚らわしいと言う観念がある方

●これまでの人生で男性・女性共々、恋愛相手は異性しか興味が持てない方

●人間の心より出来(頭脳や地位)が優先だと思う方

●ベア吉の小説を根本的にバカにしている方

 

※この期(今まで一切のコメントはしなかったのに)に及んで、読んでワザと悪意を

ち、文句や誹謗中傷等してやろうと行動した方は、それなりの捜索をししかるべき罪

は被っていただきます、

 

📗正式タイトル

終わりなき復讐リバイバル・山崎敬介へ29th ANIV.

総集編エディション


初めに…

昔✖2…まだパソコンさえ普及していない、もちろん携帯もなかった1995年。

自分の想像力の力を試そうと、あえて当時はまだ気持ち悪い変態とされていたゲイ愛

と地位のある人間の中にある魅力を題材にワープロで‟本田雄汁郎”名義で書いた小説

をがありまして…朝も早く起きて打つなど、かなり頑張った作品でして、印字した感

熱紙をコピーして作った手製の単行本にして5冊の長編を書いていました。

その原本は「山崎敬介へ」というタイトルで今はどこかにあるかも知れませんが、今

はどこにあるのかが分からないので、29年前に書いた作品を後世に残したく…思い出

しながら総集編的にざっくり書いてみました。

原本の最初はリアルな性描写がありましたが話が進むにつれなくなって行きましたが、

今回はいくら誰も何も言わないと言うか、読みもされないかも知れませんがそこは書

かず、思い出しながら当時合ってなかったつじつまも合わせ、オリジナルも加えた再

編集で書いて行きます。

 

これは1995年当時…公開する場所もないが、公開出来ても同性愛を恥と捉える社会だ

ったので批判殺到になっていたと思います。

今も昔も、誹謗中傷は言葉や文字で伝染しますからね。

 

1995年の自分へ…

 

憎しみの中に芽生えた確信した愛は…本物になる。

愛から生まれた憎しみは永遠の復讐として終わらない。

 

これはゲイ絡みの人間ジェットコースター物語である。

当時は単なる好奇心と想像で、別にゲイの行動など知らないしその経験もないのだが

当時の想像で書いていた物です。

 

主な登場人物

・・・・・・・

宮田雄一

朝倉裕之

神崎鉄男

谷脇清男

山崎敬介

 

この物語は高知県~岡山県~東京が舞台になっております。

続くと思っていないので1作目から大長編になっています。

基本、あらすじですが小説風にもなっており、最後の章は当時を再現しながら新たな

修正も加え、小説として放送します。

ワンダーランド編

大人になれば…普通に結婚して子供が出来る平凡な人間になると思っていた主人公の

宮田雄一は違和感を感じながら大人になるに連れ、自分が同性愛に引かれるのを感じ

…ある程度の年齢で自分がゲイだと実感しだした。

 

宮田は元々ゲイ仲ではないが、ゲイの気持ちまで何でも受け入れてくれ話せる親友で

同級生の朝倉裕之が側にいため、頑張る活力を得ていた。

そして自我が強くどの会社に就職しても長くは続かずの宮田は、さほど気も乗らない

新設する電機製造会社の新聞広告を見て面接を受ける事になり、そこの採用担当の

崎敬介部長を一目見るなりその容姿などを見て好きになってしまった…。

見た目の真面目さで山崎は宮田を信用したので即採用され、翌日から工場勤務に励み、

工場から見える事務所にいる山崎に叶わぬ思いを寄せていた…。

 

そして半年が経ち…仕事も慣れて『自分は初期メンバーだし、この会社で骨をうずめ

よう』と心に決めた矢先…山崎に事務所に呼ばれ

「今のおまんの仕事のやり方やと給料も上がんぜ…これじゃあ後から入った子に先を

越されるで…もっと気持ちを引き締めてやれにゃあ!」

と言わば嫌味っぽく言われ、自分は精一杯働いたつもりだったので愕然とし…さらに

製造リーダーの谷脇清男のいじめが始まり、急に怒鳴られたりして…毎日谷脇に怒鳴

られ、毎日が辛くなっていった…。

宮田はあまりの辛さにそれまでの希望が崩れ…その日から山崎への恋の気持ちと恨み

が燃え上がり…それまで他の従業員がしたのと同じ無断欠勤して、その流れで会社を

辞やめる覚悟をした。

 

宮田は無断欠勤を決めた日から自宅には帰らず朝倉の住むアパートに潜り込み…恨み

節をワープロで書き辞表を会社に送った。

そんな宮田を朝倉は黙って何も言わず受け入れていた…。

 

それからしばらくして、買い物に出かけるため海岸線を自転車で走っていた宮田の前

にハイエースが止まり、そこから山崎部長が降りて宮田の前に来てハイエースに乗る

ように促され、車内で無断欠勤した事や大人の行動をせよなど、山崎に部長としての

説教をされた…。そこで宮田の心は爆発した…。

 

数時間後…

山崎は男泣きをしていた。

その時宮田は車内で山崎への怒りと愛おしさで山崎にキスをし…ひるむ間に山崎に強

引に性行為をしたのだった。

一切ゲイの気持ちがなかった山崎は屈辱を覚え…男泣きをしているのを横目に宮田は

ハイエースを降りた。

 

それからまた3か月が経ち…宮田は自宅へとは帰らず朝倉も何も言わないのでそのまま

朝倉のアパートで暮らしていた…。

 

そんな時、山崎と谷脇が宮田の前に現れ…自分はゲイに目覚めた…ゲイだった谷脇と

一緒に会社を辞めたなどと文句を言い、宮田のせいで人生が変わり自分の会社を立ち

上げたので自分の立てた計画に参加せよと言った。

その計画とはニュージーランドに大きなホスピスを作り、治らない病の人が幸せに死

ねる場所を建設すると言い、その計画に参加せよと言うのだ。

 

