"ぬくもりの森"に"えんとつ町のプペル"の絵を飾り終えたら、

「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」への仕上げ作業。


下見や図面では気付けなかった問題点が設営中にでてきたり、

開催期間中にしか気付かない問題点が発生したり、

最終日まで日々改善されていく個展となりました。


今日はそんなお話。(何日かに渡るかな)



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「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」は、

"ぬくもりの森"の大協力があって実現した。



光る絵を展示させてもらったのは、普段は一般開放されていない特別な部屋。


現在は大切なお話をされる応接室として使われているが、

かつては佐々木茂良さんが暮らしていた。



そんな特別な部屋へ入る階段を上る。

階段を上りはじめたら、そこは非日常を感じられる不思議な空間。


最初に見えてくる光は、やっぱり絵本の1枚目にしたい。




「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」1枚目(#1)


どうしてもこの絵に気を取られちゃって、
階段を上り切った直後にある小さな段差には気付かなくなって危険だ。

足元を明るく照らしすぎると、光る絵の邪魔をするので、どうにか段差をなくしたい。



活躍したのは、スロープとオアシス

オアシスを切って、スロープと組み合わせることで、
円形の段差を見事に埋めてくれたスタッフにも感謝。

この上に、"ぬくもりの森"から借りた絨毯を敷いて、見た目もばっちし!



次は小さな部屋でのプロローグ。

 

 


「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」2~4枚目(#2,#3,#8)


絵本では、プペルが誕生するところまでがプロローグなんだけど、
「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」では、ルビッチとプペルが出会う手前まで。



序盤をコンパクトにしたのは、次のダイニングキッチンでは絶対に置きたい絵があったから。



 


「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」5~6枚目(#12,#15)

キッチンには、キッチンでお母さんと会話する絵を。

その手前には、話題になってるプペルとの2ショットを。



ダイニングの窓には、えんとつに腰掛ける2ショットの布看板をかけた。

家から外を眺めたえんとつ町の景色を表現したかったのと、外光を防ぐカーテンの役割も。


その下に、仲良く座っている2人と、囲まれて地面に座り込むルビッチの対比。

変わりはてた姿のプペル。

 

 



「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」7~9枚目(#16,#19,#20)



テラスに出る手前、前半の最後の絵。

「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」10枚目(#21)



ここで一度テラスに出て、

絵本を読んでストーリーを確認してもらったり、

外の空気を吸ってもらったり。



個展の動線に屋外があるっていうのは、この空間だからできたこと。



みんなと同じバケモノの仮装だと思っていたから仲良くしてくれていたのに、
ホンモノのバケモノだったから嫌われてしまった。

そんな他の子どもたちとは違って仲良くしてくれていたルビッチも、
遊んでくれなくなってしまった。


本当は仲良くしたいのに、周りに流されてしまった。



ルビッチやプペルの感情に寄り添って、
何かを振り返る時間にあててくれた人もいたと思います。



そして、テラスからの眺めをみて、
佐々木茂良さんがつくったあたたかい空間を感じてくれた人もいたと思います。

(雨の日に来てくれた方には、テラスに出てもらえなかったのが残念...。)


ストーリーが伝わるギリギリまで哀しいシーンをできるだけ減らして、

あたたかい空間つくりをしたかった。


絵本を持っている方は絵本を、

持ってない方は無料公開サイトをみてもらえるとわかると思うんだけど、

http://spotlight-media.jp/article/370505056378315909

前半は暖色が多いのも理由の1つ。

 



「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」の前半はここまで。


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ルビッチとプペルが星を観に行く。

「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」後半での苦労。

後半のために、前半に隠された演出。

その辺の続きの話はまた次回。