長期充電期間を経て、


新たなチャレンジ、目標に向かって歩き始めました。



ジャンルの垣根を越えて、


様々なものにチャレンジしていくので、


ブログも心機一転。



良かったら覗きにきてください。


https://arvonap.wordpress.com

だいぶ間があいてしまいました...

えんとつ町のプペル展inぬくもりの森、最終日のお話です。


---

大雨、トークショーとの両立、突然の西野さんのPV撮影(Stay My Love)と、
いろいろなことがあった「えんとつ町のプペル展inぬくもりの森」。


最終日はややぐずついた天気となり、
午前中はだましだまし。

お昼にさしかかり、少しずつ雨が強くなってきてしまった。

お昼に15分ほど入場規制をさせてもらい、雨バージョンに切り替えた。

この日に2回入場してくれた人は、両方のバージョンが見れたのかな?




毎日、その日の天気によっていろいろな顔を見せるぬくもりの森だからこそ、
個展も毎日違って見えた。

実際、毎日変化していった場所もある。


芸術にはこれで完成!っていう答えがないから、
誰の満足で、誰の判断でオーケーを出すのかは難しいけど、

ぬくもりの森でのプペル展は、成功だったと思う。

たくさんの来場者の皆様、ぬくもりの森の皆様、
そしてスタッフのみんな、
支援してくれた方々に感謝。


最終日の最終入場を終えて、車をもってきて搬出作業。

次の開催地、富山に光る絵を引き渡した。

※プペル展は富山での開催を終え、新城で開催中!


「えんとつ町のプペル展inぬくもりの森」の開催はこれで終わり。

翌日、会場を掃除し、
翌々日からは今まで通りの生活を...


と言いたいところだったけど、
お金の精算や、支援のお礼(リターン)に時間がかかっちゃった。


現在は最後のリターンとして、ダイジェストムービーを作っています。

完成したら公開するのでお楽しみに。


---


昨年の8月にぬくもりの森で個展開催を決心してから、約1年。

いろんな人と出会って、
いろんな考え方をきいて、

少しずつだけど、自分を突き動かしたものが「何」だったのかが見えてきた気がします。

久しぶりに何も予定のない土日。

短いけど、すごく大事な夏休みになるんじゃないかな。
昨日、7/29は、男女混声オムニバスコピーバンドの "Bear's Favorite Songs"でライブしてきました!


雨傘企画「バイバイ梅雨」@FORCE 、1日中楽しいライブでした!
雨傘さん、ありがとうございました!


セトリとパートはこんな感じ。

Beautiful / Superfly → ピアノ
AM11:00 / HY → アコギ+ボーカル
鱗 / 秦基博 → アコギ+ボーカル
女たち / 阿部真央 → アコギ
HERO / Mr.Children → ボーカル

個人的に好きな曲を、やりたいパートで好き放題やらせてもらいました!

{9782B5CF-9C87-4A07-BDD8-7736968236F4}


メンバー全員、まったく関わりのない仕事をしていて、
練習のスケジュール調整がなかなか難しいけど、

「えんとつ町のプペル展inぬくもりの森」でバタバタしてる間に各々が個人練をしっかりしてくれてたおかげで、
1ヶ月で曲と曲の繋ぎまで作り込めました!


個人的にはミスもあって、反省材料も多いライブになったのは、伸びしろってことで。


ようやく頭の整理も落ち着いてきて、
また、新たなイベントの企画もしていく意欲が湧いてきたので、
今一度、音楽と楽器に向き合ってみようかなと。


感覚と理論のバランスを大事にしよう。

{B89FAB85-1B1A-40C4-B4F5-F51B64DD90E1}




1日前後してしまったけど、

今日はトークショー当日のお話。


---


6月23日(金)、

クリエート浜松で「西野亮廣トークショー」を開催した。



この日ももちろん「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」は開催していて、

遠方からトークショーを観にきた人は、

昼間にぬくもりの森に行ってきた人も多いんじゃないかな?



