〈ひとりごと〉

リハビリと言うと、 体力や筋力など「身体機能」や、記憶力や判断力など「脳の機能」など、いわゆる、機能回復訓練を思い浮かべると思います。

それはそれで、凄く大切なことだとわたしも思います。

体や脳の機能がよくなれば、生活は活発になると言われています。
また、逆を言えば、いきいきとした生活を継続し体や脳の働きを活発にすることで、身体に良い影響を与えるとも言えます。

リハビリには、 機能回復訓練 だけではなく、生活を充実させ、生きる目的や希望を見出すことで、生活の維持向上することも含まれていると思います。

機能回復にこだわり続けるのもいいことだと思います。

ただ、こだわり過ぎて、ストレスを溜め、他にできることを犠牲にしてしまうのはどうなのでしょうか。

今は、いろいろな、補装具や自助具がたくさん開発されています。
それらを上手く活用し、まずは、ストレスの少ない環境を作り、できることなら社会復帰をする。

充実した生活を送ることで、表情が変わり、力強い目になり、身体にもきっと力(やる気)が湧いてきます。

もちろん、麻痺した部分は常にケアが必要です。

充実した生活と機能回復を共存させてこそ本当の意味でのリハビリだとわたしは思っています。

これは、あくまで、わたしの捉え方です。

とは言ったものの、私自身、脳出血発症後二年で再就職し、仕事をしながら週一回、20分程度、左半身麻痺のリハビリを7年間行ってきました。

自宅でできることは継続してやってはきましたが、どうしてもリハビリの時間は格段に減りました。

今思えば、もう少し時間をリハビリに、割けば良かったかなという思いもあります。

でも、後悔はしていません。
仕事をしていることで今の生活があるのですから。

身体的不自由はありますが、生活面の不自由は無いと言えば嘘になりますが、
創意工夫をすれば、あまり感じることはないです。

ひと昔前は、180日の壁と言われて、それを過ぎると回復の見込みはないと言われていました。

しかし、現在では、やり方を間違わなければ、回復する事例はたくさん出てきています。

機能回復にこだわるもよし、生活を充実させてから改めてリハビリに取り組むもよし。
今は、それが選択できる時代になったんだと
わたしは思います。

今現在、わたしも、新たなリハビリに取り組んでいます。  

どの道を選ぶかは、その人次第です。
自分にあったリハビリライフを焦らずに考えてみてはいかがかなと思います。

ただ、そこには、本人が納得した上でやる気があることが必須だと思います。

終わり