銀色タペストリー(4)
連載エッセイ◎第4回
銀色タペストリー

世間では、皇室関係から某時代劇”コナカ”タレントに至るまで、なにかと結婚話のにぎやかな季節。
なにはともあれ、男女間の恋愛―結婚関係の話題は人類最大の娯楽なのではないかと思えてしまうくらい、尽きることのない関心事であるのは確かなこと。
 そういえばこの6月20日に25回目の誕生日をむかえる河合サンとしても、そろそろ気になるお年頃なのではないですか?
……というわけで、今月号の銀タペは”結婚”をテーマにお送りします。


河合その子
Sonoko Kawai
アルバム『Replica』を中心に、全曲を自作曲で構成したライブツアーを
終えたばかり。「Passing Rain」「泣かないわ」といった、少し今までの曲とは毛色の違う
新作オリジナル・ナンバーも登場。この辺の曲は”遊びでやろう”という気分に
徹して作ったというような話も聞いているのだが。
次号では、今回のツアー始末記という形で筆を進めてもらう予定。



それはゴールデン・ウィークまっただなかのある日のことでした。この号のエッセイのテーマを何にしようかな……なんて考えつつ、スタッフとお茶していたんです。

 すると、その中の1人が言ってくれたんですねー。
「6月発売の本でしょ? 6月っていったらジューンブライド! 河合サンも年を1つ重ねることだし、そろそろ考えてもいいテーマじゃない、結婚……クックック」

 いくら何でも笑いながら言うことはないじゃない!と思いましたが、たしかに最近この話題がチョコチョコと上るようになっているんです。自分の問題はさておいて、人それぞれの結婚観なぞに耳を傾けているとなかなか面白いモンですしね。

 私自身はまだ全然具体的に考えられるようなことじゃないし(その前に相手を見つけることが先決!)だからといって夢見る夢子さんになってイメージに浸り切っていられるわけでもないし、「いいのよ、べつに」なんて口では言いつつ、ひとりになることを凄く恐れていたりするし……なんか、文章にしてまとめられるとは思えないような、アイマイさに満ちた部分なんですよ。

 でも、25歳の観点をここで一区切りとして出してみるのもいいかもしれないな、ということで、ちょっと結婚について考え考え書いてみたいと思います。周りの皆さんに向けての疑問点などもあったりしますから。

 私の周りの男の人達って、何故か人前で自分の奥サンのことをこきおろしてる人が多いんですよ。家に帰れば全然違うのかもしれないけれど、何かといえば「ウチの奴ときたら」とか、そういうことを平気で言っちゃう。奥サンのことを子供の母親としか見ていない感じで、凄く淋しいなって聞いてて思います。とても愛情で結ばれてるとは思えないんですよね。

 これ、私は絶対許せないんです。妻の役目、母親としての務めみたいに、何をやっても当たり前みたいに思われるなんて。そんな風になってしまうんだったら、結婚なんかしたくないですね。ずっと恋人同士でいた方が扱いがいいんじゃないかしらって思っちゃう。


 結婚して子供もいるんだけど、奥サンのこともちゃんと認めていて…人から「~~でいいですね、お宅の奥サン」って言われたら、「うん、そうだね」って言ってくれる旦那サンの方がジェントルでいいなァ。どうしてみんな、家庭に落ち着いちゃうとああなっちゃうんでしょう? 悪い例ばっかり見てると、それだけで私の頭の中から”結婚”の二文字がどんどん離れていってしまうような気がします。

 だから、結構お見合いっていうのに憧れるんですよ。お見合いするぐらいだから、まず自分のことを明らさまにするわけですよね。それで一定のスタンスを置いて付き合っていくんだから、ちゃんと遠慮できるようになるんじゃないかしら。恋愛で結婚すると、独占できちゃった勢いがあるから、もう一緒にいるのが当たり前、的になっちゃいそうですしね。お見合いはその点、初めに恋ありきではないから、大切にお互いの関係を育んでいけそうな気がします。