この日は、朝一で物販のレジ金などを運び込み、

プペル展の音楽を再生するなど最低限の準備をしたら、

あとはスタッフに任せてクリエート浜松に移動した。



同じ日に2か所でイベントを開催したから、

スタッフも2組に分けた。



もっと細かくいえば、

プペル展の展示会場と物販、

トークショー会場となるホール、

入場整列用に借りた広場の4か所。



プペル展の進捗状況を常に報告を受ける体制だけ整え、

入場整理の広場に備品を運んでもらうお願いをして、

ホールの設営に集中。



事前にデザインしておいたステージ装飾をもとに、

照明の角度を調整。


 

 



SNSで呼びかけて集まった三角フラッグ。

自分のギター。

ぬくもりの森から借りてきたイス。

 

ぬくもりの森からスタッフに運んできてもらった光る絵。


たくさんの人の協力によってステージの飾りつけができた。



客席は、チケット350枚完売+当日券を20枚ほど用意していたため、
少し余裕をみて380脚分のイスを用意した。


110脚は備付けのロールバックチェア(階段状のイス)を使い、
残りの270脚はスタッフに並べてもらった。



クラウドファンディングと一般販売(前売)で完売した特別席50席分と自由席を区別したり、
入場整理での列の並び方から、入場口を通って席につくまでの動線を指示するために、
ロープパーテーションの配置もしてもらった。



これらの設営は、トークショーが終わったら30分で撤収する必要があって、
スタッフの1人を撤収大臣に任命。

設営したものを全部把握してもらって、終演後の撤収の指揮を任せることにした。



一通りの設営が終わって、
スタッフに不足している備品を買いにいってもらっている間に、
照明と音響の操作を確認。


開演前や終演後に流すBGMは、もちろん「えんとつ町のプペル」。

『開始時間が近づいてきたら徐々に音量を上げて、
音を止めるのに合わせて照明を切り替える。』


西野さんの独演会のリハーサルをみせてもらった時に、
何度も繰り返し調整していた演出。

 

少しでも真似できるように練習。



そうこうしてる内に、会場の外にには少しずつ列ができ始め、

スタッフと最後の打合せをして開場。

チケットを買ったにもかかわらず、スタッフとして動いてくれている人の席をのぞいて満席。

 

 

少しずつ埋まる席を眺めているうちに、西野さんも到着。

簡単な打合せを済ませ、いよいよ西野さんの舞台袖にスタンバイ。


スタッフによる会場アナウンスも終わり、
さっきの練習通り、音量と照明を調整。

西野さんに声をかけ、トークショーが無事に始まった。



音楽イベントとは違い、
マイクを通して西野さんの声さえ届いていれば問題ないので、
音響操作がいらないのでこれでやっと一安心。

ちょっと裏にいって給水をしていると、
トークショースタッフ用グループにタイムキーパー役のスタッフから連絡が入る。

 

「プペルの音源は流せますか?」



音源はもちろん流せるんだけど、
そこまでの話の流れを全く把握できていなかった。

どのタイミングで、どのような意図で、どのくらいの音量で流せばいいのかがわからず、
ひとつひとつ教えてもらう。


どうやら、トークショーの内容は「えんとつ町のプペルの映画化」についてで、
このストーリーのクライマックスで音楽を流してほしいとのこと。



話をしている裏で流れるBGMとしての音楽だと意図がわかれば、
音量設定はリハーサルでの感覚で調整できる。


通常の音源だと語りからスタートしてしまって、
音楽の頭出しをしておくのに苦労しそうだったけど、
プペル展用に語りをカットして音楽のみにしたCDを作っていたのがここで役に立った!


あとはタイミングをあわせて、再生ボタンを押すだけだ。



しかし、これが一番の問題。



西野さんがスタッフに教えてくれた合図が、文字では伝わらないのだ。

ひとりのスタッフが舞台袖にきて、こういう合図ですってジェスチャーで教えてくれたけど、
プペルのストーリーを身振り手振りで表現する西野さんを横から見る限り、
すべて合図に見えてくる。



これはもう舞台袖からタイミングを確認するのはギブアップ。
西野さんからの合図を直接受けることができる舞台正面に座っているスタッフから、
音楽を流すタイミングで合図をもらうことになった。


西野さんのトークは盛り上がりまくり、
映画の細部にわたって話は展開されていく。

だいたい30分くらいかかると言って話を始めたらしいけど、
30分経過しても全然クライマックスにはたどり着いていない(笑)