宮田が自分は朝倉と離れたくないので断ると、山崎の後輩の神崎鉄男に無理矢理さら

われ…覚せい剤を撃たれ…山崎の手下とされた。

 

そして宮田は親友の朝倉も一緒に連れて来いと言われ…その話をする宮田が正気でな

いと分かった朝倉は拒むが宮田が連れて来た山崎の手下にさらわれニュージーランド

行きの船に山崎と神崎、谷脇に宮田と朝倉は乗り込みニュージーランドへと出発した。

 

そして天候は悪くなり山崎たちが乗った船は荒れ…1人正気な朝倉は暴れ手下などを

振り払い宮田を正気にさせるべく叫んで…激しく抵抗するも虚しく荒れる海に飛ばさ

れて流され波に飲まれたのだった…。

その場面を見た宮田は山崎たちは無残に「騒いだ朝倉が悪い、仕方ない」で終わらせ

たが、大事な朝倉を助けられなかった事を悔やんだ…。

 

そしてニュージーランドに着き…すぐに大規模なホスピスの建設が始まり…だが宮田

は朝倉が何とか生きてくれと思いつつ、仕事をしていた。

 

ある日、この建設計画の矛盾点や地元住人の話を聞き…これはホスピスではなく、ゲ

イのワンダーランドを作る計画だと知った宮田は

「部長は嘘を付きましたね…」

と山崎に猛反発したが、山崎に充当な神崎や谷脇の暴力に負け…自分が山崎をゲイに

目覚めさせた罰が来たのだと思ったが、現地の数名もこの計画の本当を知り、力を貸

してくれ…この建設はニュージーランド内で問題となり、山崎側は国を持って処罰さ

れ建設は中止になった…。

 

あまりのショックに山崎の心は折れ…事務所内で宮田を抱きしめ涙を流し自分の行動を

後悔した…。

そして他の従業員はホスピス建設に残り…山崎と神崎に谷脇は宮田を連れ逃げる様に

日本に帰る事にした…。

 

空港に着いた山崎と宮田らはロビーで日本行の飛行機に乗ろうとする見覚えのある人

物とニュージーランド人を見た。

それは…朝倉だった…宮田はすぐに朝倉の側に行き、話を聞くとニュージーランド人

がカタコトの日本語で朝倉はニュージーランドの海岸に流れ着いて、この漁師のニュ

ージーランド人に助けられたそうだった…。

 

しかし朝倉は記憶喪失になっており…ただ抱きしめるだけしか出来ない朝倉と一緒に

ニュージーランド人の訳を言い、山崎たちと日本に帰る事にした…。

刑務所編

日本に帰った宮田たちは山崎のアパートに住む事になり、朝倉は家族に引き取られ実

家に戻り、宮田は朝倉を心配したが、朝倉の家族はゲイに理解がなく…ゲイにしたの

は宮田だと思っていたので宮田から電話をしても嘘の理由を付けて宮田には会わせな

い様にしていた。

山崎は何もかも失ったので日雇いの仕事などをし、生活を繋いだ。

 

ある日突然、山崎の留守中に山崎の妻の山崎清美が現れ、5階の部屋のドアの前で

「よくも私の敬介さんをゲイにしたわね!」

と掴み付いて来て、もみ合う内に清美は足をすべらせ体制を戻しながら5階の通路から

転落死してしまった…。

それを向かいのマンションの住人が目撃し、宮田が清美を突き落としたと証言したた

め、山崎は何も出来ずただ茫然と宮田が殺人犯として懲役10年の判決が下されたのを

受け入れ、宮田は刑務所生活が始まった。

 

刑務所ではやはり犯罪を犯している人ばかりで人生の先が明るくはない人間ばかりで

雰囲気は険悪だった…。

そして決まった時間で生活し規則正しく就業もした。

そんな中…宮田は同じチームでも長く服役している土方文太と言うリーダー的存在の

男の目に止まった。

「お前、まだ若いな…何をしたんじゃ?」

「あ!…あ…さ…殺人です…」

「ほう…そりゃ大変だあ~なあ~」

その土方は何と、朝倉に瓜二つだった…。

宮田はそれが何か救いになった気がした。

 

その後、宮田は土方に気を取られ…土方も宮田をひいきにし、刑務所内のゲイたちの

いじめからもかばって貰うなど、土方の手下にも守られ10年の刑期を待つしかないと

覚悟した…。

 

そして山崎は…頻繁に面会に来てくれ

「俺はおまんをいつまでも待つき…清美は気が強い女やき…俺はおまんが殺したがじゃ

ないと信じるき…」

と優しく言ったが宮田は山崎に

「僕より奥さんをかばうのが普通じゃないですか?もう来ないで良いです。僕は部長

の奥さんを殺したんですよ!」

と辛く当たったが、山崎は何度も面会に来た…。

 

そして刑務所内で反乱も起き、土方が瀕死の重傷になり、宮田は土方を朝倉に重ね合

わせていたので泣きじゃくった…。

土方は気力で瞬く間に復帰し、土方が本気で宮田を好きと感じ始めた時…宮田と清美

とのもみ合いをビデオに録画していた人の動画で、明らかに清美の不注意で転落した

事が映っており、それが証拠となり宮田は無罪になり…刑務所から釈放されることに

なった。

それを聞いた山崎は喜び面会で宮田に

「俺はおまんと会えん間頑張って牧場経営を始めたき…一緒に働こうや…」

と伝えた…そんな早くここから出れると思っていなかった宮田は土方への思いもあっ

たが、土方の

「その部長とやらと仲良くな…俺は無期だからな…こんな暗い人生の中でお前を会え

て嬉しかったよ…」

と優しい言葉で見送ってくれた。

 

