薬浴はやめておいたほうがいいです、というアドバイスの後に
薬で死んでしまうから、という文言が存在するケースが多いのですが
一般的な薬においてそれはありません。
だから薬で治療してあげて下さい。
一般的な薬じゃない薬っていうのは
オキシドールとかホルマリンです。
これを使う場合なら、死んでしまう可能性もあります。
グリーンFゴールドリキッド
グリーンFゴールド顆粒
エルバージュ
パフラジン…その他いろいろ。
これらの一般的なお魚の治療薬に
オキシドールやホルマリンは含まれません。
だから死ぬわけがないのです。
薬浴中に死んだ、という事で薬のせいにしたくなるかもしれませんが
早期発見早期治療であれば、そう簡単に死ぬものではありません。
早期発見じゃなかったり
早期治療じゃなかったり
薬の選択が違っていたから死んでしまった
っていうのが真相だと思います。
たいがいは 「塩を入れてあげました」 とか
尾ぐされ病になったので 「メチレンブルーを入れてあります」 という状態で
実際には発見時から何日も何週間も、抗菌薬を使わずに
無駄に時間だけが経過してしまっているのです。
そういうパターンだと本命の抗菌薬を投与する頃には
患者さんは虫の息だったりするわけです。
一般的な薬の規定量で魚が死ぬ事はありません。
薬浴容器の容量が不足であれば
薬浴の最中に酸欠になったり
アンモニアや亜硝酸で死ぬこともありますが
抗菌薬で死ぬ事はないです。
薬は強いから、と規定量を入れていなかったりすれば
治るものも治らず死んでしまう可能性は高いです。
私は一般的な薬をメダカやベタに倍量使ったりする事があります。
正直に申告いたしますと、3倍使った事がございます。
死なないです。
死なないのですが、不必要に濃度を上げても
3倍の威力を発揮するわけではないのだな、と思いました。
でも2倍は手応えがあるな、と思いました。
一般的な市販薬はぜんぜん「薬が強くて魚が死ぬ」ようなものじゃなくて
進行が速くて悪化が進む一方の症状に対して
有効成分が薄過ぎて足りないくらいなのです。
よくない例 1
細菌感染症で具合が悪くなったお魚に
塩やメチレンブルーを試行し手遅れになって
的確な抗菌薬を試す頃には既に息も絶え絶え、間もなく死ぬ。
よくない例 2
細菌感染症の薬を使うところまでは到達したのだけれど
7日経過したから、たいして治ったように見えないけれど
薬で死んでしまうから(死にません)真水に戻し何日かしたら死んでしまった。
こういうパターンが多いのです。思い返して確認してみて下さい。
細菌感染症には早期発見で早期から細菌感染症の薬で治療すれば
治せる病気が多いです。