結果、スタッフからは音楽再生の合図ではなく、
西野さんに対しての「残り30分」の合図が先になる。


映画の話は1時間を超えたが、ストーリーの中盤くらいだ。


結果、「残り10分」の合図を終え、
90分まるまる使いきる形でついに感動のクライマックスを迎え、
スタッフから「今です」と合図が届く。


再生ボタンを押して、無事に音楽が流れだす。

音量もまずまず。



再生ボタンをいつでも押せるようにスタンバイしてから、

1時間待ったのは初めての経験でした。



最後は西野さんによる「えんとつ町のプペル」の弾語りをして終演。



終演後、西野さんに挨拶をしたり、関係者の方々に挨拶をしているうちに、
任せていた撤収もきっちりと完了。

突然の演出に何とか対応できたのも、
たくさんのスタッフに恵まれたからこそ。



みんなの協力で、たくさんの人たちにトークショーを届けることができた。



---


翌日のぬくもりの森への西野さん来場もあり、

「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」は大盛況で幕を閉じた。


最終日は個展の撤収と、次の開催地へ絵の引継ぎ。


その辺の話はまた次回。

今日はトークショー当日の話の予定だったけど、

西野さんのブログで動きがあったので、

ちょっと予定を変更して、

「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」8日目の話を先に。



---



トークショーの行われた翌日、

6月24日(土)は朝から大忙し。



なんと西野さんがぬくもりの森に来てくれたのだ。



しかも、その理由は、

"ぬくもりの森"で"パインアメを宣伝するPVを撮影"するためだった。



西野さんは、本当にぬくもりの森が好きなんだなーと実感。



実は、この数日前、この撮影アポに少しだけ関わらせてもらっていたため、
撮影にくる事実だけは把握していた。

とりあえず、西野さんがくると絵本の売上が伸びる可能性があって、
在庫が足りなくなりそうなので、絵本を追加発注しておいた。



当日の詳細は、トークショーが終わってから、
ぬくもりの森の担当者さんから届いたメールで確認。


撮影は朝一で開場前から行われ、撮影後にサイン会を依頼しておいてくれたとのこと。


撮影中は、音が出ていても大丈夫だけど、現場に立ち入ってはいけないのが常識。

撮影が開場前に行われるってことは、準備時間と重なる。

いつもより早く会場入りして準備にあたる。


撮影班はもう到着していて、あいさつを済ませて準備。

森の担当者さんとサイン会をどこでやるかを打合せ。

絵本を運ぶタイミングや、スタッフの配置を現地で相談。

時間帯は、「撮影が終わってから」だから結構アバウトだ。



そんな中、西野さんが到着。

「昨日はありがとうございました」とだけ声をかけ、

お互いの準備にあたる。



トークショーとは違った空気感。

撮影前だからなのか、芸人さんというより俳優さんだ。

完全にオダギっていた。(笑)


ぜひ西野さん本人のブログをみてください。
https://lineblog.me/nishino/archives/9289691.html



そして先日、PVがついに配信されました

STAY MY LOVE


(撮影には、プペルの展示会場も使用されています)



サイン会に30分ほど応じていただいた後、記念撮影。

個展の開催理由としてたくさんの人にみてもらったこの写真。


西野さんと佐々木茂良さん

 

撮影が終わって、普段着の西野さんと


展示について話ができたらよかったんだけど、

浜松に滞在する時間が残されているうちにお願いしたいことがあった。



それは、茂良さんの家にいってもらうこと。


西野さんが茂良さんの家に行く時間をつくる。

これは、この個展の準備がスタートした半年以上前から考えていたこと。

でもトークショー当日のスケジュールでは、それが叶わなかった。



そんな中で、西野さんが仕事としてぬくもりの森に来てくれた。

西野さんと話したければ、また会いに行けばいい。



ワガママやエゴだったかもしれないけど、関係者全員の協力を得て、

限られた時間の中で、茂良さんの家に行ってもらうことができた。



当然、自分はプペル展があるので一緒には行けなかったけど、

訪問の様子は、西野さんのブログで確認できたので満足。

https://lineblog.me/nishino/archives/9285643.html



---



ちょっと前後してしまったけど、

次回は1日もどってトークショーの日の話を。

「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」は、
たくさんの協力を得ながら成長していきました。

もちろんスタッフも一緒に成長。

 