そして刑務所を出る日…

入り口からの廊下で、入れ替わりに入所して来た男を見てビックリした。

それは山崎の後輩で側近の神崎鉄男だった…。

神崎は宮田を見て悪意のある表情で笑みを浮かべた…。

ヤクザ編

山崎は刑務所の門で宮田を迎え、新しい生活の場へと連れて行った。

そこは広い敷地で牛も沢山飼っており、しばらくは2人で牛乳販売などの経営をして

行こうと言った。

 

後になって知ったのだが、神崎は山崎の為にこの牧場の権利を買うのに犯罪まがいの

事をして、土地の持ち主を重症にし…神崎が身代わりで自ら自首したのだった。

 

山崎と宮田はツナギ服に白い長靴と帽子を身にまとい…一生懸命働いた。

そして牛の交尾が成功したら抱き付いて喜び、その晩は同意の性行為もした。

 

そんな中…ふいに記憶が戻った朝倉が現れ…山崎は宮田と朝倉の仲を知っていたので

受け入れ、一緒に働く事になった。

 

仕事は順調だったが、神崎の悪事の被害者がヤクザを雇い慰謝料を要求したり牛たち

に毒を盛るなど嫌がらせをし出したのだ。

 

そしてとうとうヤクザが牧場に火を付けられ…家屋は全焼し…牛も全部死に…3人に

は何もなくなった…。

 

そして山崎は姿を消し、宮田と朝倉は元のさやに納まる感じになったが、町中で山崎

と再開したら、山崎は西山組のヤクザになっていた。

 

山崎は背中に刺青を入れ…ヤクザとしての男の色気が出ていて宮田は震えたが、何と

かやめさせようと1人で暴力団に潜り込み…しかし、また覚せい剤を打たれ朝倉と一緒

に鉄砲玉の様にされた。

 

そして山崎は他の組の手下に刺され重症を負って入院した組長の代理になり、汚くも

色気のあるヤクザと化していた…。

そんな中、山崎を慕う中年サラリーマンが仲間になりたいと現れ、名前を新井田敬介

と自分と同じ名前と、ゲイと化した自分の好みでもあったので山崎は新井田を仲間に

する事にした。

 

そして…山崎は宮田と新井田の背中に刺青を掘らせた。

「お前らと俺は兄弟じゃきに!」

その時、山崎も覚せい剤を使用していると宮田は悟った…。

 

新井田も最初は真面目なサラリーマンだったが次第に貫禄のあるヤクザ男になって行

き、やりてのヤクザになり…ゲイの宮田やゲイの組員も惚れかけていた。

 

そんな時、退院した西山組の組長、西山耕吉は自分より組長らしくなった山崎がカン

に障り、罵倒する様になり

「俺の人生はどうでもえい!この組は俺が組長になって暴れるき!」

と言う態度にの激高し、歯向かう山崎を殺すよう部下に命じた。

 

それを知った覚せい剤が切れた山崎は恐怖に怯え…宮田に

「逃げるぞ!」

「兄貴は…」

「朝倉は新井田がおるき大丈夫じゃ!この先どうなるか分らん気連れて行けん…お前

は…俺の…」

と言いかけ、その先は言わず宮田だけ明け方の組員が活動する前に宮田を連れて組の

屋敷を出た。

逃亡編

高知市の街中に来た山崎と宮田は、隠れた場所からチラチラ見える追って来た下っ端

組員の姿を横目に

「チッ、感付くがが早いちや!」

と言い、下手に高知駅に行けば捕まり殺されるのは間違いないので、街の裏通りにあ

る、受付のないラブホテルに入った。

 

ラブホテルの花で宮田は怯えた表情で

「部長…こ…こ…」

と言う宮田を見た山崎は

「逃げ切るぞ…」

と言い、全裸になり宮田を犯し始めた…。

 

しばらくして疲れた山崎は全裸でううつぶせの宮田の背中に倒れた様になり…すでに

2人の覚せい剤の効き目は切れてシラフの状態だったが、山崎は宮田の体を求め…宮田

も山崎の体を求めていた…そして背中に掘られた虎と龍の刺青が天井の鏡に映り…獲

物を喰い散らかす様に重ね合い、格闘していた…。

 

夜が明けてすぐ2人はラブホテルを出て、高知駅に行き始発に上りの土讃線の列車に乗

り、後免駅で岡山行の特急列車に乗り換えた…。

 

列車の中で少し落ち着いた時、山崎が知り合いが兵庫県にいると言い、そこへ行くと

言った。

しかし何故か山崎は琴平駅で降りると言い、しばらく金毘羅さんなどを見て歩いた…。

 

どうやら、昔愛した女性が琴平の人で…その思い出に浸っていたみたいだった…。

その普通の男性のいじらしさの山崎も愛おしく感じる宮田だった…。

 

その後、岡山に着き…山崎は公衆電話から知り合いに電話するも、その家にはその知

り合い亡くなっておらず…山崎は途方に暮れた…。

 

すると岡山の暴力団の郷森組のナンバー2の島山幸三が男臭さに惚れる前に恐怖を覚え

る形相で部下を連れて目の前に現れ…

「あんたあ、西山組の反乱者の山崎じゃの?ちょっと顔貸してつかあさい…あんたは

…宮田っちゅうゴミか…殺さんといてやるけえ、消えろや!」

と言って部下が山崎を羽交い絞めにし、黒いクラウンに放り込み…

「ゆ、雄一!雄一!」

と叫び連れ去られる山崎を宮田はただ見るしかなかった…。

 

それから岡山の街をただ茫然として歩いた宮田は…降って来た雨に濡れ…熱を出し…

商店街の中で倒れた…。

復讐編

それから1年半後…

宮田はあの日手を先述べてくれ肺炎で死ぬ直前の命を救ってくれた年上で家柄も格式

のある水嶋清香と言う女性の世話になり、全てを話し…その父親の優しさや事の流れ

もあり名前は別性だったが結婚し…子供も出来ていた…。

 

