〈くまのひとりごと〉


『レンガの小路』
松田聖子さんの『秘密の花園』のB面
今で言うところのカップリング曲
だったんですね。


この曲を知ったのは河合その子さんが
87年よみうりランドEastでの野外コンサート
でカバーしたことがきっかけです。


最近まで『レンガの小路』聖子さんの
原曲を聴いたことがありませんでした。


原曲を聴いて思ったのがその子さんの

カバーのクオリティの高さでした。


聖子さんの原曲の世界観を壊さず
それでいてその子さんの透き通る声
聖子さんに負けず劣らずでした。


その子さんは大の聖子さんファンだったから
原曲の世界観をもの凄く大事にしたんだと
思います。

夕にゃんで聖子さんの結婚式をリポートした時の
はしゃぎっぷりが凄いです(笑)


『レンガの小路』の作詞は財津和夫さんで
『サボテンの花』も作詞が同じ財津和夫さん。

『レンガの小路』は財津和夫さんが
『サボテンの花』のアンサーソングとして
二人で住んでいた家を飛び出した女
性目線」の歌として聖子さんに提供された
ようです。


サボテンの花
作詞  作曲:財津和夫

ほんの小さな出来事に 愛は傷ついて
君は部屋をとび出した 真冬の空の下に
編みかけていた手袋と 洗いかけの洗たくもの
シャボンの泡がゆれていた
君のかおりがゆれてた

絶えまなくふりそそぐ この雪のように
君を愛せばよかった
窓にふりそそぐ この雪のように
二人の愛は流れた

思い出つまったこの部屋を 僕もでてゆこう
ドアに鍵をおろしたとき なぜか涙がこぼれた
君がそだてたサボテンは 小さな花をつくった
春はもうすぐそこまで
恋いは今終った

この長い冬が終わるまでに
何かをみつけて生きよう
何かを信じて生きてゆこう
この冬がおわるまで


河合その子 cover version

わたしはこっちの河合その子 cover version
がやっぱり好きですね。


本家、松田聖子 version



レンガの小路
作詞:松本隆  作曲:財津和夫

草萌えるレンガの道の
突きあたりあなたの家ね
呼び鈴を押したけど
もう誰もいない

自分では感じないけど
気の強いところもあったの
ささやかなすれ違い
許せずにひとり

人は倖せを
不意に失って気付く
そして振り向いて探す
時の忘れ物

傷ついて泣くのが嫌で
傷つけてしまったあなた
サヨナラも言わないで
飛び出してゴメン

人に聞いたのよ
遠い処に行くうわさ
窓を覗いても部屋に
家具も何もない

草萌えるレンガの道の
突きあたりあなたの家ね
呼び鈴を押したけど
もう誰もいない


歌詞を追って行くと確かに
アンサーソングになってます。

彼女も勢いで飛び出してしまったけど
不意に自分は本当は倖せだったことに
気づき 彼の元に戻ったけど
すでに彼は街を出た後だったんですね。

そもそも、『サボテンの花』が
別れの歌だとは思ってもいませんでした。



そう言えば、爆風スランプの
『大きな玉ねぎ下で』にも
アンサーソングがありましたね。

それはまた、次の機会にしようと
思います。