スタッフのおかげで主催者は頭を使うことに集中できた。


今日はそんなお話。


---


「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」では、
朝一は少し列ができたけど、

開場後の待ち時間はほとんどなかった。


これは、回転率がものすごく良かったということ。

回転率が良かった理由は、

・特別に開放した部屋であるために撮影禁止だった

・空間が前半後半にわけられていることで、進む方向が明確だった

・出入口となる階段の上と下にスタッフを配置し、常に連携を取っていたこと

が挙げられる。



また、入退場は同じ階段を使うしかなかったにも関わらず、

事故なく個展を終えれたのも、

 

スタッフが入退場を管理していたのが大きい。


毎日、その日に手伝いにきてくれたスタッフでチャットグループ(LINE)をつくって、

来場数やヘルプ要請、問題の共有などをしていたので、

展示会場と会場入口、そして物販ブースが離れていても機能した。



この連携を取る仕組みは、市のイベントなどのホールイベントでの経験が活きたかなと。



初日~2日目は、お客さんが増えすぎたらトラブルも増えるんじゃないかとビクビクしていたけど、

特に大きなトラブルはなく順調にまわせたことで、もっとお客さんをしっかり呼び込もうという流れになった。


ぬくもりの森からも、もっと盛大にやっちゃいましょうという旨のエールが。



最初は、スタッフが立って案内しているだけでしたが、

看板が立ち、

大量に手元に届いたトークショー用に募った三角フラッグや、

 

トークショーで贈呈してもらったバルーンが飾られていった。

 

 




物販ブースも同様だ。



そんな形で個展会場も物販ブースも成長していったんだけど、

これに合わせて、スタッフも成長していった。



個展会場では「撮影できません」、

物販ブースでは「撮影できます」、

と、お客さんに伝え続ける必要があって、

その理由も含めてお客さんに伝えていったスタッフたち。



毎日のように参加してくれたスタッフは、

「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」の開催経緯の説明や、

ぬくもりの森の案内までスラスラできるようになっていて、

1日だけ駆けつけてくれたスタッフに指示が出せるくらいになってくれた。



全9日間のうちの7日目、

6月23日(金)には西野亮廣トークショーを開催した。


この日は、朝から会場設営をして、本番中の音響・照明操作まで行ったため、

1日中トークショー会場(浜松駅近くのクリエート浜松)にいる必要があり、

個展会場(ぬくもりの森)には行くことができない。


スタッフに全部任せるしかなかったけど、安心して任せきることができた。

(トークショーについてはまた今後)



こんなスタッフに恵まれたから、

緊急事態にも対応する心の余裕があったんだと思う。



最大のピンチは、雨。


動線にテラスを使っている以上、雨対策が必要だった。



少しの雨の時は、テラスの天井がないところ(歩くと濡れちゃうところ)だけ、

スタッフが傘をさして対応した。



だけど、ある程度の雨になると、滑りやすくなるし、

室内に水が入ることは電気がショートする危険性も出てくる。



本当に雨が強くなってきたら、テラスは封鎖して、

前半から後半への移動は引き返して階段前を横切ってもらうしかない。



そんな対策はあらかじめ持っていた。



だけど、テラスから入る前提で後半のレイアウトを作りこんだから、

階段から向かうと逆走になってしまい、クライマックスを先に迎えてしまう。


そんな課題も持っていた。




5日目、朝から土砂降の予報。

朝から降っているのに、緊急対策でテラスを封鎖して逆走させるわけにはいかない。



4日目の夜に、足りない頭でこれまでのレイアウト案を思い返していた。

気付いてしまえば簡単な話。


テラスを使うことができないバージョンの動線にすればいい。


暗幕で区切った動線を少しだけ変更して、絵を移動させればOKだった。


5日目の朝、いつもより少しだけ早く会場入りして絵を動かした。


雨バージョンへの変更



結果、「今日しか来れなった」と雨の中きてくれた方もいらっしゃって、

最後まで粘ってよかったなと。



最終日も雨が降ってきちゃって、

お昼に入場規制をかけて、午後から雨バージョンに切り替えたけど、

この時は2回目だからスムーズにできて、15分くらいの作業で切り替えることができた。



急遽変更した雨バージョンのレイアウトでも、

スタッフは問題なく対応してくれた。


たくさんの協力をしてくれたスタッフに感謝!