子供はまだ0歳で…可愛く思い…それに自分がゲイと確信していたので女性を愛し性行

為をし、子供が生まれた事を正解だと思い…前に自分がゲイだった事を悪い事と思い

出し…ゲイだった自分を恥じていた…。

 

そんな当時‟普通の人間の姿”とされる生活を送る宮田の元に…見た目から柄の悪いスー

ツを着た山崎と、宮田に雰囲気が似た手下の男が現れた…。

「部長…生き延びたんですね…」

そう言う宮田に山崎は

「すべてお前が俺をホモにしたせいで狂うた俺の人生の借りを今替えさせてもらうき

にゃあ…」

と言い、娘と孫の顔を見に来た清香の父、水嶋智明に気付き、山崎は手下の草本勇吉

に指示を出し清香や智明に暴力をふるい、山崎は泣きわめく3人を見て憎たらしい表情

で笑いながら

「これじゃあすまんぞ!まだ続くきにゃあ」

と言い勇吉に指示をしそこを去った…。

 

そして、智明は激怒したが宮田の素性も理解して受け入れたため宮田には何も怒りを

ぶつけず…

「あんな男を君は愛してたってなあ…ワシには…救える力がない…」

と言い黙り込んだ…。

 

あくる朝、もうここにはいられないと思った宮田は、清香や智明には何も言わず家を

出て、岡山の街をあてもなく歩いた…。

 

そして東京に行って、別人になろうと決心し岡山駅に向かう途中…1人で歩いていた山

崎の手下の勇吉と出くわし、互いにガン見し…宮田はすぐに勇吉にこう言った。

「部長…あ、山崎敬介は優しかったか?」

すると勇吉は

「あの人…兄貴は、ワシを助けてくれた優しい男じゃけんど、心はあんたの事ばかり

じゃけえの…」

と言い、宮田にキスをし

「ほほう…そうか…」

と言い、続けて

「ワシはあんたと同じ味らしいけえの!ホンマみたいやな…同じ匂いもするわ…」

と言いそこを去った…。

 

それから数時間後…

勇吉は郷森組の組長を刀で刺し殺し、組員にも刀で切り付け…

「ど、ど、どういた!勇吉!」

と言う山崎に

「岡山駅へ!早く!軽トラは前に構えてるけえ!早よ行けや兄貴!宮田の所へ!」

と叫び、それにおののきながら

「勇吉…おまん!…」

と言う山崎に

「さっさと行けや、宮田の所に!宮田は岡山駅じゃけえ!」

と叫び、外に出る山崎を見送り気を抜いた瞬間…組員が放った拳銃に弾に当たりそこ

に崩れた。

 

山崎は組の屋敷の外で銃声で悟ったものの、目の前の軽トラに乗り込み岡山駅に向か

った…。

 

そんな山崎の姿を陰から見ている人物がいた…。

 

その頃…神崎も3年服役したが、剛腕弁護士・梅崎重臣の根強さで神崎が故意に牧場の

土地の持ち主を重症にさせたのではなく、持ち主が宮田を権力で不幸すると言い、も

み合いになり勝手に転んで打ち所が悪くて重症になった事をようやく判明させて正当

防衛として疑いが晴れて出所出来た。

 

宮田が出所したあの日の宮田への微笑は…山崎が愛する宮田へのこれからを応援の現

れだったのだ…。

 

その頃神崎は、朝倉が西山組に置き去りにさた情報を察知した朝倉の元に行き、助け

出すために西山組に向かっていた…。

その途中、当時は珍しかった車内に搭載されたテレビの報道で‟疑惑の団体”と言う特

集をやっていたのをながれで観ていた…。

 

※次回は単行本化した最終の「宗教編」になりますが、この話はこれで1つの広大な

長いストーリーですので、新たに小説として詳しくオリジナルを含めて書き起こしま

したので小説版としてお読みください。

 

宗教編/完全再現オリジナル書き起こし小説版/前編

ここは千葉県のとあるサービスエリアの駐車場…。

そこにの駐車場に止めた軽トラの中で山崎と宮田は仮眠を取っていた。

 

「雄一!まだ切符は買うちゃあへんろがあああああ!」

「え?」

あの後、有り金をはたいて東京へ行こうとしていた宮田は、構内に現れた山崎の声を

聞きふり向くとそこには山崎がいて、

「とにかく追手が来る前に逃げるぞ!」

と言った。

そして軽トラに乗り、とにかく東京へ行こうとしている事を話すとそのままそこを出

発したが、すでに郷森組の追手が来ていて山崎らが乗った軽トラに銃を放ったが、山

崎がハンドルさばきで交わし…何とかそこは逃げ切ったのだ…。

 

そして、このサービスエリアまでノンストップで来て仮眠を取っていたのだ。

しばらくして横で眠っている宮田の「部長…何で僕を捨てたの…?」と言う寝言を聞

いた山崎は胸を痛めた…。

 

そして起きた宮田はトイレに行ってくるとサービスエリアのトイレに行った。
そして缶コーヒーを買って帰って来た宮田に山崎は先の事もあるから、もう少し休ん

でから出発しようとなり、少し眠った…。

 

気分を取り直し、山崎が東京へ向かおうとすると…宮田がさっきトイレにチラシが置

いてあり、それには‟友愛世界の会”と言う困った人を救ってくれる憩いの施設がある

らしいからそこに行こうと懸命に言うので、宮田が持って来たチラシを元に…何か違

和感を感じながら山崎はそこへ軽トラを走らせた…。

 