 そりゃあ、昔はいろいろ理想はありましたよね。恋愛から結婚に結びついていくっていうパターンでも。足が長くて、とか、自分にない部分っていうことでいったら冷静な判断力を持っているとか、喧嘩っ早くないとか。そういう人が現れたら明日にでも、なんて思わなくもなかったけど、さすがにもう衝動で結婚できる歳ではなくなりましたから。好きで一緒にいられればそれでいいって思えちゃうのって、今となってはうらやましい考え方です。思わず”やっぱり生活力よねー!”なんて夢もへったくれもない言葉が、つい出てしまう今日この頃。冗談で”左ウチワよ♥”なんて口走ろうものなら、本気にされちゃうし。


 ”もう、何の希望もないの? 結婚相手に”とか言われちゃうと、それでもウーンって考えちゃいます。とりあえず、1つ挙げるなら”亭主元気で留守がいい”これですね。あまり家にいない人、外からやたらマメに連絡してこない人。そして私は私でやっぱり好きなことをやっている。一応、お料理とか掃除とかやるけれど飽きてきたら”やーめた”っていって、遊びに行っちゃったり。

 でも、それだけ自由にやれる暇があるっていうのは裕福だっていうことだから、やっぱりどうしても生活力(経済力)は切り離せない問題ということに……。”愛があれば”なんていう台詞は、どうしたって私からは出てこないんでしょうか?
”そんなんじゃ結婚する意味なんてないだろう”とかも言われるんですけどね。あるんです、結婚しての楽しみは。まずは子供。子供は絶対欲しい! それと、旦那さんのお母さんと同居がしたい。これです。旦那さんのことを一番良く知っている人がいてくれればラクだし、”男の子の親”っていうのが好きなんですよね。うん、これだけでも私は結婚する価値はあると思うんですけど。

 いえ、ホントのところはね、男の人によって女の子は変わるっていいますから、それがどれくらい変えてもらえるか、どのくらい尊敬できる相手と巡り合えるかっていうことだと思うんです。だから、絶対妥協して結婚しちゃいけないんですよ。必ず、どこかにそういう人がいるはずだって、そういう人と出会えるはずだって思っていなくっちゃね。この、ガマンの度合が人よりかなり低い私でも、変えてくれるような人がいるんだって。

 TYO読者の(男性の)皆サンも、女の子から尊敬される人に、そして相手の女の子を尊重できるような人になってほしい。その為にも、心の糧になるようないい恋愛をいっぱいしていくといいんじゃないかと思います。


河合サンと愛車をめぐる話。

2年ほど前の夏に手に入れた愛車、写真の左に写っているフォルクスワーゲンJETTAが現在の彼氏だ。

「古い形で、カクカクってなっている感じが好き。」
との弁である。

購入の時には色々注文があった。

まず、サンルーフでなくてはならない。
オートマチック・ギアでカーステレオが付いていて色は紺色なら申し分ない、等々。

「実際には違う色の車にしたんだけど。それにしても、走行距離とか、そういう肝心なことには全然気がまわってなかった (笑) 」
最近は故障の多いことが悩みのタネ。

それでも彼氏は今日も日夜、買い物のお供から、愛犬の送り迎え、けなげに走り回っているのだ。

                                                                                    〈編集ノオト〉


『初代 フォルクスワーゲンJETTA 4ドア』

〈ひとりごと〉

その子さんを変えた人

その子さんが尊敬できる人

そして、裕福でセレブでいられる経済力のある人

亭主元気で留守がいい。

正に、今の旦那様ですね。



オールナイトフジのLive映像
映像は、ノイズがひどいですけが、この二曲の動画は貴重だと思いす。

Live後のトークでJETTAについて触れています。
その子さんの誕生日くらいに、JETTAを購入したのかな~

yukikoi19さん、ノイズ処理した動画の再upは無理ですかね m(_ _)m

アルバム『COLORS』1988/5/21リリースから
YouTube『yukikoi19』2018/6/7公開

さよならBack Stage kiss


これって・・・