---


「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」をスタッフに任せて、トークショーを開催する。

権利はセットだったけど、別会場となると2つのイベントを開催しているのと同じ。

主催者が自らダブルブッキングになっちゃった。


トークショーが始まるまでのドタバタ劇。

始まってからもピンチ!


その辺の話はまた次回。

ルビッチとプペルの出会いと、
遊べなくなるまでのストーリーを前半の10枚に込めた。

テラスで絵本を読んで、
外の空気を吸って、いよいよ後半へ。


今日は展示後半のお話。



---



テラスからは部屋が一望できる。

奥の絵(クライマックス)が先に目に入ってしまう。


絵の配置が決まったら、暗幕で目隠しをする。



だけど、暗幕で真っ暗にするのではなく、うっすらと光が漏れるようにした。


これは、全国のイオンで展開されている「光る絵本展」を参考にしている。

つまり、西野さんが信頼している只石さんの手法を参考にした。



暗幕が道を遮って、動線を作り出すとともに、絵を隠しつつ、
光だけは漏れてきて、この先に何かがあるぞっていう期待感が...。



暗幕で隠れる手前に、姿の変わったプペルがルビッチを迎えにきたシーン。

 

 


「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」10~12枚目(#23,#24,#25)



動線に従って壁沿いに、

船の浮かび上がった高さにあうようにイーゼルやソファーを使って高さ調整。

 

 

 


「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」13~16枚目(#26,#27,#28,#29)



煙を抜けて…(暗幕の向こう側へ)

 

 


「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」17~19枚目(#30,#31,#32)

(#31は、他の絵よりも大きくて展示が難航しそうだったけど、

運よく、応接室のテーブルのガラスの天板を外したらぴったりはまってくれた!)



そして、プペルの真実。

 

 


「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」20~22枚目(#34,#36,#37)


#34は扉付きの棚の中にいれて少し目隠しをした。

 

#34は、星空の下ではなくゴミ山のシーンで、絵本の中で唯一、回想シーンとなっている。


だから、棚の中に絵を1枚飾れるスペースを発見した時、#34を飾ることを決めた。



最後にクライマックスの、光ると最高な2枚。

 


「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」23~24枚目(#40,#41)

これで後半も完成!

 

 

後半、特に星空の下のシーンは、前半と比べると寒色が多く、前半よりは光る絵としても暗くなりがちだった。

(実際は充分に明るいんだけど、相対的にみると。)

 

そういう意味では、クライマックスが窓から遠くになることで光が届きにくくなった上で、さらに暗幕をつけたことは効果的だった。

 

それから、テラスに一度出ることで、相対的に部屋を暗く感じさせる効果もあった。

 

天気や時間帯によって光の射し方も違っていたから、

暗幕で外光を完全に遮って、ずっと同じ暗さ(明るさ)を維持するよりも良かったんだと思う。



最後に演出の話を少しだけ。

まず音楽について。


流していたのは、もちろん「えんとつ町のプペル」。
https://soundcloud.com/user-877897699/ayblz6vwkxvw


初日から5日目くらいまでは、スピーカーを2か所に配置して、
前半と後半でそれぞれ流していた。

別で流していると必ずズレが生じるんだけど、
テラスを移動する間に音の溝(聴こえない場所)が発生するからいいかなーと思ってた。

だけど、どうしてもスピーカーには指向性というものがあって、
向きが変わってしまうと聴こえ方が変わる。

ある日、急に音が混ざるようになった。


これじゃ気持ち悪いからタイミングを揃えようと、同期を取ってみたところ、
曲の終わりで静かになりすぎちゃって寂しい。


それじゃあ、曲の終わりからすぐに曲の始まりにつなげようってことで、
冒頭の語りをカットしたバージョンの音源を急遽作成した。


それと、スピーカーの配置も変更した。

実は、前半の部屋と後半の部屋には、1枚の扉で隠された通路が存在していて、
その扉を少しだけ開けてあげることで、1つのスピーカーで両方の部屋に音が届くようになった。