東京に入り…人家の町の一区域はある敷地にその施設はあり、看板は小さ目で「友愛

世界友の会」とあった。

微妙な違和感を感じながらも、これまた違和感ある嬉しそうな表情の宮田に不穏にな

りながら施設の中に入ると、即そこの広報的な白い作業服を着た男が数人現れ、ブル

ーの作業服を着た男が

「やあやあ、貴方たちが来ると予感していました!これは必然です!ようこそ我が友

愛世界の会へ…私はここの案内役の島津康介です。」

と2人を迎えた。

その後、他の同じ白い作業服を着た男らに宮田は促され、宮田は素直に受け入れて連

れていかれ…山崎は別に案内された…。

 

「山崎様ですね…まずは我々の尊師様にお会い下さい…」

と言われた山崎は建物の奥の…まだ奥へ案内された。

そこには白い着物を着た…銀ブチメガネをかけた少し威厳のある専務タイプな顔の男

が大きい椅子に座っていた。

「山崎敬介…」

「そうです、これが山崎敬介です…」

島津がそう言うとニヤッとしたその尊師は

「私がここの主軸で尊師の東郷拳だ。」

と言った。そして

「あんたらにはここで幸せになってもらいますきに…」

と少し方言が入った言葉で微笑した。

そして山崎は高級ホテルの様な豪華な部屋に連れていかれ

「ここは山崎様の部屋です。ご自由にお使い、必要な物があれば申し出て下さい男で

も女でも…」

と案内した男は少し卑猥な言葉を発した…。

「何で俺らがここに来る事を知…」

「それは貴方たちが選ばれた人間だからですよ!」

「俺らはただ…」

「あまり深入りしちゃだめだと感じますでしょ…下手に反論せぬよう、パートナーの

身を案じるならば…」

と山崎の言葉を最後まで話させず覆いかぶせてねじ伏せた。

 

それから一週間、ここの生活を見て怖くなった…。

大きい町に個人の家などあり、他人通しが一軒の家で暮らしたり、東郷に気に入られ

たい様なそぶりをし…財産は全て東郷に渡し…東郷からの少しの言葉だけで喜んでい

たので『ここはザマな宗教団体じゃか!』とハッキリ分かり、山崎はこの雰囲気に飲

まれたらそれこそ人権を失うと思い、

「宮田…ゆ、雄一!雄一はどこぜ?」

と敷地内で西田を探した…。

「部長…何を焦ってるんですか?僕はここにいますよ…。」

突然背後から現れた宮田に山崎はビックリしたが、すぐに安心したものの…宮田の目

の中の黒点が…上の空になっている事に気付いた…。

「雄一…おまん…」

「部長…ここは素晴らしいですね。ここの皆さん大らかな方ですから…」

宮田はそう言ってここの信者に連れれられてどこかに行った…。

その時の異常に山崎は騒ぎ立てる事もどうする事も出来なかった…。

 

翌日、山崎は島津の側近、大股香に呼び出され大きな庭?集会場に来た。

そこには老若男女が白い作業服を着て楽しそうに「また東郷様の姿が見られる…お姿

を見るだけで運気が上がるさかいありがたいこって…」等と集会が始まるのを待って

いた。

 

そしてそこの高い位置で東郷が現れマイクでこう言った。

「我々をテレビ局のバカどもが悪意のある宗教だと言っているそうだが…君らはどう

思うかね…?」

すると信者たちは

「私たちの奉仕活動が足りずすみません!」

「世間のバカらにここの素晴らしさを…力でも教えなければ…」

と言い、歓声が上がった。

そこで東郷は

「我が同志よ…ここに新しい救世主が現れました…」

と言い、そこに現れたのはブルーの作業服を着た宮田が現れた…。

それを見た山崎は宮田が取り込まれたと思い

「ぐえ、雄一!クッソ!」

と声が出た…。

 

東郷に紹介された宮田は

「ご紹介に上がりました菅田信二です。よろしくお願いします。私が考えた世間のバ

カな人種への制裁は…私がここに来て私の優れた頭脳で開発した‟ソリン”と言う薬品

を民衆に撒き、恐怖を与え制裁をする案です。東郷様の同意もいただいています。」

と言った…。すぐに山崎は

「何い!」

と叫んだが信者らは

「バカには権力や暴力しかない!」

「東郷様や我々は正しい!」

「XX政権はゴミだ!」

と叫び…その集会は湧いた…。

その異常さと宮田の変わりように山崎は混乱した。

「あれはほんまに雄一か…?」

そして信者をかき分け高い舞台にいる宮田の所に言った山崎は宮田の体を揺すぶり

「雄一!おまん何をやりゆうがで!目を!目を覚ませ!おまんはそんな人殺しをする

様な男じゃないろがや!」

と言ったが宮田は急に悲しい表情になりこう言った。

「だって…部長は僕を捨てたじゃないですか…僕はそれがショックでここで精神を休

めたんです…そして部長に認めてもらえる人間になりたくて頑張ってるんです…。」

山崎は宮田からのその‟捨てた”と言うキーワードが山崎には弱みで先が言えなくなっ

ていたのだった…。

「僕は正義を貫くんです!見ててください部長!僕の雄姿を!」

そう言い張る宮田の迫力に負けた山崎は頭を抱えた…。

 

それを見ていたここの信者の空手家師範でもある井之頭登は、

「さすがそっくりや…」

と言い、他の信者には賛同せずにこっそり住居家屋に戻った…。

 

話は千葉県のとあるサービスエリアの駐車場での場面へ戻る…。

宮田は軽トラの中で「部長…何で僕を捨てたの…?」と寝言を言った後、トイレに行

ったのだが、小便を済ませそこを出ようとした時、目の前に自分と同じ顔をしたブル

ー作業服を着た男が現れビックリしているとその男は

「宮田雄一だね、ちょっと大人しくして貰えますか?」

と宮田に言い、宮田の腹にパンチを入れ、気を失った宮田をその背後から突然現れた

仲間らしい白い作業服を着た男たち2人の1人が宮田にスプレーをかけ気を失わせ、近

くに停めてあったマイクロバスに入れ…その宮田と同じ顔の男は一緒に車に乗り込ま

ず山崎の元に行った…そして宮田雄一として山崎を友愛世界の会へ誘導したのだ…。

 

