【隔説】未来の追憶 第01話「デジャブ」幻夢熊吉/熊ブ社刊 | ベア吉のおもちゃトーク♪シーズン6 ~いいねはベア吉を救う~

【隔説】未来の追憶 第01話「デジャブ」幻夢熊吉/熊ブ社刊

 

2026年/令和8年8月15日…

 

赤赤と燃える、崩れる街並み…

南朝鮮とマメリカの戦闘機の音…

叫びながら逃げる人々…

そして

「マメリカがまた責めて来た!もう終わりじゃあ!」

と怪我をして…ボロボロになった服を着て叫ぶ年配の男性…

 

この風景は遠い昔一度だけ見た気がする…

「あっ…」

私はその先の行動を思い出した…

 

あの日…私は何かから逃げてトンネルに逃げ込んだ事…

出口からのまぶしい光でくらっとし…その先には…戦闘機が…

そして何かの合図をした様な…

だが、あれは…確かまだ私が幼いの頃のはず…

「トンネル!」

目の前の光景はどうしても‟今初めて見た光景ではない”と確信がある私は爆撃

音を聞きながらトンネルを探して見付け…トンネルの前で立ち尽くした…。

「あったこのトンネルで…見て…今だと…星を…え?…」

 

そこには幼い子供がいた…

そして空に向かい何かの合図をした…

「やめろ!」

何故か分からないがそれはいけない事を確信した私はとっさにそう叫んだ。

そして上空の戦闘機から爆弾が投下されるのを見た…

「い、いかん!」

その時、私の脳裏に走馬灯の様に膨大な記憶が流れ出て来た…。

 

◆イメージオープニング曲◆

Eu Tiro E Onda (feat. Shabazz the Disciple)

Marcelo D2

第01話

 

1978年/昭和53年8月15日…

 

気が付くと私は浜辺にいた…。

波打ち際で波の音で意識が戻った…。

私は立っていた…。

あの日の潮風の匂いは…私を包んでくれてる気がした…。

 

「君はどこから来たんだ?」

背後から聞こえたその声に私はふり向くと、そこにはタンスに入れる芳香剤の

匂いがする背広を着た中年男性が立っていた。

「一人なのか?お父さんとお母さんは?」

その時私は青ざめた。

自分の名前が思い浮かばないし、自分がどこの誰なのか分からないのだ。

冷や汗をかき、真っ青な顔の私を見たその男性は

「もしかして…分からないのか?自分が何者かが…?」

と言ったので私は2度頷いた。

「服も汚れているし、何かショックを受ける事があったんだろうが…このまま

ここにいてもしょうがない…一旦、おじさんの所に来なさい。」

私はその男性に言われるがままその男性とそこを去った。

 

その男性の車の助手席に乗った私は、車内のラジオから聴こえた今まで聞いた事

のない音楽が鳴っており、少し嬉しくなった。

「お前…これ初めて聞いたのか?今はやりのピンクレディーだぞ。知らんのか…?」

そう不思議そうな顔をする男性を横目に私はその曲を聴きながらリズムを取った。

 

車の中でその男は自分を岡町静夫(47)と言って妻はいたが離婚したと言った。

そして私の仮の名前として‟明光”と呼ぶと言ったが私は何も言わず受け入れた。

 

静夫はアパートに住んでいて、しかもその借り手は静夫だけだったのと、他人との付

き合いもないので急に住みだした子供を疑う者もいなかった。

私はこれまであまり見た記憶のないテレビを見て楽しんでいた。

私は歌番組が好きでよく観ていた。

 

1978年/昭和53年10月9日…

私が観ていた歌謡番組が終わるとニュースになり、そのニュースでは前年に何者

かに殺された有名弁護士の沢村広大(38)の事を報じており、犯人のモンタージュ

写真が画面に出たのを見て重大な何かを感じたが、それが何かはどうしても分か

らずその場を過ごした。

 

つづく

 

◆イメージエンディングテーマ曲◆

Gal Costa - Por baixo (Tom Zé)

Espaço Gal Costa

※OP/ED曲は作品イメージとして載せただけなので、このシンガー他楽曲

 関連の許可は了解・所得はしていません。

 

👪第01話の登場人物👪

私・明光(仮名)のち船山祐樹(10)

明光を引き取った男/岡町静夫(47)

殺害されたされた有名弁護士/沢村広大(38)

 

🔧制作

未来の記憶™制作委員会2024

熊プ社刊

 

🍩1978年のヒット曲

 

※この小説はフィクションであり、登場人物並びに会社名など

 は実在の物ではありません。

 

スター 作者トーク♪

まだNETCLIXが終わっていないのに始まったこの小説ですが、制作は好きなので

ハッシュタグも意味なく、観覧られる率が極めて少ないのは分かっていまですが

いつか同感する人に伝われば良いなと思うので始めます。

まだ1話なので何か感じるものがあれば続けてお読み下さい。

例によってラストはうっすら決めてありますが、作品自体は出来ていないので、

読み手と一緒に読む感じで楽しみたいと思いますので、よろしくお願いします。