もちろん、実際に音が鳴っている部屋と、音が漏れてくる部屋では音量が違う。


「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」ではその音量差を逆手に取って、
後半(つまりクライマックス)の方が音が大きくなるようにした。



それから空調について。


前半の小さな部屋とキッチン、後半の部屋と、それぞれ空調設備はついていた。

だけど、「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」では、
後半の部屋だけ空調を効かせた。


理由は簡単。

後半は雪が降ってるし、船が飛んで標高も高くなっていく。
だったら、後半の方が寒い方がいいと思ったから。




音楽とか空調での演出については、開催期間中に改善していった部分も多くて、
最初の週末と平日、そして最後の週末では全然違う印象になったかと思います。

---

展示と同じく日々成長していった会場入口の装飾と物販ブース。

雨が降った日、緊急で雨Verに変更した後半のレイアウト。

いろんな変更に対応して一緒に成長していった頼もしいスタッフ。

その辺の話はまた次回。

"ぬくもりの森"に"えんとつ町のプペル"の絵を飾り終えたら、

「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」への仕上げ作業。


下見や図面では気付けなかった問題点が設営中にでてきたり、

開催期間中にしか気付かない問題点が発生したり、

最終日まで日々改善されていく個展となりました。


今日はそんなお話。(何日かに渡るかな)



---




「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」は、

"ぬくもりの森"の大協力があって実現した。



光る絵を展示させてもらったのは、普段は一般開放されていない特別な部屋。


現在は大切なお話をされる応接室として使われているが、

かつては佐々木茂良さんが暮らしていた。



そんな特別な部屋へ入る階段を上る。

階段を上りはじめたら、そこは非日常を感じられる不思議な空間。


最初に見えてくる光は、やっぱり絵本の1枚目にしたい。




「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」1枚目(#1)


どうしてもこの絵に気を取られちゃって、
階段を上り切った直後にある小さな段差には気付かなくなって危険だ。

足元を明るく照らしすぎると、光る絵の邪魔をするので、どうにか段差をなくしたい。



活躍したのは、スロープとオアシス

オアシスを切って、スロープと組み合わせることで、
円形の段差を見事に埋めてくれたスタッフにも感謝。

この上に、"ぬくもりの森"から借りた絨毯を敷いて、見た目もばっちし!



次は小さな部屋でのプロローグ。

 

 


「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」2~4枚目(#2,#3,#8)


絵本では、プペルが誕生するところまでがプロローグなんだけど、
「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」では、ルビッチとプペルが出会う手前まで。



序盤をコンパクトにしたのは、次のダイニングキッチンでは絶対に置きたい絵があったから。



 


「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」5~6枚目(#12,#15)

キッチンには、キッチンでお母さんと会話する絵を。

その手前には、話題になってるプペルとの2ショットを。



ダイニングの窓には、えんとつに腰掛ける2ショットの布看板をかけた。

家から外を眺めたえんとつ町の景色を表現したかったのと、外光を防ぐカーテンの役割も。


その下に、仲良く座っている2人と、囲まれて地面に座り込むルビッチの対比。

変わりはてた姿のプペル。

 

 



「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」7~9枚目(#16,#19,#20)



テラスに出る手前、前半の最後の絵。

「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」10枚目(#21)



ここで一度テラスに出て、

絵本を読んでストーリーを確認してもらったり、

外の空気を吸ってもらったり。



個展の動線に屋外があるっていうのは、この空間だからできたこと。



みんなと同じバケモノの仮装だと思っていたから仲良くしてくれていたのに、
ホンモノのバケモノだったから嫌われてしまった。

そんな他の子どもたちとは違って仲良くしてくれていたルビッチも、
遊んでくれなくなってしまった。


本当は仲良くしたいのに、周りに流されてしまった。



ルビッチやプペルの感情に寄り添って、
何かを振り返る時間にあててくれた人もいたと思います。



そして、テラスからの眺めをみて、
佐々木茂良さんがつくったあたたかい空間を感じてくれた人もいたと思います。

(雨の日に来てくれた方には、テラスに出てもらえなかったのが残念...。)


ストーリーが伝わるギリギリまで哀しいシーンをできるだけ減らして、

あたたかい空間つくりをしたかった。


絵本を持っている方は絵本を、

持ってない方は無料公開サイトをみてもらえるとわかると思うんだけど、

http://spotlight-media.jp/article/370505056378315909

前半は暖色が多いのも理由の1つ。

 