そして話は今に戻り…宮田が気が付くとそこは綺麗な白が多めの広い部屋で宮田に似

たさっきの男が鏡の前に座り何やら顔のチェックをしていた。

「ちょっと早急に作った顔だからな…崩れない様に固めておかないとな…」

と独り言を言っていた。

そして気が付いた宮田に気付き…ここが宗教団体だと言う事や、山崎はもうここに来

ている事を聞いた。

「俺はここの尊師、東郷様の右腕で東郷様の命令に忠実な安西真盛だ。お前の山崎を

利用するため、お前になり切ってやらせてもらうから…そしてお前には監視役を付け

るから下手なマネはするなよ。」

そう理解に苦しむ事を言い、部屋の中の電話で誰かを呼び、そこの現れたのは貫禄と

存在感漲る風貌のやはり白い作業服を着た井之頭昇だった。

ゲイの宮田は、その体付きや風貌、そして漂う男らしさのある雰囲気が自分好みだっ

たので少し興奮していた…。

そし安西に「やって置け」と言われ「承知しました」と言い宮田に「来い」と顔で合

図し…その井之頭の厳格な雰囲気に飲まれた宮田は、井之頭の後について行った…。

 

そして井之頭の住居家屋に入ると突然井之頭は上半身を脱ぎ裸になり…宮田をベッド

に突き飛ばして宮田に覆いかぶさった。

「宮田言うたな…隠れゲイか…喰うてお前の本性をあぶり出してやる…そしてゲイに

犯された人生の恥を植え付けてやる…」

そう言うどこか絵に書いた様な展開に宮田は自分がゲイなのは仕方ない事で…自分の

中のゲイから井之頭に反応している事は気が付いていたが瞼の裏に朝倉と山崎の顔が

浮かび宮田の体は拒否していた…。

「…出来ねえや…お前には…」

「え?」

そう言って井之頭は宮田の体から離れた。

そして男泣きをし出した。

「お前にはしっかりした愛する人がいるんだよな…分かるんだよ俺には…他の信者は

ただの弱って人生や身を捨てた者ばかりだからな…」

井之頭の話を聞けば、井之頭は家族を友愛世界の会が罠にかけて妻が務めるパートや

息子と娘の務める会社に根回しして仕掛け不幸にし…精神に的苦しめて誘い信者にし

…家族は全財産を取られめちゃくちゃになり、東郷を神と拝み信じてお布施が出来な

くなり自殺して保険金でお布施をしたらしい…。

井之頭は空手師範の威厳がゲイに好まれるため、ゲイの信者や、真面目な信者を犯し

てゲイにして奈落の底に落とす役目を言い渡されて…この先の希望もなく命令に従っ

ているのだと言った。

そして、宮田はこれまでの信者と違うと感じ、以前を思い出し…真剣に精神の向上の

ために空手を極め、師範になり、有望な空手家を育てて来たのに、その能力をこんな

事に使いたくはなかった男泣きをしたのだった…。

 

そして…宮田に東郷が仕掛けた計画を話し…

「俺は東郷を裏切る覚悟でやる…お前は山崎とやらを助けるのだ…。」

と言った。

 

そして話は様子がおかしい宮田に頭を抱えた山崎の場面に戻る…。

「‟ソリン”はもう完成しているので…明日、午後6時…一番人間が多く集まるセントラ

ル交差点で信号が青に変わった時に志摩直樹を先頭に5人がソリンの袋を落とし…止ま

れない通行人が踏めばすぐにソリンの毒が飛び散って舞うはずで…大勢が死ぬ寸法で

す。それを確認したらすぐに西袋の交差点にも移動してソリンを落とします…。」

そう説明する宮田に実行チームの志摩他4人は黙ってうなずいた。

「バカな事はやめや雄一!どうしたがやおまん!」

そう怒鳴って掴みかかる山崎を宮田は腕を上げて振り払い、

「うるせんだよ!正義感ぶってもお前はただのおっさんじゃねえか!」

と山崎を睨み返した。

その表情を見た山崎はハッキリ何かに気が付き

「おまん…誰や?」

と言い、それにハッとした宮田は少し焦っていた…。

そして逃げる様にそこを去る宮田を追う山崎の前に立ちはだかったのは信者と同じ服

装の谷脇だった。

「たっ…谷脇!?おまん…信者に…?ええい、そこをどけや!」

「私は貴方の部下ではもうありませんから…」

かつでの部下の谷脇がここにいると言うのは東郷が調べ上げての事だと感付いた山崎

は、何か自分らを狙ってここに来させたと思った。

しつこく行く先を邪魔する谷脇のせいで、宮田は信者の中に消え…もう見えなくなっ

ていた…。

 

そして山崎は自分の部屋で何も出来ない事にイライラしながら知らずに寝てしまい気

が付くと朝になっていた…そして

「イカン!雄一が決行する!」

と叫び外に出た。するとそこには大股がいたので

「ソ…リンは…もう…」

と言うと

「菅田(宮田)様たちはもう出発しましたよ…あなた一人では阻止は無駄ですよ…いい

加減観念しなさい!」

と言いそこを去った…。

それを聞いた山崎は

「あああ…」

と他の声は出ずにその場に座り込んだ…。

 

そして同日の午後5時50分…ここは‟ソリン”をまく予定のセントラル交差点近くの路

肩に停めたマイクロバスの中…。

宮田は

「そろそろ時間だ…私もソリンは各自持ったか?」

と仲間に言い、皆手に持ち見せ合った。

その時宮田は

「へ…へっくしょん!」

とくしゃみし、その勢いでソリンが入った袋を握りしめ…ソリンの液体が車内の床に

飛び散った…。

 

