武器のない島
1816年9月16日、二隻のイギリス艦船が那覇の沿岸に現れました。やつらはおよそ40日間、沖縄に滞在しました。艦船のうちの一隻の船長であるバジルホールは、帰る途中、セントヘレナ島へ行きました。彼はそこでナポレオンボナパルトに会いました。以下は、ホールのお話の一部です。
琉球の人たちが武器をまったく持っていないと言ったとき、ナポレオンはめちゃめちゃ驚いていました。
ナ「武器を持っていないだと?! 大砲や銃を持っていなのか?」
ホ「ええ、マスケット銃でさえね。」
ナ「そうか、じゃあ、槍や弓矢なんかは?」
ホ「いいえ、なんにも持っていません。」
ナ「剣もない?」
ホ「ええ、何にもありません。」
ナポレオンは自分が聞いたことを信じることができないようでした。彼は混乱し、むしろ怒りさえあるようでした。彼は「いや、でも武器なしでどうやって戦うんだ?」と叫びました。
わたしは「わたしが聞く限りでは、彼らは一度も戦争をしたことがありません。平和に暮らしているのです。」と答えました。
ナポレオンはこれを聞き、「戦争がないだと?!」と叫びました。彼にとって、武器を持たず平和に生活する人々が信じがたいことだったのです。