「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」の前半はここまで。


---


ルビッチとプペルが星を観に行く。

「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」後半での苦労。

後半のために、前半に隠された演出。

その辺の続きの話はまた次回。

たくさんの協力を受けて浜松へ、そしてぬくもりの森へたどり着いた光る絵。

全部で41枚の絵は、会場の体積や壁面積で考えれば空間に収まる。

だけど、それでは展示ではなく、収納や保管でしかない。



さて、どう飾って、どう魅せるか。



今日はそんなお話。


---


「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」での絵は、
セゾンアートギャラリーで展示された光る絵と同じサイズの絵。


1枚あたり60cm×60cm。


これが光るってことは、光る仕組みが内蔵されているわけで、
それなりの重さもある。


つまり、簡単なフックに引っ掛けるような飾り方はできない。



そして、ぬくもりの森で借りた会場の壁に、この個展のために穴をあけることはできない。



つまり、躯体の内側に重たい絵を展示するための壁をつくってあげないと、
絵を壁にかけて飾ることはできない。



だけど、実際に会場に足を運んでいただいた方はわかると思うけど、
大きな資材を搬入するような通路は見当たらない。

無理に搬入すれば、躯体を傷つけるだけだ。



そもそも、内側に壁をたてて、空間を一回り小さくすることは動線を悪くする。

壁に掛けられた絵を見ることができないんじゃ、ちょっとおしゃれに収納しただけだ。



壁に掛ける案は却下して、やっぱり既存の家具を最大限活かす。



そう、借りた会場には、生活感溢れる家具がある。

なぜなら、ここは佐々木茂良さんが住んでいた部屋だから。



茂良さんがこの部屋に絵を持ち込んだとしたら、どう飾るかな。

どの家具は片づけて、どの家具は使うかな。



動線の妨げになる家具だけ片づけてもらって、

そのままにしておきたい家具や、絵の展示に使える家具を残すことにした。



図面上に描くべきものは、展示する絵の配置だけじゃなかった。



お客さんがどこを歩いて絵を観て回るのか。

お客さんは絵からどのくらい離れないと絵が観れないのか。

絵の設置される高さと角度、お客さんの身長も考慮しないといけない。

子どもの目線で見たら額縁しか見れない可能性だってある。



図面上に矢印を書き足しながら、実際に置いてみる。

(先入観をなくすため&安全性と作業性のため、絵の箱を置く)


どうしても引き返さないといけない場所ができて、動線が悪くなる。



景色として使うか、外光を防ぐために暗幕を掛けるかを迷っていたテラスを、動線として使うことにした。



テラスに出るための窓はどこを開けるのか。

テラスから次の部屋に入るための窓はどこを開けるのか。

室内が明るくなるが、それでも大丈夫か。




何回も歩き直して、絵の向きを調整する。

動線が変わったら矢印を書き直す。



よし、飾れる枚数が見えてきた。



この展示会場の他に、物販会場に少しだけ絵を飾ることができる。

物販会場は特別に撮影OKをもらった。



撮影してほしい絵を選ぶ。

2枚は考えるまでもない。

「表紙の絵」と、「ぬくもり工房」だ。



「えんとつ町のプペル」の表紙にもなった絵

 

 

「ぬくもり工房」の文字が入った絵

 



「ぬくもり工房」の文字がはいった"えんとつ町のプペル"の絵が"ぬくもりの森"に飾られた



物販会場に飾れるのはあと4枚。

展示会場に飾り切れなかった絵から選ぼう。



展示会場に飾る絵を選ぶため、

絵本のストーリーが伝わる範囲で絵を間引いていく。

41ページの絵本が30ページだったら、20ページだったら、どの絵が残るだろうか。



最初の小さな部屋はプロローグに。

次のダイニングキッチンは前半の物語に。

後半に向けて、テラスでは絵本を読んでストーリーを知ってもらう。

最後の部屋は、プペルとルビッチが空へ向かう場面と、星空の下の場面の2つに。



"ぬくもりの森"を会場にしたからこそ生まれた限定された空間。

これをストーリーに当てはめていく。



『「えんとつ町のプペル展」のために部屋がわけられているのだ』

と錯覚させられたら最高だ。


小さなイーゼルに飾る絵。

 

大きなイーゼルに飾る絵。

 

ソファーなどの家具の上に飾る絵。

絵のだいたいの配置と選定が固まった。



電源をひいて絵を光らせて、音楽を流したら完成?