後編につづく
 

宗教編/完全再現オリジナル書き起こし版/後編

それを見た実行チームの信者たちは青ざめた…。

その後すぐ、作戦チームの信者たちは奇声を上げながら…セントラル交差点に飛び出

し逃げ惑った…。

「死ぬ!」

「ぎゃあああ!」

「死にたくない!東郷なんか嘘っぱちだ!」

そう叫びながら慌てふためいたが…しばらく経っても苦しくなく…大丈夫な事に不思

議な顔をし見合わせた…。

 

その晩、『今日、セントラル交差点で白い作業服を着た男らが「死ぬ!」「死にたく

ない!東郷なんか嘘っぱちだ!」と言ってパニックになっている騒ぎがあり、その模

様の動画がXなどに拡散されたそうです。』とテレビニュースで報道された。

 

ここはそれから数時間が経った友愛世界の会の尊師、東郷の部屋…

そこには宮田と志摩ら5人が座っていた。そして大股に連れられていた山崎も呼ばれて

そこにいた。

「お前らは私の反乱者だったのか?」

そう赤い顔でこめかみに血管を浮かべ言う東郷に志摩は

「東郷様すみません…何がどうなっているのか?ソリンが…すり替わった様で…」

と言ったが東郷の怒りは収まらず、

「『東郷なんか嘘っぱちだ!』とはどういう意味だ?」

と言い、言った作戦チームの山本卓は震えあがった。

「これは…これは…」

何も知らない山本は答えが出ずにいるとこんな声がそこに響き渡った…。

「そうだよ、あんたのは人を救ったのではなく、ここはあんたが自分の好きな世界を

自分のために作っただけだ!」

そこに現れたのは、宮田と井之頭だった。

「菅田?」

「菅田はここに…」

「あっちも菅田、こっちも菅田…どっちが本物?」

「雄一!」

「これは…どういう事だ!?」

「東郷!あんたが安西を僕にしたてたんだろ!」

「…。」

そこで全てを察した宮田に化けた安西は

「井之頭!お前、裏切ったのか!俺は宮田に顔を変えてまでなり済まして計画に参加

したのに…」

と言うと、井之頭は

「東郷さんよう…あんたは私…俺の師範の腕を買ってくれたはずだっただろう?俺は

ゲイの心をもて遊ぶために性行為したり、信者への屈辱を合わせて精神を壊して信者

にするためにここに入信したんじゃない…あんたが俺の家族を奪った憎しみの復讐は

させて貰う!」

と対面で言い

「出来るもんならやってみろ!」

と東郷より先にそれを言った安西に面食らった東郷は

「あの格好からこの教団だと調べられて報道されるのも時間の問題だ…そうなったら

前の報道が正解だとされ…この教団はもうおしまいだ…」

と厳しい顔をした。しかしすぐにやっと笑い…

「谷脇…」と言い…

出て来た谷脇は目にくまを付けた朝倉を連れてそこに入って来た。

「え?兄貴!?」

「朝倉!?」

朝倉は山崎が郷森組から宮田だけを連れて逃げた後、この友愛世界の会の信者に拉致

されていたのだ。

そして酷い扱いをされ谷脇の指示で心身共に壊され信者になっていたのだ…。

その流れを谷脇から聞いた宮田は

「兄貴…ごめんよ…」

と朝倉の側に行こうとした時、

「山崎…お前らの事はすべて調べ上げておるから逃れられんぞ…」

そう言う東郷に山崎を始め宮田ら関係した人間は困惑した…。

「殺せ!裏切り物はすべて殺せ!報道したテレビ局にも関係者を使って圧力をかけて

もみ消せ!」

そう言う東郷に安西は特殊加工した宮田の顔を破り本当の顔を見せた。

「じゃあ、血が舞い踊るパーティーを始めようか…。」

と言い仲間に「裏切り者やテレビ局関係の信者を殺せ!」と連絡した。

 

そこへ山崎が西山組時代に現れ組員にした新井田敬介現れ

「山崎兄貴…助っ人しますぜ!俺らは兄弟じゃきにですから!」

と言って、着ていたワイシャツとスーツを背中から下ろし、背中の刺青を見せた。

それを見た東郷は

「新井田!お前…裏切るのか!?西山組で山崎に捨てられた恨みがあるんじゃな

いのか?」

と言うと新井田は

「恨みは中身が見えて愛と分かれば信頼に変わる…それが人間だ!人を支配する思考

しかないお前には分らん事だ!」

と言い、東郷に拳銃を向けた。

その時、新井田の拳銃を手はどこかから撃たれその拳銃は飛んだ。

撃ったのはなんと朝倉だった…。

「え?兄貴!?」

「朝倉?」

「やれ!朝倉!この宮田はあんなにお前に尽くしたお前を簡単に捨てたカス野郎だ!」

そう言う東郷に朝倉はうなずき…宮田に拳銃を向けた…。

「やめろ!朝倉!」

その声に一同はふり向き、そこには拳銃を朝倉に向けた神崎がいた。

「西山組から連れ出そうと行ったらお前は消えたと言うから…やっと探し当てたら…

ここに連れ去られていたとはな…東郷よ、何の意味があって山崎部長の関係者を信者

にしたんだ…。」

そう言う、神崎に東郷は山崎の方を見て

「そうやなあ~私が山崎に惚れた…とでも言っておこうか…そう、新井田が言う様に

…山崎への恨みから山崎の中身が見えて…愛にも変わったとしておこう…その内分か

るがな…」

と言って山崎を見た…その山崎は何となく真相が掴めそうな気がしたが分らなかった…。

そこに銃声が連打した。

新井田、神崎、山崎、の順で発砲し…新井田と神崎は腕を撃たれ拳銃を落とし…最後

に宮田に向けたのは朝倉だった…。

「雄一…お前は結局俺を捨てて山崎と一緒になり…最高の裏切りをした…俺はもうお

前らの道具にされるのは嫌じゃき!」

と言った朝倉を見た山崎らは『あれ(朝倉)は薬でやられ…朝倉の本性じゃないがもう

誰にも止められん…あれはもう怪物じゃ…』と悟った…。

そして朝倉が本気で宮田を撃とうとした瞬間、宮田は近くに合った神崎が落とした拳

銃を取り…

「兄貴…!ごめんよ!」

と言って朝倉に向けて放った…。

 

