ぬるヲタでいたい2

ぬるヲタでいたい2

当ブログはぬるヲタ管理人が日常の些細な出来事をなんとなく取り上げていく感じです。

とある研修旅行の一環としてユニバーサルスタジオジャパン(以下USJ)に行ってきた。


USJに来たのは中学んときの修学旅行以来なので実に約20年ぶりということになる。

遊園地とかアトラクションとかがあまり得意ではないタチで、最初はUSJに入らず京セラドームにクライマックスシリーズでも観に行けたらと考えていたが忙しさと体調不良にさいなまれてるうちにチケ確保に失敗。

行くあてもないし思い切ってホテルで静養しようとしても入室できるまで2時間はかかる。なんでやねん。


さすがに2時間もロビーで座っとくのは陰キャすぎるし、ミールクーポンくらいは消費しとくか。ということでせっかくなら憧れのバタービールを飲んでおくのも悪くない、と似合いもしないUSJ一人遊びに至った次第。


ということでフレッシュさ全開ではしゃぎまくる若手達に混じってハゲたデブのおっさんが20年ぶりにUSJに降り立ったわけだが、なんだろう、懐かしくもなんともない・・・


「ユニバといえばこの地球儀ですよね!」と同行者の大阪出身者であるおばちゃんに言われたものの、こんなの20年前にもあったんだっけ??状態。


当時もよっぽど興味なかったんだろうな〜


興味ない遊園地には望まなくても2回も来れるのに行きたくてたまらないライブやら野球観戦やらにはなんだかんだ行けないのなあぜなあぜ?

人生は不思議ですなぁ


入場して最初に向かったのは入口入って左の方にあるトイレ。

さっそく大の順番待ち。まあいいんだけどさ。


てゆうか金曜なのにむちゃくちゃ人多い。

修学旅行生なのか地元の子なのか小中高多種多様な制服の可愛い女子生徒にハロウィンでキワドいコスプレした大量の綺麗なお姉さん達はおっさんにはかえって目に毒だよ。

魔法学校の制服コスはあれ貸出してんのかね?


人多いしマップもよくわかんないのでホグワーツ城は見えてるんだけど行き道がどこにあるのか・・・

なんとなく方角だけあてにしてひたすら右に感覚で進んでたら行き止まりに、えぇ〜。


迷ってたらジョーズのアトラクションにたどり着いて「あっ!これは記憶にある!」とようやく20年前の思い出が蘇ってきてほっこり。


「そういえばあとスパイダーマンと水の上で銃撃戦やるなんかめっちゃ濡れるやつ(※WATER WORLD)乗った記憶があるな。誰と乗ったっけ?同じ班のやつ全然覚えてねーな」と郷愁にふけりながらなんとなく戻るとストーンヘンジみたいな広場(ハリポタ好きならここで気づくはずなのだろうが・・・)の奥に道があるのを発見。やっとハリポタゾーンにたどり着いた。





「おおー!これがホグズミード村かあ!」


散々興味ないとかイヤイヤ来ました感出しといて申し訳ないが、実のところハリー・ポッターは大好きなのである。

小学生の頃映画化されると話題になり「観に行く前に本を読んでおくといいよ」と母が本を買ってくれた。本を読むのが好きだった子供時代に何度も読むくらいおもしろくて結局4か5作目くらいまでは読んだと思う。映画もおもしろくてアズカバンの囚人はDVDをねだって買ってもらった。

USJにハリー・ポッターのアトラクションができると聞いたときは正直行ってみたいと思ったし、作中でも映画でも出てきたあのバタービールが再現されたとあっては本気でこれ飲むためだけに行こうかと思ったほどだ。

‘憧れの’と前述した通り、食いしん坊の俺は「バタービールってどんな味なんやろ?」と作中で出てきたときから興味津々でネット上には作り方を載せてるサイトがあるので自分で作ろうとしたこともあったものの、最初はやはり公式の味を楽しみたいとずっと我慢していたのだ。


だが普段あまりはしゃがない冴えないおっさんがUSJだのハリー・ポッターだのでウキウキしてるところは周りには見せたくなかった。


今回も同行者達に出くわさないようコソコソと一通りホグズミード村をざっと見て回って、作中にも出てくる“三本の箒”というレストランを探した。


バタービール自体は外の売店のような売場で買うことができ飲みながら歩いている人も多いのだが、今回はミールクーポンが3000円分あるのでついでに昼食も食べて消費したかった。


三本の箒は比較的入口から近いところで向かって左側にあった。さすがハリポタゾーンで唯一のレストランだけあり店の外まで待機列が伸びていた。

まあ、昼時やしそりゃそうか。と思いながら並ぶ。


待機中に店内を見るといかにもハリー・ポッターに出てきたっぽい古風かつリアリティのある造りにテンション上がる。

割と店は広めながら席は客で埋め尽くされており、これ料理もらった後自分で席探すのかな?席がない難民にならないかな?最悪相席?それは嫌やわ〜と不安になる。


待機は40分くらい並んだのかな?体感そのくらい。

注文システムはまず案内スタッフに促された注文カウンターにて料理の注文と支払いを済ませ、その後もらったレシートを持って指示された受取カウンターにて

料理を受け取る。

席に向かう途中に紙ナプキンやフォーク、ナイフ、スプーン、ケチャップの小袋などを取るコーナーがあるので忘れずに取っておく。まあ忘れてももう一度取りに行けるとは思うが。