 

まだやることがあるような…。


---


"ぬくもりの森"に"えんとつ町のプペル"の絵を飾る。

やっとここまでたどり着いた。



ここから、「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」に仕上げていく。



絵を光らせたとき、外光はどのくらいまで防ぐのか。

音楽を流すスピーカーの配置や向き、音量はどうするか。

スタッフはどこに立つべきか。

入口や物販の装飾はどうするのか。


開催期間中にしか気付かない問題点や偶然の産物もあり、日々改善されていくことになる。



その辺の話はまた次回。

たくさんの支援を受けて、
「えんとつ町のプペル展」を入場無料で開催できる資金が集まった。
(もちろん、集まらなくても入場無料にはしたんだけど)


そして、くまファンで支援を呼び掛けている間にも、準備は進んでいた。


今日はそんなお話。


---


「えんとつ町のプペル展」で一番の重要事項としたのは、
絵を大切に次の開催地へ届けること。



開催権利は買ったけど、絵は借りている。

そして、同じ絵を主催者みんなでリレーしてく。


壊れちゃったから弁償します、は通用しない。



安全に絵を運び、安全に絵を展示することを考え続けた。

大切なものは自分で運びたいと思っていた。



運よく、直前の開催地が三重県になり、自走で行ける距離。

当日都合のついたスタッフと一緒に三重県まで取りにいく。


途中、高速道路で渋滞にはまってしまって、約束の時間に間に合わなくて、
とても迷惑をかけてしまった。

それでも、丁寧に対応してくれて、梱包まで完了させて待っててくれた。

三重の皆様、ほんとうにありがとうございました。



「えんとつ町のプペル」ができるまでを記録したパネルや、

絵を展示するイーゼル、

製作や手配する余裕のなかったグッズも提供してもらった。

(グッズは、くまファンでも好評!)



浜松まで無事に光る絵をもってきた。

次の休みを使って点灯確認し、41枚すべての絵が問題なく輝いてくれた。

(若干、段ボールやケーブルが弱ってきていて補強してあげたかったけど、
全部やりきれなかったことは今でも悔やんでいる。)



東海地区では主催者が繋がりあっていて、

磐田や菊川で開催されたワークショップで絵を数枚展示したり、

実際の絵の仕様を確認しあったりした。


新城から浜松へ絵の仕様確認に


ワークショップで光る絵を展示



他の開催地の主催者と話をすることで、

自分の初心を振り返ったり、悩みや苦しみを共有したりできて、

ここまでの準備で乱れかけた心が軽くなる。



そしていよいよ、会場へ絵を搬入する。

たくさんのスタッフや協力者の力を借りて、

41枚の光る絵を室内に運び込む。



「えんとつ町のプペル展 in ぬくもりの森」では、

通常非公開の部屋を特別に借りた。



だから、写真が公開できないのが残念なんだけど、
本当に素晴らしい空間。



この空間("ぬくもりの森")と、"にしのあきひろの作品"のコラボを実現するために、

ここまでたくさんの支援によって支えられながらやってきた。



41枚の絵を全部並べるためだけが目的になっちゃって、壁を立てたりしたくない。

光る絵を強調するためだけが目的になっちゃって、部屋を真っ暗にしたくない。



当日の案内の仕方は会場設営が完了しないと詳細が決まらないし、

トークショーのステージ設営やイスの配置は、個展開催中に詰めることができる。

絵の展示方法を決めることに集中しよう。


現地で膨らませた何通りものイメージを、図面上でシミュレーションしていく。


---


限られた空間の中でこそ、良いものは魅力を発揮する。

テーマを絞り込み、展示する絵を選別していく。


与えられた空間の良さを最大限引き出すために、

暗幕で窓を隠して外光を防ぐのではなく、動線にテラスを使用する。


写真撮影OKとなった物販のブースに展示する絵を選ぶ。

やっぱり、この絵だけは外せない。


その辺の話はまた次回。