その弾は朝倉の胸の真ん中にあたり…朝倉は

「お…お…俺は…」

と言いかけて…そのままそこに倒れた…。

そして宮田はすぐに朝倉の元に駆け寄り

「ごめんよ兄貴…」

と言ったが朝倉はピクリ共反応しなかった…。

 

その後爆発音がして一同が降り向くと誰かが

「第1主塔が爆破されました!」

と言い煙の中、東郷は

「我がが厳選した信者以外はここで死ぬのだ!」

と言ってどこかに消えた…。

 

その後、通報を受けた消防車や警察が来て…友愛世界の会の敷地周辺は野次馬も含め

騒然としていた…。

そこに井之頭が来て宮田に

「あの場合はああするしかなかった…、あのままお前が撃たれたら俺がアイツを撃っ

ていた…。悲しい事だがな…俺はまだある未来を信じて…罪を償って…1から出直す

よ…」と言いそこを去った…。

 

そしてしばらくして警察管から宮田は朝倉が息を引き取ったと知り…朝倉を殺した罪

でそこに来た刑事にその場で手錠を書けられ捕まった…。

そして山崎らもこれまでの罪で捕まった…。

 

そして友愛世界の会は警察の捜査が入り、解散になったが肝心の尊師の東郷はこれま

での人物以外を選び側近にし雲隠れし…警察が把握出来ないリストにはない地方の信

者に連絡をして地道に心身が弱った人間を見付けて布教活動をし嘘を言い、大事にな

らない程度にお金をせしめ人知れぬ場所で生活していた…。

そしてたまには人相を変え東京に戻り徐々に工場等で汗を垂らして自ら働いたりして

人間の心を悪用するために読み取り側近に伝授して債権を測ろうとしていた…。

 

それから15年後…。

あれから宮田は、裁判に何年かかかり…朝倉を撃ったのは正当防衛になり数年刑期を

過ごし…出所してから山崎とやっていた酪農牛乳販売の仕事を引き継ぎ…今は大きな

会社になっており、そこの社長になっていた…。

 

そんなある日…

新しく入社して来た若い社員の倉崎正一が自分の昔に似ていると感じ…報告で社長室

に来た時に側に来させ抱きしめた…。

「どうしました社長…急に…」

「お前は私と同じ匂いがする…お前はまだまだこの先は長いし困難もやって来ると思

う…何があっても愛する人を思い続けて…絶対に負けるなよ…その報いは必ずあるか

らな…負けるなよ…。」

「は、はい…分かりました…。」

そう言う社長室の棚に置かれた写真立てには会社の作業服を着た、山崎・谷脇・神崎・

朝倉他従業員と一緒に並んでいる写真が飾ってあっていた…。

 

 

その後も続いた物語

 

ここから、朝倉は友愛世界の会の手で生き返ったり、また全員殺されて宮田の敗北で

友愛世界の会の東郷の手により行きかえったり、この東郷がらみでどんどん宗教に振

り回される。

 

宮田は山崎と朝倉への恋の思いを捨てきれずどっち付かずで気持ちは揺らぎ…

結局朝倉と別れて山崎が作った会社で働いたり…

 

山崎と神崎のなりそめ…宮田と朝倉のなりそめを書いたりもし…

 

これまで山崎をひたすら追った宮田に、宮田に助けられたヤクザ男に好かれ猛アピー

ル受けて困ったり…

山崎と別れ、朝倉と作った会社で働いたり…

 

山崎を恨む者が仕組む事件に巻き込まれ、朝倉がまた記憶喪失になったり…

 

とにかく2人の愛に恨みを持つ人間が最後には応援し死んで行く…

 

友愛世界の会の東郷と山崎が兄弟と言う話とか、しまいには山崎と同じ顔の人物が現

れ、いつからか入れ替わっていて…

今、目の前にいるのは本物の山崎なのか?と不安になる宮田…。

そして、独り立ちする宮田の手に山崎が渡したメモには正解が書かれ…船の上で広げ

て真実を知る宮田だった…。

 

そして2023年…

山崎への恨みから神崎が殺され…年齢を重ねた宮田らの最後の戦いの末、宮田は最終

に朝倉と暮らす事にした。

しかしまだ終わりは来ず…

山崎にニュージーランドに来る様に言われた宮田と朝倉は、ニュージーランドでのホ

スピス建設の際、迷惑をこうむった原住民の復讐に巻き込まれ、宮田と朝倉は拉致さ

れ、呼び出された山崎と決着を付け、保証もしたがすべてを仕組んだ新聞記者を追い

詰め…すべての始末を終え日本の空港に戻った所で日本にいるニュージーランド事件

の二世たちにより、宮田以外、日本の空港の外で射撃され即死してしまう…そして場

面は宗教編のラストに繋がる…。

 

※この物語に登場する人物名、会社名、暴力団名、宗教名は全てフィクションであり、

現実には実在しない架空の物です。

 

1995山崎敬介へ制作実行委員会

終わりなき復讐2024制作実行委員会

🄫本田雄汁郎

アメブロ熊田ベア吉ブログ刊