ただねー、箸がなかったのがねー。まあさすがにこのメニューこのシチュエーションで箸置くのは顰蹙買うかー。純日本人としてはなんでも箸で食いたいんだけどなー。


席の方に行くと案内スタッフが「何名様でしょうか?」と声をかけてくれて席まで案内してくれる。なるほど、自分で探さなくても案内してくれるのにはホッとした。






バタービール 700円

フィッシュアンドチップス 2200円

ポークリブ 2200円

ミールクーポンが3000円分なのでフィッシュアンドチップスとバタービール2900円だけでいいかなとも思ったのだが、なんとなく100円余るのが気にくわないのとポークリブが美味そうだったのでつい頼んでしまった。


バタービール

悲願達成念願成就。夢にまで見た公式のバタービール!因みに普通のプラカップ700円の他にプラスチック製マグカップ付1200円、アルミ製マグカップ付4600円(!?)というのもある。持ち帰ってお土産にも出来るのでお金持ちはそちらを頼むといいんじゃないかな。

バタービールと言えばこの泡。ハーマイオニーが飲んだとき口について白髭のようになってたのが印象的だったけど、おっさんが一人でそんなことしてたらキモいので慎重につかないように飲んだ。

味はジンジャーエールをより甘ーくして少し炭酸弱くした感じかな?泡の部分のクリームとバターのコクも相まって評判通りかなり甘めの飲み物という感じ。

甘党の俺としてはこれは美味い!と感じた。もしコンビニで清涼飲料水として売り出されたらガンガン買うことだろう。

カップに残る泡クリームを舐め取りたくなるのをグッと我慢したくらいだ。スプーンもあったけど使わんと思って取らなかったんよね。失敗した。

感想によっては「甘すぎて飲めず残した」というのも見かけたので甘いの苦手な人にはキツイのかも。


フィッシュアンドチップス

実は好きな料理の一つでこれは絶対に頼もうと決めていた。料理のマズいイギリスでもよく食べられている安定した料理ということで本場の物を食べてみたい気持ちが強く、露店やPayPayドームなどで見つければ必ず食べる。ここのもタルタルのようなソースがよく合い、ケチャップで食べてもイケる、魚のクセもなく衣もサクッとしてかなり美味かった。ポテトも普通に美味い。

ただ、付け合せのグリンピースがねぇ・・・

昔からグリンピース苦手で存在意義も理解できないくらい嫌い。給食で出たら速攻で回収して牛乳で流し込む定番のヤツ。さすがに貴重なバタービールを流し込みに使うのはもったいないのでごめんなさいだけど全部残した。

あとグリンピースの上に乗ってる緑色のマッシュポテトみたいなやつ。マッシーピースとかいうらしいけどこれも結局グリンピース潰したやつなので口に合わず残した。イギリスでは定番らしいけどね。


ポークリブ

迷ったけど勢いで頼んだ料理。バーベキュー風の甘辛いソースがしっかり肉に染みていて美味い。骨の裏側の方の薄い皮みたいな部分が特に美味い。付け合せのローストしたポテトと玉ねぎも気の利いた味で美味かった。ここまでは頼んで正解。

そして迷った理由であるとうもろこし。丸々1本乗ってるから食べにくそうだし多すぎん?というところで頼むべきか迷ったのだが、全くもって懸念の通り。

とうもろこし自体はふつうに美味いよ。ふっくらしててシャキッとしてて美味い。しかし素材を活かした味付け(もしくは味付けしてない)なので途中で飽きて醤油かけたくなった。もちろん醤油は置かれてない。できれば醤油かけて焼きたかった。丸々1本は多いわー。まあフィッシュアンドチップスも食ってたので単純に量が多すぎたってところはあるけど。

あとかぶりつく以外の食べ方が思いつかないので両手を使わない道はないしけっこう噛んだときのピュッと弾ける果汁(?)による汚れが気になる。



あと不満点としてはプラスチック製フォークがチャチい。ビヨンビヨンなって使いづらい。ポークリブなんてろくに支えらんなくてとうもろこしの件もあってもう手づかみで食べましたよ、ええ。


まあ諸々の問題点はあったものの、念願叶ったし料理自体は美味いしとても大満足の食事タイムだった。


と食事を堪能したところで入室可能時間になったしホテルに戻ろうと外に出たらついに雨。


同行者のおばちゃんが「雨ふらんでよかったですね~」などと言っていた軽口を思い出し「なにがよかったですね〜じゃ!結局降ってるやんけ!」と心の中であてのない憎まれ口を叩きながらずぶ濡れになってホテルへ。


まだ15時過ぎながら色んな意味でやっと休めると安堵しながら少し眠った。


USJなんてガラじゃないし、ライブ遠征くらいでしか遠出しない俺がまた来ることはないだろうけど、もしいつもの仲間で来る機会があったら、今度はハリー・ポッターのゾーンでもっと遊んで、みんなであの料理とバタービールを飲み食いするのも楽しいかもな。